ICMJE Recommendations:2024年更新ではAI使用における透明性の確保を強調
世界の主要な医学雑誌の編集者や出版社の集まりである医学雑誌編集者国際委員会(International Committee of Medical Journal Editors, ICMJE)の「Recommendations for the Conduct, Reporting, Editing and Publication of…
世界の主要な医学雑誌の編集者や出版社の集まりである医学雑誌編集者国際委員会(International Committee of Medical Journal Editors, ICMJE)の「Recommendations for the Conduct, Reporting, Editing and Publication of…
はじめに 根拠に基づく医療(Evidence-based medicine: EBM)運動は、1980年代初頭に登場し、そこからの10年間勢いを増していきました。この運動は、「EBMの父」とされるカナダの医師デイヴィッド・サケット(David Sackett)の発案に基づくもので、看護や助産などのさまざまな分野の臨床実践全般にわたって広がっています。 EBMは、臨床医が各分野の根拠(エビデンス)を検討し、取り入れることで、患者にとって最善の治療法を決定するためのメカニズムを提供することを目的としています。「個々の患者のケアに関わる意思を決定することにおいて、最新かつ最良のエビデンスを、良心的、明示的な態度で、思慮深く用いること」と定義されるEBMは、主に個人または臨床医のグループを対象としたものでした。しかし、この分野がより洗練されるにつれ、EBMは組織(団体)や政府の保健関連省庁が医療政策を決定し、経済的制約の中で最良の治療と考えられるものに資金を直接振り分けるためのツールとなってきました。 研究報告ガイドラインの発展 研究の透明性を向上させるための構造化されたチェックリストを提供する研究報告ガイドラインは、研究報告における矛盾(不整合)への対応として登場しました。ランダム化比較試験 (またはランダム化対照試験、Randomized Controlled Trial: RCT)に大きく依存する高度な分析方法やデータ提示方法が開発され、エビデンスに基づくレビューがRCT自体よりも信頼できる根拠になると、こうしたレビューがヘルスケア分野のジャーナルの主な特徴となりました。この状況は今も変わっていません。こうしたレビューのひとつの側面とされているのが、レビューにおける研究の品質評価です。品質にはかなりのバラツキがあり、出版されたRCT報告の中に、無作為化の手法あるいは適切に記述された対照群に関する重要な情報が欠落していたものもあったことから、1990年代の初めに、現場でのよりよい施策、特によい報告方法を推奨する動きが登場することとなりました。 よりよい報告基準の策定に向けた動きを推進したのは、主にカナダを拠点とするアイルランド人疫学者、デイヴィッド・モハー(David Moher)でした。RCT報告に関心を持っていたモハーらは、1996年にCONSORT声明を発表し、RCT報告を学術ジャーナルに提出する著者が順守すべきチェックリスト(CONSORTチェックリスト)を提供しました。これは、報告における完全性を確保し、RCT報告全般において直接的あるいは間接的にRCTを実施する際の基準を向上させることにつながっています。このような報告ガイドラインがあれば、科学者は報告段階でRCTの重要な側面をすべて説明できるようにしておかなければならないことを承知の上で、それを念頭に置いて研究をデザインすることになるでしょう。 CONSORT声明は、最初に発表されて以降、漢方薬、鍼灸、有害事象報告などの分野においてRCTを広めながら、繰り返し改訂されてきました。CONSORT声明およびチェックリストは…
