about と approximate、reduction と decrease
p. 6の例文[5]についてのご解説「[5]は[1]~[4]と状況が少し異なる。この場合、“about”をapproximatelyに置き換えることだけでは文の意味は明確にならない。(ここでは、“decrease”が“reduction”より好ましいことにも留意すべきであろう。)」について。[5]の文章(When …)を、(Below …)を使った文章に書き換えなければならない理由を、詳しく教えていただければ幸いに存じます。
<対象となる文章>
[誤] When the films are thinner than about 100 nm, a reduction of Tg can be observed.
[正] Below a thickness of approximately 100 nm, a decrease of Tg can be observed.
また、decrease と reduction の違いも、日本人英語ライターにとって分かりづらいところです。この点につきまして教えていただければ幸いに存じます。
「When…」を「Below…」に置き換えたことによって観点が変わって、描写される状況が科学的により自然なものになると思われます。原文による意味は、膜の厚さが100 nmに近いある不特定の厚さより薄い場合にはTgの減少が必ず観察できる、ということです。一方、修正文はより抽象的、数学的な観点からTgの減少が観察できる領域を指摘します。その領域と膜の厚さが100 nmより薄い領域とが大体一致する、という意味で解釈されます。
「reduction」と「decrease」の違いは、最も自然な用法では「reduction」が人間によって行われる行為を意味するのに対し、「decrease」は事物が自発的に示す現象に対して使われることが多い、ということにあります。


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