第4回 伝わるジャパニーズイングリッシュを目指す

ノンネイティブ の英語の中で、インドの人々が話す英語はヒングリッシュと言われます。フランス語訛りの英語は、ひとつの魅力として受け入れられています。英語の国際共通語化によりノンネイティブの英語が地位を確立しつつあります。伝わる、魅力的なジャパニーズイングリッシュで国際舞台に斬り込みましょう!

    1. 決め手はメリハリ

What time is it now? は『掘ったイモいじるな(ホッタイモイジルナ)』と言えば伝わるという有名な話があります。言い古された例ですが、ここに‘伝わる’ジャパニーズイングリッシュの全てが集約されています。英語らしく『ファッタイムイズィットゥナウ』と言ったつもりでも伝わらないのはなぜでしょう。

日本語は単語の中の各音節、および文章の中の各単語をすべてきちんと平板に発音する傾向にあります。それに対して英語は、単語の中でアクセントのある音節のみを強調、文章の中でも重要な単語のみを強調します。それにより、単語の中に消えそうな音節、文章の中にも消えそうな単語があるため、話し言葉にメリハリが付きます。米国人が日本語を話すと、「ワターシハ キヨーロガ スーキデス(私は京都が好きです)」となるのはそのためです。「ワタシハキョウトガスキデス」などと平板に発音するのは至難の業なのです。

伝わるジャパニーズイングリッシュを話している人は、一見カタカナ英語を話しているようでも、単語内および文章内のアクセントがきちんと強調されています。lとrを使い分けるなど正しい発音ができなくとも、メリハリをつけるだけで格段に伝わる英語が話せます。

    1. 単複と三人称のsに気をつける

サイエンスは明快さが重要ですから、学術英語は自ずとシンプルな構造になります。したがって、論文にせよ口頭発表にせよ英作文に必要な文法は中学〜高校レベルで十分です。専門用語と専門的な言い回しを適切に用いて、短い文章表現を心がければ、下書きレベルの原稿は比較的容易に作ることができるでしょう。その際には最低限、単数形・複数形の使い分けとそれに応じた動詞の呼応、ならびに三人称・単数・現在形にsをつけること(いわゆる三単現のs)を忘れないようにしましょう。これらは日本語にない用法であるため忘れやすいのですが、基本的な部分であるがゆえ、誤るとぞんざいな印象を与えてしまいます。

その他に日本人が誤りがちな表現について、パケット道場〜初級アカデミック英語講座で数多く紹介していますので参考にしてください。もっと細かいニュアンスについてはノンネイティブの限界がありますので、より高い完成度を目指すなら身近なネイティブスピーカーや英文校正サービスの力を借りましょう。


キャラクター紹介:久里 夢存(Muzon Kuri)
日本の大学で材料工学を学び地元企業に就職するも、“独立型・移動式住居”開発の夢をあきらめきれず、再び大学でエネルギー工学を専攻。工学、生物学、建築学など多分野の研究者からなるプロジェクトチームに所属し、エネルギー自給型インフラストラクチャーフリー移動式住居[Self-Sufficient Camper(S.S.Camper)]を開発中。この度、国際住環境学会(“架空”)において同住宅の自然災害時における有用性について口頭発表することに・・。口演タイトルは、“Energy self-sufficient, infrastructure-free mobile house called Self-Sufficient Camper (S.S.Camper) provides both remote and on-site sheltering at times of natural disaster.”

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