ノーベル賞受賞者へのインタビュー特集

毎年、アルフレッド・ノーベルの命日である12月10日に授賞式が行われるノーベル賞。2025年は、生理学・医学部門で大阪大学特別栄誉教授の坂口志文(さかぐち しもん)先生が、化学部門で京都大学理事・副学長の北川進(きたがわ すすむ)特別教授が受賞者となりました。 エナゴでは、北川進先生を含めてこれまで3人のノーベル賞受賞者へのインタビュー記事をサイトにて公開しています。 中村修二 (なかむらしゅうじ)博士へのインタビュー 2014年 ノーベル物理学賞受賞者…

基礎研究をめぐる日本の状況

基礎研究とは 基礎研究とは、人類が理解していない現象を理解するために行う研究であり、文部科学省(以下、文科省)の2014年の資料によれば「特別な応用、用途を直接に考慮することなく、仮説や理論を形成するため、又は現象や観察可能な事実に関して新しい知識を得るために行われる理論的又は実験的研究をいう。」と定義されています。…

日本政府がAI国力の強化を目指し、AI基本計画骨子案(たたき台)を策定

人口知能(AI)の開発と利用が世界で急速に進む中、AIの利活用が十分に進んでいるとは言えない日本の状況を打破するべく、日本政府は2025年9月12日に初の「人工知能基本計画骨子(たたき台)」を公開し、AIの開発と利活用を政府として後押ししていく考えを示しました。本記事では、AI基本計画(たたき台)のポイントについて概説し、AI促進による科学研究への影響について考えてみます。 人口知能(AI)基本計画とは…

AIによる研究不正とデータ操作のリスク

人工知能(AI)の登場は、科学研究を含む広範な分野に革命をもたらしました。 データ分析から予測モデリングまで、AIは様々な形で研究分野に貢献するようになっています。しかし、AIを過度に使用したり使い方を間違えたりすれば、問題を引き起こすとリスクがあるのは否めません。AIは新たな科学的発見の機会を増やすとともに、そのスピードを速め、膨大な量のデータを分析することが可能な反面、科学的な不正行為やデータ操作における懸念につながる恐れもあります。…

学術における責任あるAI使用:出版社のポリシーと著者の責任

Add To Calendar Watch Now 人が執筆してChatGPTで校正した論文が、AI検出ツールに不正検出された場合、責任は誰にあるのか? 今や、生成AIツールは論文執筆に欠かせなくなっていますが、AIの使用に関するルールはその進化のスピードに追い付いていません。本ウェビナーでは、責任あるAI使用とは何かを探り、現在の出版社のポリシーが著者を導くのに十分であるかを検討します。 ウェビナー概要…

研究加速プログラム「academist Prize 第5期 supported by infomart 基礎研究で、世界を変える。」キックオフイベント参加レポート

クラウドファンディングやサポーター制度などを通じ、開かれた学術業界の実現を目指すアカデミストが2021年より行っている若手研究者向け研究加速プログラム「academist Prize」。第5期の採択者発表&キックオフイベントが、2025年9月2日(火)に、東京大手町のInspired.Labで開催され、エナゴのマーケティング担当とライターも参加しました。…

業界を超える「学際」で新たな価値をつくる – 京大・宮野公樹氏と探る、研究と社会のこれから イベント参加レポート

クラウドファンディングやサポーター制度などを通じ、開かれた学術業界の実現を目指すacademistが2021年より行っている若手研究者向け研究加速プログラム「academist Prize」。第4期のファイナルイベント『業界を超える「学際」で新たな価値をつくる -…

エムダッシュとエンダッシュの違い

文章を書くときには、さまざまな句読点を使いますが、そのすべてに異なる機能と目的があります。よりよい文章を書くためには句読点の違いを理解し、使いこなす必要があります。句読点は、文意を正確に伝え、文章の明瞭さを高め、一貫性を確保する上で重要な役割を果たすものです。さらに、思考を構造化し、読者を誘導し、意図したメッセージを正確に伝えるための一連のツールとしても有用なものです。…

