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上野千鶴子氏・大学教授 インタビュー・論文 英語
2014年10月、Science誌の表紙を飾った石黒浩氏とその生き写しともいうべき“ジェミノイド(実在人間型ロボット)”。ロボット学者である石黒浩氏がなぜ、アインシュタイン氏に次いで同表紙を飾る2人目の人間となったのか。それは同氏がアンドロイド(人間酷似型ロボット)の研究を通じて、人類に普遍的な命題「人間とは何か」を問い続けているからだ。
  人間社会におけるロボットの役割が高まる中、その「見かけ」についての科学的考察が行われてこなかったことが、同氏をアンドロイド研究に駆り立てた。強面の石黒浩氏を複製したかのようなジェミノイド、これをうまく遠隔操作し、感情移入できるのは本人に限らないという。人間は自分を演じているのか、人間とロボットの境界はどこにあるのか。未知の領域に挑む研究者に言語の壁は立ちはだかったのか―
取材・構成=赤岩ゆみ、
編集=古屋裕子(クリムゾンインタラクティブ)
 
首をつって死ぬぐらいの覚悟があった
ぼくは、ここ大阪大学の博士課程に在籍していたときに、自分以外が皆外国人だったんですよ。最初の共同研究者がフランス人、その次がアメリカ人。だから英語でしゃべらないとだめだったんです、最初から。そこで、「反射的に英語を出す」トレーニングをせざるを得ませんでした。

当時ぼくは大阪空港のそばに住んでいて、徒歩で20分ぐらいの帰り道に、見るものすべてを英語でしゃべるという練習を延々としていました。夜中の1時とか2時に、「あ、信号だ」とかなんとか、暗い中でずっとつぶやくわけです。そうすると、ブツブツ言う、おかしな学生が歩いてくるというので、空港周辺で要人警護の警官に職務質問されたことが2、3回あります。ちなみに、その頃のぼくの英語は完全にフランス語訛りでした。

意志が強いと言われますが、それをやらないと博士号が取得できないんですよ。博士号が取れなかったら死ぬぐらいの覚悟がぼくにはあったので、英語も練習しました。言葉なんていうのは、そういうものじゃないですか。生き抜くためにあるようなものです。
上野千鶴子氏・論文 英語・ネイティブチェック
 
伝統的に日本が強いロボットの世界
ちょっとだけ得なのは、ロボットの世界は出来上がったモノを見せれば結果がおのずとわかるので、他の分野よりはあまり英語力を必要としません。心理学や認知科学の国際会議に行くとほとんど日本人がいませんが、ロボットの世界は伝統的に日本が強く、アメリカの学会に行っても日本人が3割ぐらいを占めています。努力してモノをつくれば英語がうまく話せなくても書けなくても、日本人が認められやすい分野だと言えます。その点はありがたかったけれど、どちらかというとぼくはロボットを使った心理学のような領域に入ったので、そうはいかない部分があります。

最初の国際学会での発表はもちろん緊張しました。しかし、指導教官がものすごく厳しい人で、教官と接するのに日頃その何倍もドキドキしていたものですから、「月一回うちの先生としゃべるよりはるかに楽だ」と思えたのはよかったですね(笑)。

最初の頃は、原稿を書いて丸覚えして捨てるというのを繰り返しました。書いて覚えて見ないでしゃべるというのを何十回と繰り返して、自然に出るようになるわけです。それをやらないと絶対無理です。論文執筆に関しては、共同研究者や担当教官に添削してもらい、口語英語とは異なる論文英語を徐々に身につけました。
 
伝統的に日本が強いロボットの世界
  1998年から1年間のアメリカ滞在で、ぼくのフランス語訛りの英語がアメリカ英語に修正されたという感じです。共同研究者によって訛りが変わるのがおもしろかったですね。担当教授はインド訛りが強く、最初は言っていることが7割ほどしかわかりませんでしたが、3カ月ぐらいで慣れました。3カ月目で英語の夢も見るようになりました。

あるとき、出来の悪い学生を叱る場面で、ある「発見」をしました。感情的になるというのは、考える間もなく瞬時に言葉にしなければならないので、それが良い言語のトレーニングになるということです。帰国後、教授になったぼくは、日常的に英語を使う毎日を過ごしました。というのも、一緒に働いた外国人スタッフが、英語しか話さなかったのです。そして、時にはその外国人スタッフを怒らなければならない場面があるわけで、大人を怒るというのは難しくて相当気を遣いました。学生を怒るのとはレベルが違います。より感情を言葉に乗せて、本気で、もっと怒るわけです。ロジカルに説明しつつも感情を乗せないと、相手に怒っているということが伝わりません。「わたしはほんとに怒っている、なにに対して怒っている」というのを英語できちんと伝えるには、訓練が必要です。

