第9回 本番:演台から10 cmでも離れるつもりで

学会 発表に向けてしっかりと練習をつんで迎えた発表当日。あなたは聞き手とのディスカッションが待ち遠しくなっているかもしれません。学会発表は学位論文発表と違い、審査されるものではありません。晴れの舞台を楽しみましょう。

  1. Be intimate!
  2. 本シリーズで繰り返し述べたように、口頭発表は発表者と聞き手の情報交換の場であって、気持ちを通わせることが大切です。英語圏のプレゼンテーションのノウハウのひとつとして“Be intimate!”ということがよく言われます。intimateとは、親密な、形式ばらない、うちとけた、個人的なといった意味の形容詞です。ちなみにアクセントは頭にあり、インティミッと発音します。練習した発表内容を、すっかり自分のものにした言葉で、自然に、聞き手一人一人の心に届くように話しかけましょう。

    学会発表の本番は演台から10 cm離れて

  3. 演台から10 cmでも離れる気持ちで
  4. 聞き手に親近感をおぼえてもらうために、文字通り聞き手に「近づく」方法が有効です。学会発表では通常、演台に立ち位置が固定されていますが、少しでも全身が見えるように10 cmでも横にずれて聴衆に近付きましょう。そして、視線は聴衆に向けましょう。視線をスクリーンに向けるのは、「この○○の部分に示すとおり…」などと具体的に見てほしい部分があるときに限ります。慣れないうちは視線を聴衆に向けることが気恥ずかしいものですが、「Q&Aはプレゼン冒頭から始まっている」ことを肝に銘じて、聞き手の顔を見ましょう。

    学会発表の本番は演台から10 cm離れて

  5. レーザーポインター vs アニメーション
  6. スライド上の一部分を指し示す場合、レーザーポインターを用いることが多いですが、レーザーポインターの操作に不安があれば(ふるえたり、ぐるぐる回してしまうなど)、スライドに一部分を強調するためのシンプルなアニメーション効果を仕組むこともできます。これはプレゼンテーション用のリモコンが用意されている場合にとくに有効です。可能であれば発表当日の使用機器について事前に確認をし、自分にとってやりやすい方法を選びましょう。

    学会発表の本番は演台から10 cm離れて


    Capture
    キャラクター紹介:久里 夢存(Muzon Kuri)
    日本の大学で材料工学を学び地元企業に就職するも、“独立型・移動式住居”開発の夢をあきらめきれず、再び大学でエネルギー工学を専攻。工学、生物学、建築学など多分野の研究者からなるプロジェクトチームに所属し、エネルギー自給型インフラストラクチャーフリー移動式住居[Self-Sufficient Camper(S.S.Camper)]を開発中。この度、国際住環境学会(“架空”)において同住宅の自然災害時における有用性について口頭発表することに・・。口演タイトルは、“Energy self-sufficient, infrastructure-free mobile house called Self-Sufficient Camper (S.S.Camper) provides both remote and on-site sheltering at times of natural disaster.”

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