学位論文と学術図書 研究者であれば、自分の研究が魅力的で、社会の進展に寄与するものであると信じたいものです。ただ、何年も自分の研究の中に閉じこもってしまっていれば、他人が自分の研究に対して興味を持つかどうか、客観的に判断することが難しくなるかもしれません。しかし例えば、多くの読者を惹きつける学術図書にできると出版社を説得できれば、それは客観的な指標となるでしょう。 著名な作家であっても書籍を出版するのは簡単ではありませんが、研究者が本を出すとなると全く異なる困難が伴います。 例えば、研究者が早い段階で執筆する長めの文章といえば、多くの場合、学位論文ですが、これは方法や結果、結論などのセクションで構成され、学位取得の可否を決定する研究者グループに向かって書かれるもので、書籍とは目的も体裁も別物です。 学位論文は「本」ではないのです。自分の専門分野に関する独自の研究についての情報を書くものですから、それをそのまま学術図書にはできません。 学術書籍のフォーマット、読者、目的 学位論文の場合、研究、執筆、データチェック、結果の分析といった長いプロセスを経て、著者は審査委員会に論文を提出します。審査委員会は、研究の領域や内容をある程度踏まえた上で審査に臨み、さらに学生からの口頭での説明を聞きます。 対照的に学術図書の場合、読み手はその本の中で書かれた情報のみで内容を判断します。 学術図書では多くの読者が気にするのは細かなデータや再現性ではなく、大きな文脈における内容やメッセージです。つまり論文とは違った書き方や文体が必要なのです。 そうしたメッセージ伝達手法を学ぶ上では、多くの本を読み、優れたストーリーテリングに触れることが有効でしょう。どのようにして読み手を引き込むか、著者の語りの戦略に着目し、自分のライティングにも取り入れられるようにしましょう。 また、修得した技法をこまめにアウトプットすることが、ライティング技術習得の近道です。さまざまな媒体でできるだけ頻繁に執筆することがよいでしょう。 ブログなどオンラインで、ある程度のボリュームのある文章を発信し続けることも一つの方法です。継続すれば、文体や表現の幅は広がっていくはずです。 書き始める前に 実際に学術図書としての書籍化を目指して執筆する前に、次のようなことがらを自問しておくとよいでしょう。 自分の熱意。…
2024年も半ばを迎えようとしている現在、学術研究と出版における大きな話題の一つが「研究インテグリティ(研究公正)」です。 論文の撤回件数・撤回率が増加し続けている*ことなどからも、研究インテグリティの確保は喫緊の課題と言えるでしょう。データや画像の改ざん・捏造、盗用・剽窃、研究方法の不備、AIツールの使用を開示しないこと、といった様々な理由による論文撤回は、論文として出版された研究全体への疑念を生み出します。 また、研究不正のニュースは、学術界の内輪だけの問題にとどまらず、科学や研究に対する社会の視線にも影響を及ぼします。 そこでエナゴでは、エナゴ学術英語アカデミーの研究リスク評価イニシアチブの一環として、第8回グローバルアンケート調査を実施いたします。「研究インテグリティと論文撤回:倫理的不正行為にまつわる影響と対応を理解するためのグローバルアンケート調査」と題するこの調査は、研究インテグリティに関する調査としては前回の第7回に続く第2弾となります。 本アンケート調査の主なねらい 今回は、論文撤回と倫理的不正行為に焦点を合わせて研究者の意見を募り、その影響について探ります。アンケート調査の主な目的は以下のとおりです。 1. 適正か不正かがあいまいなグレーゾーンを明らかにして倫理的な研究の未来像を描くため、倫理指針に対する研究者の皆様の認識と意見を評価する 2. 研究不正を調査するための現在の報告の仕組みを評価する 3. 論文撤回と研究不正の広範な影響を明らかにする 4. 研究インテグリティを確保する上での学術出版関係者の役割を明らかにする …
即時オープンアクセス(OA)とは、学術雑誌(ジャーナル)に論文が受理・出版されると同時に、誰もが無料でアクセスできるインターネット上で論文を公開し読めるようにすることです。 2018年9月に、欧州の研究助成機関が助成した研究成果を完全かつ論文発表直後からオープンアクセスとするためのイニシアチブcOAlition Sが、すべての研究をオープンアクセスにすることを目指すプランSを発表して以降、研究論文のOA化が進んできました。 発足以降、cOAlition Sに参加する助成機関はヨーロッパ、米国、オーストラリア、南アフリカに広がり、2022年8月には米国バイデン政権が、遅くとも2025年末までに連邦政府から助成を受けた研究の成果は出版と同時に無料で読めるようにするとの方針を打ち出し、翌2023年5月のG7広島サミットおよびG7仙台科学技術大臣会合の共同声明には、公的資金による研究成果の即時オープンアクセスの支援を含むオープンサイエンスの推進が盛り込まれました。 