アスタリスクの使い方

あなたが今、一般には馴染みの薄い研究分野の論文を書いているとします。ただでさえ難解な内容をどう読者にわかりやすい文章で伝えるか、あるいは、重要な部分をどう目立たせられるかが、論文を書く上での大きな課題となるでしょう。 ブログ記事や自分のノートなら、強調したい箇所にハイライトを付けたり、フォントを変えたり、あるいは独自のマークを付けたりしておくことも考えられますが、研究論文などのアカデミック・ライティングでは、そう簡単に表記を変えることはできません。…

【8/27まで】査読へのAI使用に関するグローバルアンケート調査

AIは、研究のコミュニケーション、査読、出版の方法に変革をもたらしています。その要因は主に、原稿のスクリーニング、盗用・剽窃検出、および査読を補助するAIの潜在的な可能性が拡大していることに起因していますが、査読者、編集者、著者はこうした変化をどの程度前向きに受け止めているのでしょうか。 今年の「Peer Review Week」(テーマ:Rethinking Peer Review in the AI…

学術コミュニケーションにおけるAI利用へのアドバイス

AIは、研究の実施、レビュー、出版の方法に急激な変化をもたらしています。AIツールは学術出版をより速く、よりアクセスしやすくすることが可能ですが、その一方で、研究倫理、オーサーシップ、研究の透明性についての問題を提起します。この記事では、学術コミュニケーションにおいて責任を持ってAIを使用するための留意事項と、学術翻訳サービス がAIの利用につきどのように効果的なサポートができるかを紹介します。 学術コミュニケーションにおけるAIの役割の増大…

学術出版におけるプレプリントのメリットとデメリット

学術出版は長い間、知識の普及と科学の発展の礎石とみなされてきました。そこに、研究を共有、精査、強化する方法を再構築する新たな学術コミュニケーションツールとしてプレプリントサーバーが登場しました。本記事では、学術出版におけるプレプリントの役割を掘り下げ、そのメリット、デメリット、研究の将来への影響などを探ります。 プレプリントとは?…

デスクリジェクトを回避する: 投稿要件と倫理基準を満たすためのヒント

ジャーナルの内部事情を知る専門家が語る3大スクリーニング要素:「盗用・剽窃」、「AI生成コンテンツ」、「原稿の構成」 デスクリジェクトの原因となる重大なマイナスポイント 分かりやすさ、構成、ガイドラインへの準拠を強化するための戦略 学術出版における倫理基準と報告基準の最新情報

【8/10までアンケート実施中】学術出版におけるAI使用に関するアンケート調査―研究倫理を守るために

人工知能(AI)は学術出版の状況を急速に変えつつありますが、倫理指針、ガイドライン、実践はAIの変革に追いついているのでしょうか 学術出版におけるAIの現状を評価し、関連する規制や指針とのギャップに関する認識を明らかにすべく、エナゴ学術英語アカデミーは「第9回 研究リスク評価イニシアチブ」として、グローバルアンケート調査「学術出版におけるAIの責任ある使用:AI使用・リスク・投稿規程のギャップに関するグローバルアンケート調査」を行います。…

大学発ベンチャーの事例

前編・大学発スタートアップベンチャーの今では、経済産業省の調査報告を基に、日本における大学ベンチャーの現状と政府支援についてお伝えしました。後編では、2025年時点でのいくつかの事例と大学発ベンチャーが抱える課題について取り上げます。 大学発スタートアップの状況…

研究報告ガイドラインの発展と学術出版への影響、今後の展開

はじめに 根拠に基づく医療(Evidence-based medicine: EBM)運動は、1980年代初頭に登場し、そこからの10年間勢いを増していきました。この運動は、「EBMの父」とされるカナダの医師デイヴィッド・サケット(David Sackett)の発案に基づくもので、看護や助産などのさまざまな分野の臨床実践全般にわたって広がっています。…

ICMJE Recommendationsアップデート2025年版ー倫理的研究出版は新たな局面に

研究インテグリティ(研究における健全性・公正性)とは、研究者が守るべき倫理・規範の基本的な概念です。医学・科学の研究実施、報告、出版にとって国際的な倫理基準に従うことは、研究結果の信頼性を確保するために極めて重要です。 医学雑誌編集者国際委員会(ICMJE: International Committee of Medical Journal Editors)は、1978年に「生物医学雑誌への統一投稿規定(Uniform Requirements for…

