Letter to the Editor(LTE)とは?役割・内容・単語数制限を解説
学術ジャーナルにおけるLetter to the Editor(LTE=編集者への手紙)とは、主に、そのジャーナルに掲載された論文に対するコメントや疑問、懸念などを簡潔に記述するものです。
ジャーナルによっては特定の症例や発見についての短い報告や、読者層の興味の対象となるような短文を同じ枠内で受け付けています。
単にLetter、あるいはCorrespondenceという名称の枠で同様の投稿記事を掲載するジャーナルもあります。
Letter to the Editorの投稿規程:原著論文との違い
Letter to the Editorの掲載枠のあるジャーナルであっても、受け付けられている原稿の内容や、単語数・参考文献数・図表などについての制限、対象論文掲載時からの投稿受付期間などに関するポリシーはそれぞれ異なります。
従って、この掲載枠への投稿を検討する場合は、他の掲載枠(原著論文、症例報告等)への投稿の際と同様、著者ガイドラインで規程を細かく確認することが必要です。
新聞や一般誌におけるLetter to the Editor
Letter to the Editor/Correspondenceとは学術ジャーナルのみで用いられる用語ではありません。
一般向けの雑誌や新聞などでもこのタイトルの下、読者から募った意見などが掲載されています。日本語で言うところの「読者投稿欄/投書欄」です。
例えば、New York TimesのLetters to the Editorの投稿規程で、単語数は150単語から200単語が推奨されているように、通常、一般紙・一般誌での読者投稿欄の文字数は非常に限られています。
これは、投稿欄には、掲載された記事等に対する多くの意見を幅広く紹介することや、読者の紙(誌)面参加=エンゲージメントを強化するといった役割があるためです。
Letter to the Editorの単語数制限、文献数制限
学術ジャーナルにおけるLetter to the Editorも、掲載論文についての議論を建設的に発展させていく役割があるため、そしてそもそも原著論文とは性質を異にするものであるため、単語数や引用数、図表数の上限が原著論文よりもはるかに少なく設定されています。
単語数は多くの場合500単語から1500単語、参考文献の数は3編~10編などに制限され、図表の使用は認められないか認められたとしても1点のみといったケースが多いようです。
また、掲載論文への意見などの投稿の場合、対象となる論文が掲載されてから3週間~8週間以内などの期間の制限も設けられていることもあります。
Letter to the Editorの掲載について
ジャーナルに掲載された論文について疑問を抱いた読者がLetter to the Editorを執筆して投稿したからといって、必ず掲載されるわけではないことは言うまでもありません。
特に、同じ掲載論文に対して多数のLetterが投稿されるような場合には、その原稿自体に独自性がある可能性は低くなります。
また、ジャーナルごとにLetterの審査のポリシーも異なるため、それによって掲載可否が左右されることもありますが、原著論文の投稿と比べて研究資金面や組織的な人間関係の面などでのハードルが低いため、アーリーキャリアの研究者や大学院生が論文投稿を行うための予備的な経験として執筆をすることも推奨され、若手に投稿を呼び掛けるジャーナルも存在します。
ご自身の研究分野のジャーナルでLetter to the Editorの投稿を募っているジャーナルをチェックしておくのも一案です。
Letter to the Editorについてのまとめ
Letter to the Editorの内容の例
- 同じジャーナルに掲載された論文に対する意見、疑問、懸念
- 特定の症例や発見についての短い報告
- 読者層の興味の対象となるような短文
Letter to the Editorの原稿ルールの例
- 単語数:500単語~1500単語
- 参考文献数:3編~10編
- 掲載論文への意見の投稿:論文掲載から3週間~8週間以内
- 図表:なし、1点のみ等
参考文献
New York Times Letters to the Editorの投稿規程
Writing a Letter to the Editor: Guidance From the Editors
LTEのガイドラインの例① The Expert Review and Expert Opinion series(Taylor & Francis)のガイドライン
LTEのガイドラインの例② JA Clinical Reports (Springer Nature)のガイドライン


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