日本でのOA化に関する基本方針 日本では、前述のG7会合を踏まえ、競争的研究費制度における2025年度新規公募分からの学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた国の方針「統合イノベーション戦略2023」が2023年5月に閣議決定されました。 これに基づき、日本学術振興会がOA化に関する実施方針を定め、科研費をはじめとする研究資金の助成を受けた研究論文は、原則としてオープンアクセスとすることとしました。その後、2023年10月には、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)有識者議員懇談会が議論のとりまとめとして「公的資金による学術論文等のオープンアクセスの実現に向けた基本的な考え方」を公表し、この理念を踏まえ、2024年2月には「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」が決定されています。 この基本方針には、「2025年度から新たに公募を行う即時オープンアクセスの対象となる競争的研究費を受給する者(法人を含む)に対し、該当する競争的研究費による学術論文及び根拠データの学術雑誌への掲載後、即時に機関リポジトリ等の情報基盤への掲載を義務づける」と記されていますが、2025年度という期限が近づくにつれ、OA化への準備が不十分であるとの調査結果が出てきています。 調査結果から見える準備の遅れと財政的支援の必要性 科学技術や学術振興に関する基礎的な事項を調査・研究する国立の試験研究機関である科学技術・学術政策研究所(National Institute of Science and…
研究成果を論文として出版することは、学術研究にとって必要不可欠な要素です。長い間、研究者たちは研究成果を発表・共有することで、人類の知識を蓄積してきました。 論文出版のスピードを阻む障壁 しかし、学術出版プロセスは、ほとんどの研究者にとって、原稿を書き上げたからといって終わりではありません。研究論文をどの学術雑誌(ジャーナル)に投稿するかの選択は大変重要です。そして投稿された論文は、出版に値するかを判断するために査読にかけられるわけですが、この査読は学術出版プロセスにおいて最も重要な要素であるとともに、最も時間を要するものでもあります。 論文を投稿する研究者らは、ジャーナルの査読プロセスの長さを、迅速な出版を阻む大きな障壁として指摘しています。従来のジャーナルの評価指標でも、原稿が投稿されてから最初の判定が出るまでの平均時間や、受理(アクセプト)から出版までの平均時間などで出版効率が測定されてきましたが、それでも本当のタイムラインは捉えきれていません。 現在の出版システムは、何世紀もの間、かなりうまく機能してきましたが、投稿論文の量が指数関数的に増加するにつれて、著者が論文を投稿してから受理されるまでに要する時間が長期化するようになりました。これは、査読者の都合(査読者手配の難しさや査読を引き受けられる能力の問題も含む)や、査読者からのフィードバックに基づく修正の必要度など、さまざまな要因によるものです。時には、査読需要の増加によるジャーナルの管理上の問題が査読プロセスの開始の遅れにつながることもあります。この10年程度の間に、こうした状況および数々の問題への不満の要因が知られるようになり、重点的に研究が進められてきました。 「ジャーナルの3分の1が、査読に進まず編集者の判断で投稿後すぐにリジェクト(デスクリジェクト)するまでに2週間以上、6分の1が4週間以上を要している。このことは、査読者が査読に要する時間以外に、非効率的な編集プロセスも重大な原因となっていることを示唆している。所要時間が短く、論文がアクセプト(受理)された査読プロセスの方が、著者から高く評価されることは想像に難くない。」 Huisman & Smits (2017). Duration and quality of the…
主な調査項目 AI研究における倫理的考察 倫理基準の遵守状況 課題の特定と解決策についての提言 研究倫理研修の効果 データ管理および出版プロセスの倫理的側面の意識調査 所要時間2~3分のアンケートです。 研究インテグリティの向上について、貴重なご意見をお聞かせください。 参加特典 優秀回答者10人に選ばれた方にはAmazonギフトカード3,000円分をプレゼントします。 ご参加をお待ちしてます アンケートにご参加いただき、研究倫理を取り巻く現状についての正しい理解にご協力をお願いいたします。
