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ジャーナル投稿のための英文校正とは~投稿準備のステップガイド~

英文校正

研究者にとって論文出版は生命線です。キャリアを重ねていく上で、名の通った学術ジャーナルに掲載されることは、目標に向かって進むための重要なステップとなります。では、どうすれば著名なジャーナルに採択されるでしょう?もちろん質の高い研究をすることが第一歩です。しかし、それだけでは論文のアクセプトには至りません。年間300万本以上の論文が学術ジャーナルに投稿され、その多くが興味深く、画期的な研究です。その中から選ばれる基準のひとつとなるのは、その文章の質です。読み手と明確なコミュニケーションをとる必要があります。そこで、論文校正の各ステップを説明します。

ジャーナル投稿用の英文校正とは
簡単に言えば、ジャーナル投稿用の英文校正とは、学術ジャーナルや専門誌への掲載のために論文を準備するプロセスのことです。下書きを書いたら、校正のプロセスを開始します。しかし、ただ闇雲に取り組むだけではなく、計画が必要です。学術ジャーナルの編集者、論文の英文校正サービス、科学論文校正サービスが多数あることからもわかるように、ジャーナル投稿は集約的なプロセスです。まずは以下のことから始めましょう。

1. ジャーナルの発行する執筆者ガイドまたは投稿案内が手に入る場合は確認します
2. ジャーナルの要件であるワード数(最小および最大ワード数)またはページ数を調べる
3. 投稿するジャーナルで使用される引用スタイルを調べる(MLA、APA、Chicagoなど)


著名なジャーナルの多くは、論文の執筆方法と書式に関する厳密なガイドラインを設けているため、投稿用の執筆者ガイドが存在します。執筆者ガイドは通常、ジャーナルのウェブサイトで見つけることができますが、指示がない場合には、論文の校正プロセスに取りかかる前に、遠慮なくジャーナルに問い合わせメールを送ってみてください。文字制限の最小数や最大数があるのかどうか、またどのような引用スタイルが好ましいかなどについて尋ねてください。学術ジャーナルの中には、必須の引用スタイルが設けられていないものもあります。そういった場合には、自分がよく知っていて自分の学問分野に見合ったスタイルを選びましょう。


論文校正の始め方
論文の投稿先となるジャーナルの投稿がわかれば、いよいよ校正のスタートです。記事の校正は以下のような手順を踏みます。

• 内容の校正:論文内容の分析、修正
• 引用:引用があるべき箇所に置かれ、正確に記されていることを確認
• 書式設定:論文の見栄えを良くする
• プルーフリーディング:専門用語に誤りがないかなども含め、論文の最終確認を行なう

論文の校正は、内容を編集することから始めるべきです。専門的な学術ジャーナル編集者や英文校正サービスの多くは、校正の際に、論文の「逆アウトライン(reverse outline)」の作成を勧めます。逆アウトラインとはその名の通り、執筆前にアウトラインを作るのではなく、書き終えた論文を読んでアウトラインを作っていくことです。仮説を書き出し、各セクションの段落の主要なアイディアを書き留めます。書き上がったものは論文全体のロードマップになったはずです。ほとんどの書き手はこのプロセスで内容の誤りや明確でない点に気づきます。これが逆アウトラインを作る目的です。論文の構成と内容を遡り、練り直すために逆アウトラインを書いてみましょう。

自分の書いたものを客観的に見直すことが難しいと感じれば、ジャーナル投稿用の校正サービスは多数あります。専門性の高い研究であれば、校正の補助としてその分野の学術論文に特化した英文校正サービスを探す必要があるかもしれません。


ステップ2:引用と書式設定
論文の内容に納得したら、次は引用や書式設定に取りかかりましょう。この局面で役立つオンラインの引用生成ツールがあります。ただし、引用の正しい書式がわからない場合は、オンラインの書式マニュアルを参照し、ツールで生成した引用の形態が正しいかダブルチェックすることをお勧めします。引用に関しては、本文の校正が終わってから作業してください。そうしなければ、参考文献や本文中の引用部分への加筆修正を忘れがちになります。

すべての引用を整理し終えたら、書式設定に移りましょう。多くのスタイルガイドには、独自の書式ルールがあります。投稿するジャーナルに独自の書式規程がなく、たとえばAPAスタイルを使用するよう指示されている場合は、APA Manual of Styleを参照するとよいでしょう。必要に応じてセクションの見出し部分が太字や中央揃え、斜体または番号がふられていることなどを確認してください。

 

最終ステップ:プルーフリーディングと投稿

書式設定が完了し、参考文献が整理されたら、論文校正の最後のステップであるプルーフリーディングの作業に入ります。ここでは、論文の各行を慎重に見直して、誤植、スペル、句読点、文法上の誤りがないかを確認します。ただスペルチェックをして終わりにするべきではありません。多くの軽微なミスは、どんなに優秀な自動チェックツールであってもすり抜けてしまい、リジェクトされる可能性が高くなります。ジャーナル投稿支援サービスが学術ジャーナルの校正者に加えプルーフリーディング専門の校正者を雇うのはこのためです。投稿前に論文に目を通す人間が多ければ多いほど、ミスが残る可能性は低くなります。校正を終え、論文が最良の仕上がりであることを確認したら、校正作業はおしまいです。選択した学術ジャーナルに投稿し、最高の結果を期待しましょう!

 

ジャーナル投稿のための校正プロセスが大変そうな印象を持たれたならば、実際に大変な作業であるので、その通りです。ジャーナル投稿支援サービス英文校正サービスがこれほど普及しているのはこれが一因です。自分の書いたものを他人の目で見てもらえる利点に加え、投稿用の校正作業を他の人間にやってもらえば時間を大幅に節約することができるのです。自身で校正を行なうにしても、投稿支援サービスを依頼するにしても、アクセプトされる可能性を広げるため、できるだけ慎重に論文を準備するようにしてください。

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