土田亮氏へのインタビューー個々人が意思をもって災害復興できる社会の実現を目指して

日本初の学術系クラウドファンディングサイト「academist」を運営するアカデミスト株式会社が実施する、若手研究者を対象とした研究費支援プログラム「academist Prize」。エナゴが協賛する同プログラム第4期の採択者である、東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻 日本学術振興会 特別研究員 土田 亮博士に、書面インタビューでお話を伺いました。 1. …

金子智紀氏へのインタビューー「ケアする / される」から「ともに生きる」社会へ

日本初の学術系クラウドファンディングサイト「academist」を運営するアカデミスト株式会社が実施する、若手研究者を対象とした研究費支援プログラム「academist Prize」。エナゴが協賛する同プログラム第4期の採択者である、慶應義塾大学SFC研究所上席所員で、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程在籍中の金子智紀氏に、書面インタビューでお話を伺いました。 …

渡部 綾一氏へのインタビューー意識の発達の多様性を解明し、子どもたちが生きやすい社会を目指す!

日本初の学術系クラウドファンディングサイト「academist」を運営するアカデミスト株式会社が実施する、若手研究者を対象とした研究費支援プログラム「academist Prize」。エナゴが協賛する同プログラム第4期の採択者でありアンバサダーでもある、京都大学大学院文学研究科渡部 綾一博士に、書面インタビューでお話を伺いました。 1.…

櫃割仁平氏へのインタビューー「美は世界を救う」を心理学で実証したい

日本初の学術系クラウドファンディングサイト「academist」を運営するアカデミスト株式会社が実施する、若手研究者を対象とした研究費支援プログラム「academist Prize」。エナゴが協賛する同プログラム第4期の採択者でありアンバサダーでもある、ヘルムートシュミット大学 人文社会科学部 リサーチフェロー、日本学術振興会 海外特別研究員 櫃割 仁平博士に、書面インタビューでお話を伺いました。 1.…

林尭親氏へのインタビューー多様化する宗教観の研究を通して、多文化共生の在り方を考えたい

日本初の学術系クラウドファンディングサイト「academist」を運営するアカデミスト株式会社が実施する、若手研究者を対象とした研究費支援プログラム「academist Prize」。エナゴが協賛する同プログラム第4期の採択者である、京都大学大学院 教育学研究科 教育学環専攻 教育認知心理学講座 博士課程在籍中で、日本学術振興会特別研究員の林尭親氏に、書面インタビューでお話を伺いました。 1.…

比較文学とは何か

比較文学とは 比較文学(Comparative Literature)とは、異なる文化圏や言語圏の文学作品を比較し、その相違点や共通点、相互作用の過程を探る学問領域です。 国や文化、言語の時代の枠を超えて文学作品を比較し、そこに共通するテーマや手法、影響関係を明らかにしようとするこの試みは1800年代のフランス等でもその萌芽がみられ1、20世紀初頭にフランスを皮切りに大きく発展したとされます。(フランスで、フェルナン・バルダンスペルジェFernand…

プレプリントの改善でオープンサイエンスの完全性を守る

この記事は、英文校正・研究支援サービスを提供しているエナゴの社員Dr. Krishna Kumar Venkitachalam(クリシュナ・クマール・ヴェンキタチャラム博士)が、Scholarly Kitchenにゲスト投稿した記事の日本語訳をScholarly Kitchenの許可の下で掲載しているものです。原文はこちらをご覧ください。 注:著者は、本記事の技術やテーマに関連するプロジェクトで専門的な役割を担っているため、利益相反の可能性があると公表しています。…

英語の大文字の使い方のルール

大文字にする意味 英語で文章を読み書きしている際、「この単語の頭はなぜ大文字になっているのだろう?」「これは大文字にすべき?」と疑問に思った経験があることでしょう。 文頭が大文字になることは理解しているものの、文中で特定の単語を強調したい場合、太字にする、下線を引く、斜体にする、大文字にするという選択肢の中から、どれを採用すべきか迷むかもしれません。文章の最初の文字だけ大文字にしておけば良さそうですが、…

