visme

130万人が利用 インフォグラフィック作成ツールVisme

「ポスター発表でも口頭発表でも、わかりやすく説明することが重要」――。研究発表をテーマにした記事でよく見られる表現です。「わかりやすさ」の定義はさまざまですが、パッと目に飛び込む印象的なインフォグラフィック(視覚情報)を用いることも一案です。発表内容に興味を持ってもらえれば、資料の中身をじっくり読む、あるいは話を熱心に聞いてくれるでしょうし、研究内容をよく理解してくれることにもつながるからです。

そこで紹介するのが「Visme」です。これは、プレゼンテーション資料やレポート、インフォグラフィックなどを簡単に作成できる便利なオンライングラフィック作成ツールです。テンプレートが豊富に揃っているので、デザインの知識を持たない人でも使い勝手がよく、専門的な知識は必要ありません。また、ソフトのインストールも必要なく、インターネット環境でブラウザからアクセスし、アカウントを作成すれば、誰でも利用することができます(無料版のBasicと有料版のStandard、Completeが選択できる)。Vismeのウェブサイトによれば、2018年5月時点でのユーザー数は130万人を突破しており、大手企業にも利用されている、今注目のソフトウェアです。

■ Vismeの基本機能

Vismeの基本的な機能を挙げてみます。

・デザインテンプレート

用途に応じたテンプレートを選択することができ、それをベースにテキストや図やアイコン、写真などを追加していきます。色やフォントは簡単に変更することができます。

・図やアイコン、写真

オンライン上の数千点の図やアイコン、写真の中からカテゴリーやキーワードで絞り込み、選択することができます。

・グラフや表

データをわかりやすく示すためのたくさんのグラフや表が用意されています。値を入力するかもしくはインポートするだけで、それらを利用することができます。テキストを追加したり、好みの色に変更したりできます。

・インタラクティブマップ

世界地図を挿入したり、地図に国ごとの情報を挿入したり、特定の国をハイライトしたりすることもできます。埋め込みコードを使えば、Googleマップなども挿入可能です。

・インタラクティブメディア

コンセプトを効果的に伝えるため、YouTubeなどの動画や音(音声・音楽)を挿入できます。

・アニメーション

テキストや写真を、設定した時間に合わせて順番に表示することができます。

・ノート

発表の際に伝えたい内容をメモしておくことができます。もちろん聞き手には見せず、自分の手元のパソコンでだけ表示させることができます。

・発表時間の記録

発表中、どれくらいの時間が経過しているかを計測してくれます。こちらも話者にだけ見えるようになっています。

・共有

作成したファイルをウェブ上に掲載することができます。その際、共有範囲を指定する、自己紹介部分は非表示にする、コメントを許可する、といった設定も可能です。

・ダウンロード

作成したファイルをダウンロードして、他の資料に挿入したり、ソーシャルメディアに投稿したりすることができます。

・ラーニングセンター(サポート情報)

Visual Learning Centerでは、技術的なサポートやプレゼンを行う際のコツなど、幅広い記事を参照することができます。

■ 有料版にはこんな機能も

Vismeは無料版を利用しても十分使えるツールです。ただし、無料版の場合、保存できるファイルは3ファイルまで、ストレージの容量は100MBまで、テンプレートはベーシックなもののみ、という制限があります。また、作成したファイルをダウンロードする際は、JPG形式のみという制約もあります。

これでは物足りない、という場合、所定の料金(Standardで月額12ドル、Completeで月額20ドル)を支払えば、さまざまな追加機能を利用することができます。(利用可能な機能の詳細についてはVismeサイトを参照)

・Vismeのロゴを非表示に(無料版の場合は作成したファイルに表示される)・ダウンロードするファイルの形式に選択肢が増える(StandardではJPG形式に加えてPNG形式とPDF形式が、CompleteならHTML5形式でのダウンロードが可能。HTML形式であれば、アニメーションや音声といったインタラクティブな機能も保持したままダウンロードが可能)

・音声の挿入、音声の録音が可能

・有料版限定のテンプレート、図やイラスト、写真が利用可能

・保存できるファイル数+ストレージ容量が増加

・共同研究者とのファイルの共有(閲覧)

・限定したユーザー間での公開

・プライバシー設定

1つだけ残念な点があるとすれば、研究者の皆様がよく利用される標準誤差範囲をグラフに追加できない点です。とはいえ、伝えたい情報を視覚化し、わかりやすくインパクトのあるインフォグラフィックを活用した発表にできれば、その内容を記憶してもらえる可能性が高まります。Vismeを活用して、視覚に訴える学術イラストレイテッドや、グラフィカルなアブストラクト、発表用のスライドを作成してみてはいかがでしょうか。


こんな記事もどうぞ

エナゴ学術英語アカデミー 聞き手を引き込むプレゼンのコツ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です