もし、一般市民はおろか、政策決定者すら研究成果にアクセスできなければ、その研究が社会的インパクトをもたらすことを期待できるでしょうか。どのような研究であれ、有意な社会的インパクトを与えるためには、その研究成果を公開する必要があります。研究は、政策決定、技術の進歩、医療、教育、そして私たちを取り巻く世界に対する理解に影響を与えるものであり、世界と切っても切れない関係にあります。しかし、もし経済的な制約のために研究の大部分にアクセスできないままとなっていれば、研究の影響力は縮小されてしまうでしょう。 エナゴが最近実施した世界的な調査によると、研究者の82%が、自分の研究に誰もがアクセスできるようになることを望んでいることが明らかになりました。多くの人が研究成果にアクセスできるようになれば、気候変動や公衆衛生からテクノロジーや教育に至るさまざまな分野で一般市民が十分な情報に基づいた議論に参加できるようになります。しかし、79%の研究者は論文掲載料の高さからオープンアクセス(OA)プラットフォームでの出版に躊躇していることも示されています。学術研究と出版プロセスにおけるさまざまな利害関係者の 協調した取り組みがまだ十分ではないことが懸念されます。そして、OA出版のための資金獲得、つまり論文掲載料を支払う責任は誰が-研究者か研究機関か-負うべきなのかという問題も生じています。 研究者は、日々、実験を行い、データを分析し、飛躍的進歩を追求し続けています。多忙な研究生活の中で成果を出版するための費用を研究助成金の一部として申請していなかった場合、研究者は論文掲載料の支払いについても心配しなければならないのでしょうか。誰の責任となるのでしょう。 研究は、多大な献身と揺るぎない集中力を必要とする厳しい作業です。研究者は、プロジェクトの資金確保から実験計画の作成、データ分析に至るまで、責任を負うべき多数の作業を抱えています。大学など高等教育機関で学生を教育する立場にある場合、教育カリキュラムの組み立てや会議、学生のメンタリングなど研究以外の義務も発生することでしょう。この様に、研究者に課せられている苦難を考えれば、多くの研究者が論文掲載料について、または研究資金の申請方法や予算獲得のためのベストプラクティスについて学ぶために十分な時間を割けないのも無理はありません。しかしその結果として、OA出版の成功例に関する理解と認識にギャップが生じ、研究者と研究機関の双方に弊害をもたらしかねないのです。 知らないということの弊害を理解する 研究者たちは、研究成果の出版が非常に重要であると理解していますが、多くの場合、論文掲載料(それがOAジャーナルであろうとなかろうと)や学会参加費用などといったさまざまな出費を賄うために必要な助成金を確保するのに苦労しています。利用可能な助成金について知らないということは、研究者にとっての経済的なストレスや出版の遅れの原因となったり、さらには誰もが利用できる公有資産における価値ある研究を過小評価したりすることにつながる可能性もあります。 (出典:590 名の研究者を対象に行ったエナゴ学術英語アカデミーによるアンケート調査 2022年) 研究者は厳しい作業スケジュールに追われ、利用可能な助成金について把握する機会が十分ではないのかもしれません。よって、助成金に関する認知度を高めるため、研究機関は研究者を教育し、支援していくべきなのです。 研究機関の責任 研究を行う責任は個々の科学者や研究者にある一方で、研究発表や論文出版が円滑に進められるようにする責任は研究機関と共有されるべきです。この円滑化の支援には、研究者の成功を確実にするために必要なインフラ、各種リソース、ガイダンスの提供などが含まれます。この観点から、研究機関は、研究者に出版のための助成金について教育し、研究内容を世に広めるためのリソースを提供するといった責任を有しています。以下に、論文出版のための助成金に関して研究機関が研究者をサポートできる点をリストアップします。 1.認知向上 研究機関は、研究者が出版や論文投稿に利用できるさまざまな助成金について認識を高められるように尽力すべきです。定期的なワークショップや説明会の開催、明確で簡潔なコミュニケーションなどを通して、教員や学生に出版のための助成金の存在や資格基準について積極的に周知する必要があります。…