ぼくはもともと怒れないタイプでしたが、あえて「感情を乗せて怒る」という訓練をしました。学生を怒るときに、とりあえず教壇を蹴飛ばして部屋を出てみたら自分でも高揚したので、「お、これが怒るってことなのか」と。学生がへらへらした発表をしたときに「ちょっと待て」と言うと、静かになって気まずくなり、さらに「どういうことや」「なんで笑っとるんや」と言ってしばらく間をおくと、さらに空気が張り詰めて緊張感と高揚感が出てくるわけです。「あ、なるほどこれが怒るということで、怒られるということなんだな」と気づきました。

死ぬほど怖いと言われますよ、計算ずくでこちらは怒ってますから。
 
伝統的に日本が強いロボットの世界
英語で感情を乗せて怒るときに、Wellとか、You knowなどの、間投詞や間をつなぐ言葉をどれだけ自然に使いこなすかで迫力が違います。「まさに今、俺はおまえのことを考えて怒るんだぞ」ということが伝わるような、自分のスタイルを確立する必要があります。ぼくは発音には比較的こだわります。なぜなら、外国人を泣かそうと思ったら、きちんと発音しなければ伝わりません。「あんたの言ってることがわからない」と言われた瞬間に終わってしまいますので。rとlは今でも意識しますし、fやv などの摩擦音にもかなり注意しています。ぼくの発音はわりときれいなほうだと思いますよ。「わかりやすい」と言われます。

言葉が出てこないことはときどきありますが、怒っている最中に辞書ひけないですからね(笑)。毎日が勝負ですから、あのときああいえばよかったというのは反省して、練習するわけです。だんだん上手になってくると外国人スタッフの男がぼくの前でボロボロ泣くようになって、ああ俺も英語上手になったなと思ったんです。大抵の研究者は論理で返してきますが、こちらが感情を乗せつつ、言い逃れができないようにきっちり論理で詰めてしゃべると、泣くしかなくなってしまう。ディベートはゴールではないとそのとき思いました。ディベートはロジックで勝ったら終わりますが、その先にある「感情で訴える」というのはもっと重要な技術なのだと思いました。
 
伝統的に日本が強いロボットの世界
ぼくの場合、取材を受けることがとても多く、それもトレーニングになります。すべて通訳なしで対応しますので、きれいに話さないと伝わらないし、短く的確に伝えなければならないので、取材そのものが緊張感のある訓練になっています。BBCやディスカバリーチャンネルなどが映画並みの映像を撮影してくれるような場合は、ちょっと役者気分になるので、そのときは少し悦に入ります。演技をする気分になり、どうしゃべるとかっこいいかとかいうのがなんとなくわかります。たとえば映画俳優の話し方を思い出して、そういう感じでしゃべろうと思ったりします。

取材スタッフには比較的よく英語をほめられます。「どこで勉強した?」と聞かれますが,特別に習った訳ではない。ぼくは自己暗示がかけられる人間なので、「決めたら出来る」んですよ。こうやらないといけないと決めたら、やらないことのほうが苦痛なので、いやいやということがない。思い込みが激しいとも言えます。苦労と言えば、ラジオや電話のインタビューで、インタビュアーのイギリス訛りやオーストラリア訛りが強いときはつらいですね。単語ひとつわからないとあとが崩れるような感覚には驚きましたが、これもだんだんと慣れるものです。
 
伝統的に日本が強いロボットの世界
ロボットの研究をしていると日本独特の概念というのがあって、それが英語にはないものがたくさんあります。例えば、わびさびはlonelinessではない。でも、多くの人がそういうところに興味があるので日本の文化とロボットの文化と重ね合わせていろいろな話をしますが、日本にしかない概念を英語で説明するのはもどかしいですね。ぼくは人間の持つ存在感の本質を理解して工学に応用することを目指していますが、この「存在感」は、外国にはない言葉です。たぶん、feeling of presenceではない。「人間らしさ」にあたる言葉もありません。「心」はmindとheartの使い分けが必要です。要するに日本語でしかできない哲学というのがあるわけです。

