今、人気のオープンアクセスジャーナルは

出版界の オープンアクセス 化は、学術研究の知名度と影響力を高めると同時に、学術界でタイムリーに知識を広めることに役立っています。2015年に国際STM出版社協会が発表した報告書『The STM Rreport』によると、2014年には、英語で書かれている査読付き学術ジャーナルは28000誌以上、英語以外の言語で書かれている査読付き学術ジャーナルは6400誌以上ありました。そして、オープンアクセスジャーナルのディレクトリを提供するサイトDOAJ(Directory of Open Access Journals)上のオープンアクセスジャーナルの数も、増加の一途をたどっています。123におよぶ国の論文が掲載されており、英語で書かれているのが7245誌、英語以外の言語で書かれているのが2845誌。学術誌のオープンアクセス化が英語圏以外の国々にも急速に進んでいることは明らかです。
このようにオープンアクセスジャーナルの数が増えてくると、それぞれのジャーナルの性質や影響力を多面的に比較・評価することが重要になってきます。そのための指標として、最も一般的に使用されてきたのはImpact Factorですが、研究者はSJR(SCImago Journal Rank)も参考にして、自身の研究分野に最適なジャーナルを選択しています。ここでは、主な分野ごとによく引用されるオープンアクセスジャーナルを、SJRの指標に基づきリストアップしてみました(下図)。
上の図には、2016年のSJRに掲載された3780誌の中から引用スコアの高かった代表的なオープンアクセスジャーナルの名前と、それぞれの分野におけるオープンアクセス論文の割合「オープンアクセス・アウトプット(OA Output)」を示しています。このOA Outputは2016年のSJRデータを元に算出されたもので、該当分野の論文総数におけるオープンアクセス論文の割合を示しています。全体では13.75%、図中の各分野のOA Outputはそれぞれ、生物化学・分子生物学25.41%、物理・天文学10%、経済・金融7.47%、化学8.86%、社会科学11.1%、工学5.29%となっています。
膨大な数のジャーナルが刊行され、オープンアクセス化も進む中、分野が細分化されていることも相まって選択肢は拡大するばかり。論文の投稿先を選出するのは至難の業です。今回紹介したSJRのランキングや、最適なジャーナルの候補を探してくれるサービスなども存在しますので、利用してみてはいかがでしょうか。
※ 各ジャーナルへのリンクはこちら
生物化学・分子生物学
Genome Biology
Molecular Systems Biology
Cell Reports
Nucleic Acids Research
Nature Communications
物理・天文学
Living Reviews in Relativity
Materials Today
Physical Review X
Nature Communications
Living Reviews in Solar Physics

経済・金融
Theoretical Economics
Quantitative Economics
Judgment and Decision Making
ClinicoEconomics and Outcomes Research
Economics and Sociology

化学
Nature Communications
IUCrJ
Redox Biology
Structural Dynamics
Journal of Cheminformatics
社会科学
Morbidity and Mortality Weekly Report
Scientific Data
Living Reviews in European Governance
Biology of Sex Differences
College and Research Libraries
工学
Materials Today
Frontiers in Neuroinformatics
The Open Bioinformatics Journal
APL Materials
European Physical Journal C

返信を残す

あなたのメールアドレスは公開されません。