【専門分野】薬学など

ネイティブチェックサービス

M・リトル イギリス出身。ロンドン大学で薬学の博士号取得し、イギリスとアメリカの大学で研究活動を続けたあと、出版社の編集者、医学ライター、学術論文の校正者として10年以上の経験を積み、現在は学術出版業界で多忙な毎日を送っている。薬学のみでなく、応用科学、内分泌学、皮膚学、整形外科学、放射線医学、産科・婦人科学にも詳しい。

薬学のみでなく、応用科学、内分泌学、皮膚学、整形外科学、放射線医学、産科・婦人科学にも詳しい。

薬学専門で、校正歴が10年ですね。今に至るまでのこと、教えてください。

ロンドン大学で薬学の博士号を取得して、その後も同大学で研究活動を続けました。それから、カリフォルニア大学で特別研究員として勤めたあと、イギリスに戻って学術出版業に足を踏み入れました。これがきっかけで、フリーの医学ライター兼校正者になりました。

この数年で、薬学はどのように発展しましたか?将来は?

薬学は、分子生物学との結びつきが強くなりましたね。この傾向はこれからも続いて、いろいろと発展するでしょう。

最近の新発見やご自身の研究などを含め、医学分野のなかで個人的に注目している科目は?

内科の研究では、呼吸器学と腫瘍学に一番興味があります。

専門分野の最新の知識を身に付けるために、どのようなことをしていますか?

イギリスやヨーロッパで開かれるセミナーや学会に参加しています。

いくつかの校正者団体に加入されていますが、メンバーにとって長期的なメリットは?

会報が送られてきますが、ライターや校正者向けの新しいソフトウェアの紹介や、学術出版界の変化、フリーランサーの経済面など、最新情報が手に入って便利です。

校正作業のためによく閲覧するウェブサイトは?

Google ScholarとPubMedです。

編集委員としてレポートの作成や発表のために、多種多様の論文を目にされましたが、英語ネイティブでない人の論文について何か特に思うことはありますか?

第一言語が英語でない研究者が書いた医学や科学論文の質にいつも感心しています。「この英語はひどい」と文句を言う人に嫌気がさします。英語ネイティブの研究者のうち、他の言語で専門性の高い論文を執筆できる人は何人いると思います?

英語ネイティブでない人の原稿を扱う際、大変なことはありますか?

そういう人たちの文書を読む経験を重ねるうちに、筆者は何を言おうとしているのか理解しようと一層努力するようになりました。一文一文丁寧に読めば、問題はありません。

原稿と同じ分野を専門としている校正者の重要性について教えてください。

そのような校正者だと、科目についての知識が豊富ですから、文書の分析、特に考察の部分の検証が正確にできます。それと、専門用語や専門的な語法の誤用が一目で分かります。

専門性の高い原稿の対処の方法は?

医学ライターですから、そのような原稿を目にするのは日常茶飯事です。

著名な出版社に勤務していた経験は、今どのように活かされていますか?

学術ジャーナルの出版事情を良く知っています。特に査読に関しては。だから、自分が校正する論文の受理の確率が予測でき、それなりにアドバイスができます。編集コンサルタントの仕事もしていますし。

インパクトファクターの高いジャーナルに掲載されている研究論文の共通点は?

非常に優れた英語、研究の方法論の完璧さ、結果の論議が詳細さ、考察の記述の詳細さ。それと、的確な引用がされていることです。

最後に、研究論文を初めて執筆する日本人研究者にアドバイスを。

英語のジャーナルに論文を掲載したことがある人にすべてのバージョンを読んでもらい、アドバイスを受けたり校正をしてもらってください。このような人なら論文を熟読してもらう価値があります。エナゴに校正を頼む前段階のことですが。

本人の希望により、本名を伏せ、エディターネームを使っています。

英文校正・校閲
英文校正・英語校閲