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【東京西徳州会病院】山本 龍一 先生 インタビュー (前編)

各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。21回目は、東京西徳洲会病院の肝胆膵内科部長・内視鏡センター長・消化器病センター長の 山本龍一 先生。インタビュー前編では、ご自身の専門と英語学習についてお話しを伺います。


■ 診察を終えたばかりでお忙しい中、ありがとうございます。

とんでもないです。今日(火曜日)は週に1回の外来の日なんです。月・水・金は内視鏡を使用した手術で、木曜日は外勤。土曜日も内視鏡の手術をやっています。基本的に毎日、内視鏡に携わっていますね(笑)

■ 先生のご専門は、消化器疾患だそうですね。

私は消化器内科医です。口から飲む内視鏡を使用して、特に胆嚢・胆管・すい臓など、いわゆる胆膵領域の疾患(結石、がんなど)の検査・治療を行っています。日本は内視鏡による処置・検査が非常に進んでいる国です。例えば、内視鏡でも先端から超音波を発する内視鏡なんかもあり、それを口から飲んでもらって胃の壁に当てると、胃の後ろにある膵臓を、1センチくらいの胃壁を通して見られるんです。また胆嚢結石や総胆管結石など命にかかわるような疾患でも、胆管の十二指腸への出口から胆管に内視鏡を通してチューブを入れて、経過を見たり結石を除去したりと、いろいろできるんですよ。

■ 胆膵疾患治療の最先端を行かれる先生ですが、これまでのキャリアを簡単に教えていただけますか。自衛隊にもいらしたと聞きました。

はい。防衛医大を2001年に卒業しまして、防衛庁(当時)で6年を過ごしました。陸上自衛隊員として小倉駐屯地で勤務していました。その後、上尾中央総合病院、埼玉医科大学総合医療センターを経て、昨年の4月から東京西徳洲会の消化器内科でお世話になっています。

■ 東京西徳洲会病院に来られたのは何かきっかけがあったんですか。

胆膵疾患の治療をさらに突き詰めたいと思っていた時に、ご縁がありまして。内視鏡って機械はどんどん新しくなるんですが、ここは最先端の機械を持っているんです。恵まれた環境で研究を進められるので、とても感謝しています。

■ ではここからは、英語に関する話をお聞かせください。本格的に勉強を開始されたのはいつごろからでしょうか。

高校生のころですかね。受験勉強のために。とはいえ得意では決してありませんでした。今でもそうですが(笑)。英語検定だって2級は持っていますけど、準1級は持っていませんし、国連英検もC級は通って、B級は……。面接でいつも落ちちゃいましたね、やっぱりしゃべれないから。駅前留学もしてましたよ(笑)。病院に就職してから、論文を書きながら英語を覚え、話すようになったタイプです。

■ 毎年どのくらいの論文を書かれているのですか?

今は年に1本です。埼玉医科大に勤務していたころは、他の大学や施設との共同研究が多かったので、共著者として一年に複数本の英語論文を書いていましたね。あとは2010年くらいからでしょうか、アメリカで毎年開かれる、消化器に関する大規模な学会に論文をほぼ毎年出しています。毎年必ず1週間ぐらいはアメリカに行っていますね。

■ アメリカで発表をされる機会もあると思いますが、ご苦労などはありますか?

登壇してプレゼンをする際に、いつも緊張していることでしょうか(笑)。ポスター発表だと、通りがかりの方からの質問に答える程度なのでよいのですが、大人数の前でのプレゼンは注目度も違いますし……。ただ、参加者からの質問に対して回答し、曲がりなりにもディスカッションができることで、自分の成長を実感できる瞬間があります。それがすごくうれしいですね。背景から目的から……すべてを英語で説明をするのは大変ですけど、過去に書かれた同分野の論文を限りなくたくさん読んで、流れや表現を参考にしてきたことで、非ネイティブの自分でも人前で発表できるくらいになれたのかなと思います。ただ、完璧な英語で発表できているかというと、決してそうではありません。文法や細かなニュアンスは理解しきれないので、ネイティブとの差を少しでも埋めるべく、専門の方に英文を見ていただく工程は欠かせません。エナゴさんには数え切れないほどお世話になっていますよ。

■ ありがとうございます。ちなみに、先ほど駅前留学の話がありましたが、他国への留学のご経験は?(笑)

あります(笑)。2か月だけですけど、埼玉医科大にいた2013年に、ハンガリーのセンメルワイス大学に留学しました。短期留学制度に応募して、創立200年くらいの大学に、胆膵疾患の治療現場を見に行ったんです。ハンガリーの公用語はハンガリー語ですが、若い人は英語もしゃべります。医者同士の会話は基本的に英語でした。私は英語を上手に話すことはできませんけど、外国人と交流するのは大好きなので、よく英語で話しかけに行っていましたね。

【プロフィール】
山本 龍一 先生(やまもと りゅういち)
東京西徳洲会病院 肝胆膵内科部長・内視鏡センター長・消化器病センター長
2001年 防衛医科大学校卒業
2007年 上尾中央総合病院 消化器内科
2009年 埼玉医科大学総合医療センター 消化器・肝臓内科 入局
2013年 センメルワイス大学(ハンガリー) 留学
2016年 埼玉医科大学総合医療センター 消化器・肝臓内科 講師、外来医長
2017年 東京西徳洲会病院 肝胆膵内科部長、内視鏡センター長、消化器病センター長

 

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