国際的な研究資金を日本へ:調査結果、データ分析および識者による議論からの洞察を発表

学術研究者向けソリューションサービスのグローバル・リーダーである研究支援エナゴと、世界中の研究者と研究管理者をサポートする研究助成金情報を提供するscientifyRESEARCHは、2024年10月16-17日に沖縄科学技術大学院大学で開催された「RA協議会第10回年次大会」にて、日本の研究者が研究助成金を獲得する機会について行った共同調査の主な結果を発表しました。…

学術界・教育界のAI導入への姿勢について考える―後編

学術界・教育界におけるAIの導入に関するアビ・シュタイマン(Avi Staiman)の考えや、World Knowledge Forum 2023での現代のAI活用を牽引するサム・アルトマン(Sam Altman)とベン・ネルソン(Ben Nelson)の対談には大いに触発されました(詳しくは、関連記事をご覧ください:学術界・教育界のAI導入への姿勢について考える―前編)。…

研究および論文出版におけるAIの歴史

人工知能(Artificial Intelligence)という言葉は、1956年にダートマス大学で開催された会議で科学者ジョン・マッカーシーが提唱したものです。現在では、自然言語処理、エキスパートシステム、ニューラルネットワーク、ロボット工学など、様々な領域のAI技術が、情報の抽出と検索、機械翻訳、音声認識などの精度や速度を向上させています。…

ChatGPTを使いこなしてライティング力をアップする

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。世の中にはAIの利用に懐疑的あるいは、反対の人も多い中、ミューバーン教授は大規模言語モデルのAIを活用して、余った時間を有用に使っているようです。その活用方法をのぞいてみましょう。…

査読の変革におけるAIの役割

この記事は、英文校正・研究支援サービスを提供しているエナゴの社員Dr. Krishna Kumar Venkitachalam(クリシュナ・クマール・ヴェンキタチャラム博士)が、Scholarly Kitchenにゲスト投稿した記事の日本語訳をScholarly Kitchenの許可の下で掲載しているものです。原文はこちらをご覧ください。 懐疑主義を克服するための実験的な試み:査読の変革におけるAIの役割…

科学を含めた公共財について考える

グローバル公共財の代表―ワクチン COVID-19のワクチン開発が進められていた2020年5月に開催された世界保健機関(World Health Organization: WHO)の総会で採択された決議には、「安全で、質が高く、効果的で、アクセス可能で、安価なワクチンが利用可能になった際には(once safe, quality, effective, accessible and affordable vaccines are available)」、…

理工系を選ぶ女性を特別視しない社会に向けて

この10年ほどでジェンダーについての考え方は大きく様変わりしてきました。理工系分野における女子学生の少なさから「リケジョ」という呼び方が登場した際、この言葉は女性研究者の少なさを強調しており差別的だとの批判が出た一方で、この呼称を前面に出して活動を広げる女性や、理工系を目指す女子学生を支援する動きが出てきたことは面白い社会現象だと言えるでしょう。…

学術図書の企画書の書き方

学位論文と学術図書 研究者であれば、自分の研究が魅力的で、社会の進展に寄与するものであると信じたいものです。ただ、何年も自分の研究の中に閉じこもってしまっていれば、他人が自分の研究に対して興味を持つかどうか、客観的に判断することが難しくなるかもしれません。しかし例えば、多くの読者を惹きつける学術図書にできると出版社を説得できれば、それは客観的な指標となるでしょう。…

研究者にとってのバックトランスレーション(逆翻訳)の目的とメリット

日本語で「逆翻訳」とも呼ばれるバックトランスレーションとは、一度翻訳した文章を、当該文書に関する事前知識を持っていない別の翻訳者が元文を参照することなく、元の言語に翻訳し直す作業です。バックトランスレーションが良く使われる分野は医学、心理学、社会学、看護学などですが、なぜこんな面倒な二度手間をするのでしょうか?それだけのメリットとは?研究者にとってのバックトランスレーションの目的とメリットを紹介します。 バックトランスレーションが有効なケース…

