初めて論文を投稿します。投稿先ジャーナルの選び方を教えてください。
論文英語・英語アカデミックライティングに関するあらゆる疑問やお悩みを、京都大学で長年学術英語の指導にあたってきたパケット先生と、学術出版の動向を熟知するエナゴアカデミーの専属スタッフが、ズバリ解決いたします!
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ご質問ありがとうございます。ジャーナルの中には、いわゆる「ハゲタカジャーナル(捕食ジャーナル[SM1] )」もありますので、投稿先ジャーナルは慎重に選ばなくてはなりません。投稿先ジャーナルを選ぶ上で重要なポイントとなるのは
1. 対象領域
2. 査読のプロセス
3. 関連分野のデータベースへのインデックス(索引)状況
4. インパクトファクター
5. 投稿から掲載までの期間
6. 読者層
などです。
エルゼビア[MW2] やシュプリンガー[MW3] といった大手学術出版社のサイトにはジャーナル検索ツールがあります。論文のタイトル、アブストラクト、キーワードを入力すると、条件に合ったジャーナルの一覧が表示されます。ただし、特定の出版社のジャーナルのみが表示されますので、別候補も検討した方がいいでしょう。
他にも、FindMyJournal[MW4] という無料ジャーナル検索ツールがあります。研究分野、論文のタイプ(原著論文、レビュー、ケーススタディ)、緊急性などの条件を入力すると、29,000誌以上のジャーナルから条件に合致する5誌を提案してくれます。これらの候補の中から、掲載料、論文が受理されるまでの期間、ジャーナルのランクや妥当性などを考慮して、さらに自分で絞り込むとよいでしょう。
エナゴアカデミーでも、Directory of Open Access Journals(DOAJ)が提供するデータベースからオープンアクセスジャーナルを検索できる[MW5] 無料オンラインツール、オープンアクセス・ジャーナルファインダーを用意していますので、ぜひご活用ください。
グレン・パケット
1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から、国際理論物理学誌Progress of Theoretical Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術 英語 指導を行う。著書に「科学論文の英語用法百科」。パケット先生のHPはこちらから。