リジェクトに反論すべきか否か
論文がリジェクトされたのですが、Appeal Letterを書いて異議申し立てしようか、それとも他ジャーナルに投稿しようか迷っています。リジェクトが撤回される場合はありますか?あるとすれば、どのようなケースでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
論文がリジェクトされたものの、その内容に納得がいかない場合には、Appeal Letterを編集者に書いて反論することができます。Appeal Letterからの返答には時間がかかるため、ライバルに先を越されないためにもなるべく早く別ジャーナルに投稿するというのも、一つのやり方です。しかし、そのジャーナルにふさわしい内容の論文であるという確信があるなら、異議申し立ても無駄ではありません。
異議申し立ての結果、論文がアクセプトされるケースは次のような場合が多いです。
(1)追加実験にかかる期間を待ってもらえれば査読コメントに概ね対応できるにもかかわらず、リジェクトになった場合。その旨、編集者に手紙で伝え、リバイス扱いにしてもらえないか嘆願しましょう。断りなく追加実験をして修正原稿を送るのではなく、まずは編集者にお伺いを立てることが大切です。
(2)データや実験が不足しているという理由でリジェクトされたものの、実はすでにそのような実験結果が得られており、何らかの理由により論文に含めなかった、という場合。是非その旨を編集者に手紙で伝え、すぐリバイズできるということを理解してもらいましょう。
(3)「統計学的処理が不適切または不十分」「前提としている仮定や導かれた結論が正しくない」「最新の文献が引用されていない」「論文の英語が良くない」など、テクニカルな理由でリジェクトされた場合。「時間さえもらえればリバイズできるので待って欲しい」と編集者に申し出てみましょう。
(4)査読者の過半数のコメントが好意的であるが、1人だけ、ネガティブかつ理不尽なコメントが多い場合。査読者の追加を編集者に手紙でお願いしてみましょう。もちろん、なぜそのコメントが理不尽なのか、その根拠を明確に示すことが必要です。
なお、ジャーナルの目的や掲載基準に合致していないという理由でリジェクトされた場合は、異議申し立てをしない方がいいでしょう。
また、Appeal Letterを書いて考慮してもらえたものの、査読に非常に時間がかかっているという場合は、やはり別のジャーナルへの再投稿を検討した方がいいでしょう。既に投稿したジャーナルの編集者に、「査読に時間がかかっているようですが、一刻も早く結果を発表したいので、論文を取り下げたい」という趣旨の手紙を書いてから、別のジャーナルに投稿しましょう。


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