学術界・教育界のAI導入への姿勢について考える―前編

英語が母国語ではない(ESL)研究者が学術出版によって研究を世界に発信できるように支援しているAcademic Language ExpertsのCEOであり、学術出版に関連する情報を発信するブログ「Scholarly Kitchen」の執筆者でもあるアビ・シュタイマン(Avi Staiman)は、AIと学術出版に関する調査記事の冒頭で、「AI was most definitely used in writing this…

句読点(Punctuation)の重要性―例文で使い方を説明

もしも句読点(Punctuation)がなくなったら…と想像したことはありますか? Netflix、Instagram、Wi-Fiや、スマートフォンがなかったらと想像するのは難しいかもしれませんが、突然、英語の文章からカンマ(,)、アポストロフィ(’)、ピリオド(.)などの句読点や、括弧、疑問符、ダッシュなどが消えてしまったら? はじめに - 句読点は重要か? 作家のジーテ・タイル(Jeet…

【9/2までアンケート実施中】研究インテグリティと論文撤回:倫理的不正行為にまつわる影響と対応を理解する

2024年も半ばを迎えようとしている現在、学術研究と出版における大きな話題の一つが「研究インテグリティ(研究公正)」です。 論文の撤回件数・撤回率が増加し続けている*ことなどからも、研究インテグリティの確保は喫緊の課題と言えるでしょう。データや画像の改ざん・捏造、盗用・剽窃、研究方法の不備、AIツールの使用を開示しないこと、といった様々な理由による論文撤回は、論文として出版された研究全体への疑念を生み出します。…

即時オープンアクセス義務化への準備はできているか?

即時オープンアクセス(OA)とは、学術雑誌(ジャーナル)に論文が受理・出版されると同時に、誰もが無料でアクセスできるインターネット上で論文を公開し読めるようにすることです。 2018年9月に、欧州の研究助成機関が助成した研究成果を完全かつ論文発表直後からオープンアクセスとするためのイニシアチブcOAlition Sが、すべての研究をオープンアクセスにすることを目指すプランSを発表して以降、研究論文のOA化が進んできました。 発足以降、cOAlition…

広大な海が蝕まれている?世界中の海で進む海洋汚染―世界で今起きていること<気候変動編>後編

人間の生活が直接的な原因でもある海洋汚染、特に海洋プラスチック汚染について取り上げる世界で今起きていること<気候変動編>第3弾。前編では、海洋汚染の原因や海洋プラスチックが地球環境そして人間を含む生態系に与える影響をまとめました。後編では、汚染から海を守る世界の取り組みと、持続可能な開発目標「海の豊かさを守ろう(目標14)」をふまえ個人単位できること、そして海洋汚染に関する研究や海洋汚染について学べる動画をご紹介します。 海を守る世界の取り組み…

研究リスク評価第5弾グローバルアンケート調査:オープンアクセス出版は障壁のない知識の共有につながるか?

学術コミュニケーションが進化し続ける中、研究者、研究機関、資金提供者はオープンアクセス(OA)出版の世界的な拡大に注目しています。 全般的にはOAモデルを指示することで意見が一致しているように見えますが、OA出版に関する認識や「Pay to…

AIノートアプリObsidianでアーティストになる方法

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。文章を作成するのに情報が整理されているほうが書きやすいとは分かっていても、なかなか整理できないという人は多いと思います。今回、ミューバーン教授はObsidianというノートアプリの活用法を作業例と共に紹介してくれています。文章作成の効率を向上させるために試してみてはどうでしょう。…

研究に役立つ「片付け」

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。多くの研究者が書斎や情報整理に苦労していると思います。ミューバーン教授が、ご自身の仕事に関連する書籍やコンピューター内のファイルの片付けについて話してくれました。 みなさんこんにちは。今回は研究者の生活に役立つ「片付け」について話したいと思いますが、その前にいくつかニュースをお伝えします。…

論文翻訳で加速する科学の進歩

文献レビューは、論文執筆において不可欠です。研究題目に関する基礎知識だけでなく、研究を裏付けし、促進するための論拠を特定し、重複を避けるのにも役立ちます。技術革新により、かつてないほど簡単に情報共有ができるようになりました。また、英語で出版される論文数が増え、世界の研究が共有されることで科学の進歩は加速しています。 なぜノンネイティブ研究者による文献レビューに論文翻訳が有効なのか?…