アカデミアの世界において英語ができなければ研究発表もできないので、そういう意味では英語が必要です。しかし、英語でわびさびの研究はできないわけで、その言語が持っている得意な部分というのがあるんですね。だから、グローバル化の時代だからといって日本語をなくしていいとはまったく思わない。フランス語だとかドイツ語だとか、あらゆるローカルな言語は絶対に残さなければなりません。すべてを英語が吸収できるわけではなくて、チャンポンでいいと考えています。ぼくは、日本語と英語の両方ができてよかったなと思います。英語しかできなかったら「存在感」なんて思いもよらないのですから。
 
伝統的に日本が強いロボットの世界
大阪大学のぼくの研究室は留学生が20人ぐらいいるので、普段のミーティングは半分英語です。皆が普通に英語を話しますし、海外から来客があれば学生も対応します。英語しか話せない人かいれば、周りは自然に英語を話すようになるものです。大学をグローバル化したければ、外国人を呼ぶことに尽きると思います。ぼく自身もたまたまそういう環境だったから、比較的よく話せるようになったのです。最初は英語が全く話せなくて、怖くて毎日冷や汗をかいていたスタッフも、毎日英語で議論していたら1年で普通に話すようになりました。そのスタッフはいまや、ぼくと2人でインタビューを受けていても、「なんだコイツ」と思うぐらいに、どんどんぼくの代わりにしゃべるようになりました。日本人は9年間英語を勉強してきているのですから、環境さえあれば皆そのようになります。ぼくの研究室では外国でロボットのデモンストレーションをする機会が多いので、英語が話せようが話せまいがスタッフや学生に担当をさせます。そうすると皆必死になります。外国のお客さんを相手に3日3晩しゃべり続けると、むちゃくちゃ英語が上達しますね。

今の学生はなんだかんだいって英語を聞く機会が増えているので、昔よりははるかにプレッシャーはないですよ。環境の問題だけです。机の上での勉強が早いか、環境が早いか、でしょ。環境がないのに勉強したってモチベーションはわきませんから。放っておけばよいというのがぼくの持論です。言葉なんていうのは必要に応じて勉強するものだから。ただ、英語を身につけておいたほうが職種の幅が広がるということはあります。
 
伝統的に日本が強いロボットの世界
2015年1月に公開した卓上サイズの社会的対話ロボットCommU(コミュー)とSota(ソータ)をご覧になったことがあるでしょうか(https://www.vstone.co.jp/products/sota/)。これらは、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業・総括実施型研究(ERATO)「石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクト」において大阪大学とヴィストン株式会社が開発した新しいロボットです。ロボット同士の対話に人間が参加することで「対話感」を覚えることが出来るのが最大の特徴で、今後、人間の生活環境における情報提供・生活支援・コミュニケーション支援・学習支援に役立てるためのソフトウェア開発を進めていきます。なかでも、ぼくは語学学習にロボットの一番大きな役割があると思っています。対話相手は簡単に見つからないし、練習しようと思っても恥ずかしいじゃないですか。でもロボットだったら延々と練習できるんですよ。音声認識の精度も向上してきたので、双方向的な機能を持たせるプログラムも開発可能だと考えています。これは5年後(2020年)に実用化します。ロボットだったら飽きないし、「存在感」があるからずっと続けられますね。
 
上野千鶴子・英文校正会社
1963年、滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。工学博士。1998年〜99年、カリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員。現在、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長。知能ロボットと知覚情報基盤の共同開発を行う。アンドロイド(人間酷似型ロボット)研究の第一人者であり、ロボットの究極のデザインを求めて「人間とは何か」を探求。2014年10月には自身と自身のコピーロボットであるジェミノイドの写真がScience誌の表紙を飾ったほか、「米朝アンドロイド」や「マツコロイド」で広く一般の注目を集める。著書に『アンドロイドサイエンス』(毎日コミュニケーションズ)、『ロボットとは何か』(講談社現代新書)、『ロボットは涙を流すか』(PHPサイエンスワールド新書)、『どうすれば「人」を創れるか』(新潮社)など。
上野千鶴子・論文 英語
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・『Collaborative Governance of Forest』東京大学出版会(2015年3月)
・『顧みられない熱帯病: グローバルヘルスへの挑戦』東京大学出版会(2015年6月)
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