要旨(Abstract)と序論(Introduction)の違いを理解する

セミナー内容

この度エナゴは、山梨大学と共催で論文執筆に関するオンラインセミナーを配信します。今回は、印象的な要旨(Abstract)と序論(Introduction)を作成するための効果的なヒントを提供します。

論文を受理させる大前提として、まずはジャーナルが指定する書式に従って書かなければなりません。単語数は何語に収めるか、どの様な執筆スタイルで書くか、結果(Results)を別項目として立てるか、またどのように要旨(Abstract)と序論(Introduction)を区別するかなど、原稿を起草する研究者を悩ませる点はたくさんあります。要旨は、要約(Summary)と似ていますが、より簡潔で直接的に書く必要があります。一方、序論ではさらに詳細にまで踏み込まねばなりません。このセッションでは、印象的な要旨と序論を作成するための効果的なヒントを提供し、2つの項目を起草する際にありがちな間違いと、それを回避する方法を説明します。

セッションで解説するポイント:

  • 良く書かれた要旨と序論の重要性
  • 要旨と序論を書くときに起こしがちな過ち
  • 科学論文の要旨の書き方
  1. 要旨の種類
  2. 要旨を書くときのコツ
  3. 的確なキーワードを見つける方法
  • 効果的な序論の書き方
  1. 説得力のある序論の必要性
  2. 良い序論の書き方の参考例
  • 要旨と序論の主な類似点と相違点
このセミナーの対象者
  • 大学院生
  • 博士課程の大学院生
  • 若手研究者
 

主な対象者

  • 若手研究者
  • 大学院生
  • 博士課程の大学院生

講師プロフィール

田口善弘 教授(中央大学理工学部物理学科)

1961年東京生まれ。1988年東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。理学博士。2006年より現職。専門はバイオインフォマティクスおよび非線形物理学。30年以上の研究を通じて100を超える論文を発表。また過去5年間だけでも『BMC Medical Genomics』『Medicine (Lippincott Williams & Wilkins journal)』『PLoS ONE』『IPSJ Transactions on Bioinformatics』など50以上の国際ジャーナルにおいて査読を担当。バイオインフォマティクスの国際学会「InCob」では、2014年と2017年に最優秀論文賞、 2018年には最優秀口頭発表賞を受賞するなど数多くの受賞歴を持つ。著作も多数あり、『砂時計の七不思議』では第12回講談社出版文化賞科学出版賞を受賞。

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講師プロフィール

田口善弘 教授(中央大学理工学部物理学科)

田口善弘 教授(中央大学理工学部物理学科)