コンセプトペーパーとは?~構成要素と書き方のポイント~

コンセプトペーパーは、学術研究やその他の分野においても、本格的なプロジェクトの計画書を作成する前に、取り組もうとしているプロジェクトの概要を説明するための重要な文書です。コンセプトペーパーの特徴や意義を理解することは、研究のための強固な基礎を築くことを目指す研究者にとっても非常に重要です。 今回は、学術研究におけるコンセプトペーパーとはどのようなものか、その構成と書き方のポイントを解説します。 コンセプトペーパーとは…

ニューロダイバーシティに基づく博士課程学生への支援

2023年5月、Eirini Tzouma(エイリニ・ツォーマ)から、ダラム学術開発センターの大学院研究会議で、ニューロダイバーシティ(Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)を組み合わせた言葉。神経多様性とも言う)に関するパネルに参加するよう依頼されました。残念ながらその日は先約がありましたが、その後、エイリニに当日の話を聞きました。 そこで今回はエイリニに研究会の記事を書いてもらうことにしました。以下、エイリニの文章です。…

AffectとEffectの違い:どう使い分ける?

投稿前に何度も原稿を見直したはずなのに論文で「その指標が器官に与える影響(effect of the indicator on the system)」と書くべきところを、「器官内で影響を受けた指標(the affected indicator on the system)」と書いてしまった、という経験をお持ちの人はそれほど多くないかもしれませんが、「affect」と「effect」は紛らわしいですね。…

生物多様性に忍び寄る危機―世界で今起きていること<気候変動編>前編

気候変動や地球温暖化と生物多様性の関連性はつかみにくいのではないでしょうか。そもそも生物多様性とは?アマゾンのジャングルや南の島のサンゴ礁の話ではないの?と思うかもしれませんが、現在、人間活動に加えて気候変動が生物多様性の損失につながるとして強い危機感が持たれています。言語面から学術研究をサポートしているエナゴ学術アカデミーがお届けする「世界で今起きていること<気候変動編>」の第二弾では、「生物多様性」を前・後編に分けてとりあげます。

[PR] はじめてのオンサイト学会、さあどうしよう? 学会参加はチャンスの宝庫

株式会社羊土社刊行の「実験医学」の掲載記事をデジタルコンテンツとして購入・閲覧できる「スマホで読める実験医学」。無料記事の1つ「はじめてのオンサイト学会、さあどうしよう? 学会参加はチャンスの宝庫―あつおさんがみなさんの不安と疑問に答えます」をご案内します。 ※本記事は「スマホで読める実験医学」に関する広告です。…

盗用・剽窃の8つの種類

論文発表における盗用および剽窃とは、他人の研究に関する考え方や文章を許可なく使用し、自分の著作物・論文の一部として発表することです。残念ながら、盗用・剽窃は、研究において目新しい問題ではありませんが、盗用・剽窃を検出できるソフトなどの出現により見つけ出すことが容易になったため、より注目されるようになりました。 …

論文を書くためのお勧め参考図書2冊

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。今回は、教授自身が学生の時に助けられたという書籍を2冊紹介してくれています。是非、英語論文を執筆する際の参考にしてみてください。 私は2006年にメルボルン大学の博士課程に入り、2009年に修了しました。この間、学部の最優秀論文に贈られるJohn Grice…

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ChatGPTは学術文章作成に使えるか

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。今回はあっという間に日常に入り込んだAIチャットボット「ChatGPT」についてです。文章の要約や生成もできるChatGPTのアカデミックな文章作成の実力やいかに。ミューバーン教授はかなりお気に召しているようです。…

研究論文を効果的にプロモーションする方法

学問の世界において、研究論文は発表してそれで終わりではありません。出版された後、しかるべき読者に届き、ふさわしいインパクトを与えられるようにする必要があるのです。研究のプロモーションは、認知度や被引用数の向上と、共同研究の機会拡大につながります。ここでは、研究論文をプロモーションするための効果的な戦略をご紹介します。 ソーシャルメディアの活用:…

