掲載拒否の手紙(rejection letter)や異議申し立ての手紙(appeal letter)とはどのようなものですか?
論文英語・英語アカデミックライティングに関するあらゆる疑問やお悩みを、京都大学で長年学術英語の指導にあたってきたパケット先生と、学術出版の動向を熟知するエナゴアカデミーの専属スタッフが、ズバリ解決いたします!
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ご質問ありがとうございます。
掲載拒否の手紙とは、ジャーナルの編集者が責任著者に送るもので、原稿のリジェクトおよびその理由について書かれています。一方、異議申し立ての手紙とは、掲載拒否の手紙への返事のことで、責任著者がジャーナルの編集者宛てにリジェクトが不当である旨を強く主張するものです。
異議申し立ての手紙では、編集者の最終判断に反論するための明確な根拠を示す必要があります。異議申し立てに関する規定はジャーナルごとに定められていますので、リジェクトされた場合は、再度、投稿規程をよく読みましょう。(ジャーナルによっては、appeal letterとrebuttal letterを明確に区別しています。)異議申し立ての手紙を書くことになったら、くれぐれも感情的にはならずに、相手を責めるような表現は慎み、論点を整理して丁寧な文体を心がけてください。
もし再投稿あるいは新たに別のジャーナルに投稿される場合は、エナゴの「リバイス・リジェクト論文の校正」を利用するのも一つの手です。査読コメントに沿った修正がなされているかのチェックに加えて、査読コメントへの返答もサポートしてもらえます。
グレン・パケット
1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から、国際理論物理学誌Progress of Theoretical Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術 英語 指導を行う。著書に「科学論文の英語用法百科」。パケット先生のHPはこちらから。