代名詞の使い方

代名詞の誤用2

曖昧な使用 日本人著者による論文では、代名詞の曖昧な用法がたびたび見うけられます。代名詞を用いるときは、それが指す対象の名詞の同定が明確で、代名詞が表す意味について解釈の余地がないということを必ず確認すべきです。以下に代名詞の曖昧な使用の典型例とその修正例を挙げます。 [誤] The new experimental technique is particularly noteworthy in the context of the…

代名詞の誤用1

タイトルに出てくる名詞を本文中で直接指し示すこと 学術英語では、著作物中の(章、節などの)タイトルと本文は互いに独立しているものと見なされるため、本文においてタイトルに出てくる名詞(あるいはタイトル全体)を代名詞で指し示すことは誤りです。 たとえば「Passive Transmission by Blood Transfusion」というタイトルの章があるとしましょう。そこで、本文において最初の文を「This is a serious problem in…」と書き出し、「This」でタイトルを指し示そうとすると、タイトルと本文が文脈のうえでつながってしまうことになります。このような構造はきわめて不自然であり、使用するべきではありません。上の例の修正方法としては、「This」を「The passive transmission of…by…

不定代名詞(1)someone、anyone、everyone、no one

不定代名詞である「someone」、「anyone」、「everyone」、「no one」の語が時おり誤って用いられるのを目にします。ここでもっとも留意していただきたい点は、これらの代名詞は必ず人を指し、人以外のものを指すことができないということです*。以下に、それらの語によく見られる誤用例とその修正例を挙げます。 [誤] Someone of these methods could be useful. [正] One of these methods…