起きなかったツイッターの死についての一考察

オーストラリア国立大学のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。今回は、学術界におけるツイッター/Xの今後について、歴史学を専門とするゼブ・ラーソン(Zeb Larson)が書いた記事を紹介します。 数ヶ月前、私はコーリー・ドクトロウ(Cory Doctorow)が世に送り出したアイデアをもじって、「学術ソーシャルメディアの『クソ化』」という記事を書きました。…

調査研究に適した統計的仮説検定を選ぶ際の7つの重要項目

実験などから得られたデータの統計処理を行う場合、どの統計手法を用いればよいのか、この方法でよいのか分からないということも多いと思います。統計的仮説検定の選択を誤ると、研究結果への信頼性に疑問を持たれたり、論文が不採用にされたりすることになりかねません。この記事では、母集団の分布の型(パラメトリック/ノンパラメトリック)の違いから、統計的仮説検定の手法を選択するために重要な項目について解説します。 統計的仮説検定とは 統計検定(hypothesis…

論文が審査員に却下されたとき、どうしますか?

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。今回は、審査員に論文を却下された学生からの助けを求めるメッセージを受信されたようです。さて、ミューバーン教授からこの学生に向けた返信メッセージはどのようなものだったのでしょうか。 『Thesis…

研究リスク評価第7弾グローバルアンケート調査にご協力ください アンケート調査「研究を形作る倫理的側面:研究インテグリティの確保と遵守についての状況把握」

主な調査項目 AI研究における倫理的考察 倫理基準の遵守状況 課題の特定と解決策についての提言 研究倫理研修の効果 データ管理および出版プロセスの倫理的側面の意識調査 所要時間2~3分のアンケートです。 研究インテグリティの向上について、貴重なご意見をお聞かせください。 参加特典 優秀回答者10人に選ばれた方にはAmazonギフトカード3,000円分をプレゼントします。 ご参加をお待ちしてます…

クラリベイト社が高被引用論文著者リスト2023年版を発表

信頼性の高いインテリジェンスを提供する世界的リーディングカンパニーであるクラリベイトは、2023年版高被引用論文著者(Highly Cited Researchers™)に選出した7,125件のリストを発表し、様々な分野で世界的に影響力のある研究者6,849人にHighly Cited Researcher 2023を授与しました。(件数と受賞者数の差は同一研究者が複数の必須科学指標(ESI: Essential Science…

アカデミックなゴシップは学術界を生き抜く処世術?<後編>

オーストラリア国立大学(のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。ミューバーン教授が、学術界でのゴシップについて考察した記事を2回に分けてお届け。ゴシップの社会的・集団的意義や学術界におけるゴシップについて解説した前編に続き、後編では、非定型発達の人々にとってのゴシップや様々なタイプの語りとゴシップについて考察します。…

【寄稿記事】生成AIがあれば、人間による英文校正は必要ないのか?

今回は、バイアスのない公平かつプロフェッショナルな視点で生成AI登場後の英文校正の必然性というテーマを考えるため、水本篤教授(関西大学 外国語学部・外国語教育学研究科 教授)にご寄稿をいただきました。水本教授のプロフィールは記事の末尾からご覧いただけます。…

優秀な研究者になるための10の資質

科学研究は、何世紀もの間、技術革新の最前線にあり、私たちを取り巻く世界の理解を前進させ、生活を変える多くの先駆的発見への道を切り開いてきました。そんな科学の発展の一翼を担う研究者として成功するには何が必要なのでしょうか。単に知力と技術的なスキルがあれば良いのか、それともそれ以上の何かが必要なのでしょうか。…

アカデミックなゴシップは学術界を生き抜く処世術?<前編>

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。ミューバーン教授が、学術界におけるゴシップについて考察した記事を、2回に分けてお届けします。前編は、ゴシップの社会的・集団的意義や学術界におけるゴシップについてです。 大学コミュニティーが絶対的に、完全に、悲劇的にゴシップ中毒であるということは、ほとんど知られていない真実です。…

