原著論文とレビュー論文の違い

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By: エナゴ

Oct 14, 2026|この記事を読むのにかかる時間 : 4分

原著論文とレビュー論文の違い

そもそも「原著論文(Original Article)」と「レビュー論文(Review Article)」の違いが何であるかを理解しておかなければ、英語で論文を執筆することはままならないでしょう。

両者は目的も構成も大きく異なるのです。それぞれの定義や構成、単語数、記載内容を整理して解説します。

原著論文とは何か

原著論文とは、著者自身が行った実験や調査、分析などの独自の研究成果を報告する論文です。

英語で"Original Article"や"Research Article"と呼ばれるものがこれにあたります。学術ジャーナルの掲載論文と聞いて、一般的にイメージされる論文形式は原著論文でしょう。

原著論文は、以下のような要素を含みます。

  • 独自の仮説・研究課題(research question)
  • 実験・調査で得られた新しいデータ・発見
  • そのデータに基づく考察・結論

つまり原著論文は既知の情報の要約ではなく、「新規性(novelty)」が最も重視される論文形式で、世界初の知見がなにかしら含まれる報告が求められます。

レビュー論文とは何か

レビュー論文とは、特定のテーマについて、複数の原著論文を体系的に整理・分析し、その分野の現状や今後の課題をまとめたものです。

英語では"Review Article"と呼ばれ、著者自身の新しい実験データを含まないことが一般的です。

レビュー論文の主な役割は以下の通りです。

  • 分野全体の研究動向を俯瞰
  • 既存研究の矛盾点や未解決の課題
  • 今後考えられる研究の方向性

レビュー論文は、その分野に精通した研究者によって執筆されることが多く、引用文献数も原著論文に比べて多くなる傾向があります。

原著論文とレビュー論文の主な違い

目的の違い

原著論文の目的が「新しい知見の発表」であるのに対し、レビュー論文の目的は「既存の知見の整理・体系化」です。この目的の違いが、構成や単語数の違いにもつながります。

構成・記載内容の違い

原著論文は、一般的に"Introduction", "Materials and Methods", "Results", "Discussion"という「IMRAD形式」に従って構成されます。

一方、レビュー論文には決まった型がなく、テーマに応じて章立てを自由に設計できるのが特徴です。例えば「歴史的背景」「主要な研究アプローチの分類」「今後の展望」といった見出しが使われることがあります。

単語数の違い

原著論文の分量は研究領域やジャーナルによって異なりますが、本文で3,000〜6,000語程度が一般的です。一方、レビュー論文はより広範なテーマを扱うため、5,000〜10,000語、あるいはそれ以上に及ぶことも珍しくありません。

引用文献数も、原著論文が30〜50件程度であるのに対し、レビュー論文では100件を超えることがあります。

査読・執筆依頼の違い

原著論文は誰でも投稿できますが、レビュー論文は編集部からの執筆依頼(invited review)で書かれることも多く、その分野で一定の実績を持つ研究者に依頼が来るケースが一般的です。ただし、レビュー論文の投稿を受け付けているジャーナルもあるため、事前に投稿規定を確認する必要があります。

どちらの形式で執筆すべきか

自身の研究が独自データに基づくものであれば原著論文を、既存研究を整理して新たな視点を提示したい場合はレビュー論文を選択するのが基本です。

初めて英語論文を執筆する研究者は、まず原著論文から挑戦し、その分野での知見や実績を積んだ後にレビュー論文の執筆に取り組むケースが多く見られます。

原著論文もレビュー論文も、英文添削で仕上げを

原著論文とレビュー論文は構成も論じ方も異なりますが、どちらも明快で正確な英語で書かれていることが前提です。Enago(エナゴ)の英文添削では、専門分野に精通したネイティブの編集者が、論文の形式や内容に合わせて英語表現を丁寧に確認します。

まとめ

原著論文とレビュー論文は、目的・構成・単語数のいずれにおいても大きく異なります。原著論文は独自データに基づく新規性のある報告、レビュー論文は既存研究を体系的に整理した論考です。

投稿を検討する際は、自身の研究内容がどちらの形式に適しているかを見極め、投稿先ジャーナルの規定に沿った構成で執筆することが重要です。

参考文献

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