学術論文の投稿準備は緊張の連続です。査読者の高い期待、投稿先ジャーナルの細かいガイドライン、教授の厳しい視線などのプレッシャーの下では、たった1つミスが、それまでの懸命な努力と素晴らしいアイデアに影を落とすことになるかもしれないと思うと冷や汗が出てくることでしょう。そんな時は、英文校正という強力な助っ人を是非活用してみてください。 深い洞察に基づく研究内容・成果が、スペルミス・文法などの間違いや書式の乱れもなく、きれいにまとまった論文を投稿するところを想像してみてください。これを実現するためには英文校正が重要な役割を担っています。この記事では、英文校正の重要性や、校正を依頼または自分で行う際に考慮すべき点をまとめました。 英文校正とは何か 英文校正とは、原稿の最終化や投稿に先立ち、書かれた文書に誤りや矛盾がないか、改善点がないかなどを注意深く確認する作業のことです。この重要なプロセスでは、スペル、文法、句読点、書式、誤字脱字、コンテンツの全体的な表現などを精査し、正確さとわかりやすさを最大限に追求します。 英文校正の本来の目的は、論文の質を高め、文章の誤りを訂正し、矛盾の入り込む余地をなくすことにあります。内容を効果的に伝え、すべての文章を文法的・構文的に正しく記すことで、読者との明確なコミュニケーションを目指します。さらに、英文校正を行うことで、一流の学術雑誌(ジャーナル)に投稿・受理されるような原稿に仕上げることができます。 英文校正の種類 学術論文の校正:学術論文、学位論文、卒業論文、研究論文などの校正。このタイプの英文校正には、適切な引用書式で書かれているかのチェック、参照スタイル(APAやMLAなど)の遵守、参照文献や参考文献の正確性の確認、適切なスペル規則(イギリス英語またはアメリカ英語など)、図表の書式要件のチェック、用語や言語の一貫性の確認などが含まれます。研究者は論文の品質と言語的正確性を確保するための支援を必要とすることが多々有り、学術論文の英文校正サービスには高い需要があります。高品質の言語編集および校正ソリューションを提供するサービスでは、高度な専門知識を持つ専門の校正者が、学術論文や科学論文の原稿に磨きをかけ、明瞭性、正確性、効果的なコミュニケーションを確保するお手伝いをします。 翻訳校正・二言語校正:翻訳校正または二言語校正は、翻訳されたテキストの正確性と品質を綿密に確認し、保証することに焦点をおいた校正です。この校正では、翻訳されたコンテンツを原文と一緒に精査し、意図された意味やメッセージが正確に表現されているかを確認します。熟練した校正者は、両言語を深く理解し、一般的な翻訳上の問題や間違いやすい言い回しに関する知識を持っていることが求められます。ソース言語からターゲット言語への文法規則の誤った適用などのエラーを特定し、修正することも含まれます。例えば、韓国語ではタイトルや見出しを括弧ですが、英語ではタイトルは通常、太字または下線付きで表示されます。オンライン翻訳校正サービスは、経験豊富な校正者の専門知識を必要としている利用者(個人または法人)にとって、貴重なリソースとなっています。 印刷媒体の校正:定評のある校正の一種で、完璧で視覚的に魅力的な出版物を保証する上で重要な役割を果たします。新聞、雑誌、ジャーナル、書籍出版社など、印刷メディアの校正者は、品質とプロフェッショナリズムの最高基準を満たす、エラーのない、視覚に訴える出版物の制作に貢献します。印刷メディアは、印刷物とオンラインの両方で完璧な外観を維持する必要があるため、余白、テキストのサイズ、間隔、フォントの選択などの書式の細部に注意を払うことが不可欠です。 プルーフリーディング(校正)の重要性 言葉には絶大な力があります。しかし、小さな間違いが大きく文章の意味を変容させてしまったり、混乱を生み出したり、本来の意味・意図が失われてしまったりすることがあります。そこで校正が必要となるのです。校正は、錯綜した文章、もつれたアイデア、誤用された単語を特定し、メッセージを合理化する手助けをします。校正を行うことで文章を滑らかにまとめ、読者があなたの考えを明確に理解できるようにします。特に学術論文の校正は、不可欠なステップです。学術論文の英文校正がいかに重要か、6つの役割を記します。 1.信頼性を高める:学術論文は、研究者の知識、技能、専門性を示すものです。