セミコロン

コンマとピリオドと同様、セミコロンの主な役割は文章と文章の間に「距離」を置くことです。文法の面からは2通りの使い方が挙げられます。
1. 文章の区切り
1つ目の用法ではピリオドと同様、2つの完全文を分ける役割を果たします。この用法において、セミコロンとピリオドとの違いは、それぞれが示す文と文の間のつながりの直接性にあります。要するに、セミコロンはピリオドと比較して文章と文章の間のより直接的なつながりを示します。そのため、前の文と後の文が互いに補足的なアイデア、あるいは合わせて1つのアイデアを表す場合には、セミコロンを使用する方が適切です。以下にセミコロンの使用例を示します。
(1) The implication of this result is not what it may seem to be; it is much more.
(2) We would like to use the former treatment; with fewer side effects, it is safer.

2. リストの項目を分ける用法
2つ目の用法として、セミコロンのコンマと同じような役割が挙げられます。具体的な用例は以下のとおりです。
(3) We next consider three effects: oxidation; condensation; fracture.
(4) The main results are the following: there is only one unfixed parameter in the model; each of its solution has a bounded support; the strictly positive solution is consistent with all known experimental results.

ここで見られるように、ある事例のリストがコロンに導かれて始まる場合は、リスト内個々の項目どうしを隔てるため、セミコロンを使用することが適切です。なお、(3)のようにそれぞれの項目が単語あるいは短い句であれば、セミコロンの代わりにコンマを用いることもできますが、(4)で示されるように各項目が節である場合はセミコロンしか使うことができません。


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グレン・パケットGlenn Paquette

1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から、国際理論物理学誌Progress of Theoretical Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術英語指導を行う。著書に「科学論文の英語用法百科」。パケット先生のHPはこちらから。

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