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EnagoBy: エナゴ

自分で推敲をするコツ(英文校正で見るべきポイント)

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プルーフリーディング(推敲)はどんな文章を書く人にとっても重要なスキルです。研究者であれ学者であれ、執筆と出版はキャリアにおいて重要な要素です。論文を投稿する前には徹底的に校正する必要がありますが、具体的にプルーフリーディングとはどのように行なわれるのでしょうか?この記事では、その重要なポイントを確認し、ほかの校正作業とどのように異なるのかを説明し、自分の論文を効率的に推敲する方法についてのヒントをいくつかご紹介します。ここでは英語の校正に焦点を当てますが、これらのヒントはほかの言語にも適応できます。

 

プルーフリーディングとは

プルーフリーディングとは、記事を出版または公開する前に、基本的な文法、スタイル、一貫性などの誤りがないかを慎重にチェックする作業です。プルーフリーディングでは、大きなエラーや内容についての提案というより「小さな」 エラーと一貫性にとくに重点が置かれます。校正者が確認すべき項目には、適切なスペル、大文字、単語の間隔、句読点、書式などがあります。特定の引用/参考文献スタイル(APA、シカゴスタイルなど)を求める出版社に論文を提出する執筆者にとっては、校正の手順は書式スタイルが求められる形式に準拠しているかの確認作業です。「引用スタイル」と聞くと、ほとんどの人は参考文献にのみ適用されると考えますが、実際には、引用のスタイルガイドにはセクションの見出し、表、図の見出しなどの書式も指定しています。

 

プルーフリーディングの方法

プロの校正者は、時間をかけて文書を効果的に推敲するための独自のスタイルとプロセスを開拓します。このプロセスは文章の種類によって異なります。数式や複雑な図表を含む技術文書では、校正者は句読点や大文字の使用に特別注意を払う必要があるかもしれません。たとえば、英語では一般的に単語と括弧の間にスペースを入れますが、化学式ではスペースはありません。

専門的な校正サービスを提供する校正者の多くは、一度に複数の異なるセクションを見直すことが作業を始めるにあたって最も効率的だと心得ています。たとえば、最初にすべての見出しと章のタイトルをチェックして一貫性と正確さを確認するところから始めるでしょう。次に、任意の表または図に焦点を当てて文書を遡るかもしれません。校正者が最後にのみ全体を通して読むのは、最初の数回で見落とした問題や誤りがないかを見るためです。

 

効率的な校正をするヒント

それぞれの校正者は独自の方法論を持っていますが、すべての校正者が共通して留意しなければならないポイントがいくつかあります。今回は、経験豊富な校正者が推敲作業を容易にするためのコツをご紹介します。最初の5つは、プルーフリーディングをするすべての人、なかでも自分の書いたものの校正に直面している人へ向けた一般的な提言となります。残り5つは、推敲作業をするにあたりMicrosoft Wordなどのワープロソフトを使用していることを前提としています。

  • 一旦文章から離れる

文章を書き終えてすぐに校正を始めるべきではありません。新鮮な目でテキストに臨むには、少なくとも数時間できれば数日は離れましょう。

  • セクションごとにテキストに臨む

そのまま通して読まないようにしてください。見出しに焦点を当てることから始め、次に図表に取り組みます。論文のいろいろなセクションを順不同で読んでください。論文全体を読み通すのは、最後に取っておきましょう。

  • セクションごとにテキストに臨む

そのまま通して読まないようにしてください。見出しに焦点を当てることから始め、次に図表に取り組みます。論文のいろいろなセクションを順不同で読んでください。論文全体を読み通すのは、最後に取っておきましょう。

  • 一貫性を保つ

単語、フレーズ、句読点などを変更する場合は、変更内容がテキスト全体に反映されるようにします。

  • プリントアウトして確認する

最後の通し読みの段階にさしかかったら、文書を印刷してみましょう。必ずしもすべての文書で行なえるわけではありませんが、紙で読むことでPC画面で読んだときに見逃していたエラーをキャッチできることはよく知られています。文脈の言い回しに合いませんが残しました

  • 読み上げ

音読すると、ときに間違いを見つけやすくなります。また声に出して読むことで、集中力を維持させることもできます。

  • 事前にスペルチェックの設定を確認する

スペルチェック機能には注意してほしいエラーと無視するエラーを選ぶ機能があります。オックスフォード・コンマ(A, B, C, D, E, and F など羅列された単語の and の手前につけるコンマ)は使いますか?オックスフォード・コンマがない場合、スペルチェックにエラーをマークさせるなど、あまり知られていない優れた機能も存在します。

  • スペルチェック機能を盲信しない

スペルチェッカーは便利なツールではありますが、作業を任せっきりにはできません。スペルチェッカーでは認識されない誤植(to とtooなど)があります。さらに、外国語の用語を組み込んだ論文や記事を編集している場合、スペルチェッカーがエラーを正しく識別することはむずかしいでしょう。

  • 言語と引用スタイルを知る

論文にはアメリカ英語を採用しますか?それともイギリス英語でしょうか?時間があれば、引用文献はすべて正しくフォーマットされているか書式をオンラインの引用ジェネレーターと比較し確認しても損することはないでしょう。

  • 「すべて」 機能を活用する

文書の多くは、一つ誤りがあれば、その間違いは文章全体に及んでいます。間違いに出くわしたとき「すべて置換」の使い方を知っておけば、時間と労力を大幅に節約できます。

  • Corpus of Contemporary American English と British National Corpus に慣れる

英語は複雑で正解が一つではない言語であり、数多くのバリエーションがあります。「on」 と 「in」 のどちらを使うか、またはアメリカ英語では 「analyse」 と 「analyze」 のどちらを使用するかわからない場合、コーパスが最も一般的に使用される単語やフレーズやどのような文脈で使用されているかを教えてくれます。どちらもオンラインで無料で利用できます。

 

自分の書いたものを推敲するのは難しく、またつまらないものです。幸いなことに、数多くの英文校正サービスがあります。校正サービスは、特定の引用スタイルに厳密に準じなければならない文書に特に役立ちます。英文校正サービスには文書がすべての要件を満たしているかを確認するための専門知識とリソースがあります。人に頼むにしても自分でやるにしても、プルーフリーディングは出版を控えた書き手にとって不可欠なステップです。

 

英文校正者をビデオでご紹介