内容の誤りは、研究者(学生も含む)としての信頼性を損なう可能性があります。校正は、原稿を洗練し、ミスがないことを保証し、そこに記載されているアイデアを輝かせ、その分野での権威を確立することを可能にする助けとなります。 2.明快さと一貫性を保つ:学術論文では複雑な概念やアイデアを扱うことがよくあります。英文校正を行うことで、論文の中に紛らわしい言葉やあいまいな表現、ぎこちない文章構造、論理上の矛盾などを発見し、修正することができます。文章の明快さと一貫性を高めることで、読者が論文著者の主張を理解し、効果的に議論を交わすことができるようになります。 3.流れと構成の改善:アイデアの論理的な進行を確認し、段落の一貫性をチェックし、セクション間のスムーズな流れを確保することで、よりまとまりのある、構造化された論文に仕上げることができます。これは、読者にとってより魅力的な読書体験につながるとともに、より効率的に読み進めるのに役立ちます。 4.正確さの確保:学術論文では、特にデータの提示、実験の実施方法、研究結果の分析を正確に記すことが不可欠です。校正を行うことで、原稿を完成・提出する前に、事実の不正確さ、数値の誤り、誤った解釈を特定・修正することができます。細部にまで注意を払うことで、研究の信頼性と妥当性が高まります。…
学術研究の成果をインターネット上で公開し、誰もが読めるようにするオープンアクセス(OA)出版は、知識を広く知らしめるものです。OA出版は科学研究の世界における革新であり、関係者間のとイノベーションを促進することで、知識へのアクセスに対する障壁を取り除くことを目的としています。しかし、課題も残されています。従来の購読モデルでは、論文へのアクセスが制限され、講読コストは高いため、利用の可能性も限られていました。OA出版は、無制限に研究成果へのアクセスを認めることで、このハードルの高さに対処しており、多様なバックグラウンドを持つ研究者が恩恵を受け、科学的知識の発展に貢献できるようになっています。学術論文をオープンアクセス化することは、科学コミュニティにとっていくつかの利点があります。 OA出版のメリットが認識されている一方で、高額な論文掲載料(Article Processing Charges; APC)を理由に論文のOA出版を控える研究者もいます。エナゴアカデミーが実施したOAに関する調査によると、57%の研究者がAPCを徴収するOAプラットフォームでの出版を控えていることが明らかになりました。 オープンアクセス出版のさまざまなモデル OA出版は、ジャーナルや出版社が論文をオープンアクセス化する際の処理方法から、大きく3つのモデルに分けられます。 ダイヤモンドOA:ダイヤモンドOA、またはプラチナOAと呼ばれるオープンアクセス出版モデル。一般的には、大学や研究機関などが運営資金を提供しているので、読者は購読費・ライセンス費用を支払うことなく、出版後すぐに論文にアクセスすることができる。 ゴールドOA:ゴールドOAとは、論文掲載後、すべての人が論文の最終版にアクセスできるようになるモデル。通常、論文を投稿した著者か所属機関が、論文が受理された段階で学術雑誌(ジャーナル)に論文掲載料を支払う。 グリーンOA/セルフ・アーカイブ:グリーンOAは、一定の制限期間経過後、原稿をリポジトリで公開することで、誰でもアクセスできるようにするモデル。このときの論文の著作権は、出版社あるいは学会などの団体にある。ほとんどのOAジャーナルおよびハイブリッド・ジャーナルはグリーンOAモデルを採用している。 APCとは APCとは、論文を掲載する際の処理費用、論文掲載料です。著者は、自分の研究論文を誰もが利用できるようにするため、ジャーナルや出版社にAPCを支払わなければなりません。ジャーナル制作費の負担を読者から著者に転嫁することで、読者は購読料を支払うことなく論文を読むことが可能になります。 科学出版におけるAPCの役割 OA出版を維持するため、多くのジャーナルや出版社は、出版プロセスにかかる費用を賄うべく著者にAPCの支払いを求めます。この料金は、ジャーナルの評判、論文の長さ、補足資料の有無などの、さまざまな要因によって異なるだけでなく、ジャーナルや書籍といった出版物ごとにも異なることもあります。APCは代替的な収入源としての役割を持つ一方で、OAの本来の目的と相反して障壁となる可能性が捨てきれません。 APCを支払うタイミング…