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対応関係を表す corresponding と respective の使い分け

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複数と複数の対応関係を明確にする場合に「それぞれ」という表現を日本語ではよく使いますが、英語にする場合、 corresponding と respective の使い分けでいつも悩みます。例えば、以下の文章ですと、どちらが適当でしょうか。

Connect the cables to their respective/corresponding inputs of the system.

英語では、ある複数のものと別の複数のものとの間の対応関係を表す方法はいくつかあります。

ご指摘のように、「respective」と「corresponding」はそのためによく使われますが、同様に使用できるものとして「designated」、 「associated」、「appropriate」、「proper」、「particular」、「own」、「peculiar」などが挙げられます。使い方にもよりますが、一般にこれらの単語の中に日本語の「それぞれ」にもっとも近いのは「respective」でしょう。

「respective」はものとものが対応させられているということのみを示します。一方、「corresponding」、「designated」などはより多くの情報を示し、対応の拠り所まで触れます。例えば、「corresponding」は示されている対応関係が客観的な根拠によるもので、「appropriate」はそれが適切とされているものだという意味を含みます。

以下は対応関係を表す上でのそれぞれの単語の自然な用法を例示します。

(1) These two children are both very accomplished at their respective musical instruments.
(2) Match each bolt with its corresponding nut.
(3) Each voting district has its designated polling place.
(4) Each disease in this category and its associated symptoms are listed below.
(5) Choose the appropriate word to complete each of the following sentences.
(6) Legal systems are constructed on the premise that for each illegal act there
is a proper punishment.
(7) Each clause in this contract addresses a particular potential problem.
(8) After dinner, we all went back to our own hotel rooms.
(9) Each region in the U.S. has its peculiar dialect.

お挙げになった「Connect the cables to their respective/corresponding inputs of the system.」という例では、上述の理由で「respective」が「corresponding」より適切だとされます。

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glenn

グレン・パケットGlenn Paquette

1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から、国際理論物理学誌Progress of Theoretical Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術 英語 指導を行う。著書に「科学論文の英語用法百科」。パケット先生のHPはこちらから。

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