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エナゴが「これからの学術出版におけるAIの役割」アンケート調査の結果を公開【PR】

論文執筆および出版支援のグローバルリーダーである研究支援エナゴ(Enago)が、学術出版における人工知能(AI)の役割と影響を探る包括的なグローバルアンケート調査を実施し、その結果『Role and Impact of AI on the Future of Academic Publishing』を公開しました。これは4回目の学術研究に関するリスク評価調査として2021年8月から2021年10月までの5週間にわたって行われたアンケート結果をまとめたものです。この調査では、世界54か国の212大学に所属する350人以上から回答が得られました。
このグローバルアンケート調査は、以下の点の掌握を目的に実施されました。調査結果のポイントも記します。

調査の目的

  • AIに関する(地域、年齢層、教育、性別に基づく)人口統計的見地の把握
  • AIに関する一般的な認識と認知度の理解
  • 学術関係者(研究者、執筆者、出版社)におけるAI搭載ツールの利用率と注目度の把握
  • 学術出版におけるAIツールの利用に関するメリット・デメリット、懸念事項の特定
  • ユーザーがAIツールを高く評価しているか、あるいはAIの浸透に懸念を強めているのかの判定
  • 学術研究および学術出版におけるAIの未来予想

調査結果の主なポイント

  • AI搭載のツールまたはサービスは、編集や校正・プルーフリーディングといった単調ながらも非常に重要な学術的タスクをカバーするために急速に浸透しており、原稿の品質を迅速に評価するのに役立っている。
  • 学術関係者の間で評価の高いAI搭載ツールは、エルゼビアのジャーナル検索プラットフォーム「 Journal Finder」、エナゴの英文校正ソフト「Trinka AI」、グラマリー(Grammary)の英文添削ツール「Grammarly」だった。さらに、回答者がこうしたAIツールの品質を評価する際に最も重視するとしたのは、信頼性、正確性と一貫性の3点だった。
  • 回答者の大多数は、学術出版を巡る状況が自動化とAIの拡大により恩恵を受けると考えている。AIの影響と可能性に関して概ね楽観的であるものの、一部には、潜在的なセキュリティ侵害や、AIが人間を圧倒したり、人間に取って代わったりすることに懸念を表明した回答者もいた。AIの大規模な導入で障害となる主要な課題には、AIの知識とスキルの専門性が限られていることが挙げられる。

今回のグローバルアンケート調査は、学術関係者におけるAIに関する一般的な認識と認知度を理解する一助となりました。この調査の結果は、出版社、編集者、査読者、読者などの学術界の主要な関係者がAIの新しい技術革新をどのように認識し、利用しているかについて興味深い洞察を示しています。学術界における技術革新が進めば、 AIは効率化と費用削減を進めるのに役立つだけでなく、学術界を完全に変えていくかもしれません。

エナゴは、今後もこうした研究リスク評価調査の実施を予定していますので、進展があり次第、皆様にお知らせしていきます。調査への協力や連携についてご意見、ご質問がありましたら、academy@enago.comまでご連絡ください。

■アンケート調査の結果のダウンロードはこちらから

Role and Impact of AI on the Future of Academic Publishing(これからの学術出版におけるAIの役割):無料ダウンロード、英語のみ、30ページ

■研究支援エナゴについて

エナゴは、世界中の研究者の論文執筆活動および出版活動支援事業を展開しています。2005 年以来、私たちは 125 か国以上の研究者の研究活動および論文執筆活動をはじめとし、ジャーナルへの採択までを支援しています。
エナゴは、世界中の主要な出版社、学会、大学のパートナーでもあります。東京、ソウル、北京、上海、イスタンブール、ニューヨークに拠点を構え、研究者をローカルでサポートする地域チームとともにグローバルに活動しています。https://www.enago.jp/

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