論文で仮定法“if-then”を使うときの注意

英文法で「仮定法」を学んだとき、「もし~ならば、~であろう」と訳すように習ったifを使った条件文に「仮定法」と呼ばれる動詞の活用が入ってきた途端に英文法につまずいたという経験をした人も少なくありません。 条件文とは、"if-then "または "unless-then "で書き表すような状況(実際には"then…

学術出版におけるメディア活用術

研究プロモーションの意義を理解する 従来の研究プロモーション手法の概要 メジャーな学術ネットワークとソーシャルメディア・ネットワーク プロモーションに適したチャネルの選び方 学術目的でソーシャルメディアを利用することのデメリット プロモーション戦略の効果測定

博士号はキャリアにおける最高の資産だ

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。今回は、オックスフォード大学で社会法学の博士論文を提出したオウェイン・ジョンストン(Owain Johnstone)が、社会に売り込める博士号取得者の有するスキルについて書いたコラムを紹介します。 この投稿はオウェイン・ジョンストン(Owain…

フィードバックがつらい理由

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。今回は、研究者であれば避けて通ることのできない「フィードバック」について。教授陣に酷評された傷がまだ癒えない博士学生に向けて先輩研究者が書いてくれた手紙をご紹介します。 この記事は、博士審査の研究発表で酷評された直後で、傷がまだ癒えていないPhD学生に宛て、ANUの経験豊富な研究者が書いた手紙です。…

英文校正の役割と効果-論文のレベルアップを図る

学術論文の投稿準備は緊張の連続です。査読者の高い期待、投稿先ジャーナルの細かいガイドライン、教授の厳しい視線などのプレッシャーの下では、たった1つミスが、それまでの懸命な努力と素晴らしいアイデアに影を落とすことになるかもしれないと思うと冷や汗が出てくることでしょう。そんな時は、英文校正という強力な助っ人を是非活用してみてください。…

博士論文提出を成功させる9の秘訣

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。今回は、論文提出をスムーズに進めるための、9つの秘訣を解説するジュヌヴィエーヴ・シンプソンによる記事を紹介します。 博士論文の提出を控える皆様に、ジュヌヴィエーヴが、そのプロセスをスムーズに進めるための素晴らしいポイントを教えてくれます。 2016年、ジュヌヴィエーヴ・シンプソン(Genevieve Simpson…

学術ソーシャルメディアの「クソ化」

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。今回の記事では、研究プロモーションなどに有効なツールとして考えられてきたソーシャルメディア(SNS)について、教授の2023年7月時点での考えを紹介します。 もし私が今日(2023年7月10日)、「研究室の荒波にもまれて(The Thesis Whisperer)」を始めていたら、誰も私のことを知ることはなかったでしょう。…

博士課程のニューロダイバーシティ(発達障害)

(訳者注:本記事のテーマである「ニューロダイバーシティ」は日本語では一般的に「発達障害」と呼ばれる脳機能の特性を表す語ですが、筆者の「障がい」ではなく「特性」であるという考えを尊重し、以降、「ニューロダイバーシティ」と表記しています。一目で内容を分かりやすくするためタイトルに「発達障害」という表現を使用していますが、何卒ご容赦ください。)…

研究の選択バイアスを軽減する10のヒント

学術研究では、真実を明らかにするための注意深い目と客観性を確保するための揺るぎない意思が不可欠ですが、本人も気づかないバイアスは、どのように注意すればよいのでしょうか。 成功事例だけが注目されて語られ、失敗事例は記録されずに顧みられることもない―これはsurvivorship…

ChatGPTに「できない」9つのこと

急速に広まっているChatGPTですが、万能というわけではありません。ChatGPTは、アメリカのOpenAI社が2022年11月に公開した対話型AIサービスです。チャットで質問したことに対し、膨大なデータから情報を収集して答えてくれるわけですが、GPTが「Generative Pre-trained…

効率的な文献レビュー

オーストラリア国立大学(ANU)のインガー・ミューバーン教授のコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。今回は、文献レビューをシステマティックで効率的に行う方法について解説します。 _________________________________________________________________________________ 最初に、私がケンブリッジ大学で開催する一般公開のイベントをいくつか紹介しましょう。…
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