プレゼンテーション

[PR] はじめてオンライン座長を任されたときの英会話講座

株式会社羊土社刊行の「実験医学」の掲載記事をデジタルコンテンツとして購入・閲覧できる「スマホで読める実験医学」。無料記事の1つ「はじめてオンライン座長を任されたときの英会話講座」をご案内します。 ※本記事は「スマホで読める実験医学」に関する広告です。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 「ミュートになっています」「ハウリングしています」コロナ禍によりオンライン化が進み,このような言葉を聞く機会が多くなりました.研究活動においては,国境をまたいだオンライン学会も珍しくなくなりましたが,もし自分がセッションの座長を務め担当しているときに,海外の研究者が音声やスライドショーのトラブルに陥ったら,どのような英語で声かけすればよいのでしょうか? 本稿では,はじめてオンライン国際学会の座長を任されたときでも安心して臨めるよう,状況に応じた英語表現を紹介いただきます. (実験医学onlineウェブサイトより転載) ・続きはこちらから。 ・全文を購読するには羊土社への会員登録とクレジットカード登録が必要です。登録後、上の要約対象の記事全文を無料で読むことができます。 ・「スマホで読める実験医学」の詳細はこちらから。

オンライン学会のメリット・デメリットと活用法

未曾有のCOVID-19パンデミックは、専門家間の情報発信に新しい手法を採用するきっかけとなりました。そのひとつが、オンラインによる学会やイベントの開催が加速度的に拡大したことです。パンデミック対策としてだけでなく、長い目で見た場合の利点も踏まえれば、ネットワーキングにおける技術革命を受け入れることは今や必然ともいえるでしょう。STM(科学・技術・医学)業界も、このテクノロジー主導の流れと無縁ではいられません。オンライン学会は、世界中の科学者が自分の研究室や自宅にいながらにして参加できる、新しいネットワーキングのプラットフォームなのです。 この記事では、オンライン学会やカンファレンスに参加する研究者にとって役立つ、ベストプラクティス(効率的な活用法)について概説します。 オンライン学会・カンファレンスのメリット 出席の機会の増加 研究者は、学会のオンライン開催が増加したことにより、以前は参加できなかった学会も含め、より多くの学会に出席することができるようになりました。 簡単なネットワーキング・オプション 多くの学会では、事前にアジェンダや講演者の詳細情報が提供されるため、参加者はより幅広い人々と容易につながることができます。 時間、費用、労力の節約 長年、学会への参加は、費用と時間がかかるものでしたが、オンライン学会なら、旅費や宿泊費、その他の雑費を気にすることなく学会に参加し、世界中のさまざまな地域の研究者や専門家、発表者やパネリスト、参加者とつながることができます。 集中力の向上 時差のある場所に移動する必要がないため、睡眠不足になることも体力を消耗することなく参加し、内容に集中することができます。 迅速なフィードバック オンライン学会では、出席者がQ&A形式のインタラクティブなセッションで簡単に質問することができるため、迅速なフィードバックを得ることができます。 環境にやさしい オンライン学会では、紙の冊子やパンフレット、補足資料などを配布する代わりに、これらの情報源をウェブ掲載するなどの配信方法を採用することで紙の使用削減が可能です。さらに、参加者は現地への移動が必要ないので、飛行機などの交通手段の利用にともなう二酸化炭素排出量を大幅に削減することができます。…

印象的な研究発表のためのテクニックと戦略を学ぶ (How to Prepare Impressive Research Presentations )

学術発表の基本要素 (Key elements of an academic presentation) プレゼンの技術的側面 (Technical aspects of a presentation) プレゼンの要点のまとめ方 (How…

オンライン学会での研究発表を成功に導く戦略

出席すべき学会の見極め方 オンライン学会発表準備の原則と戦略 質疑応答を切り抜けるコツ オンラインでの人脈づくりのヒント

学会発表を研究活動に活用するためのポイント

※この記事は「学会参加を最大限に活用するために心がけること」というタイトルで2019年1月28日に公開した記事ですが、リライトにあたり情報を追記、修正して2021年7月26日に再度公開しました。 学生や研究者にとって、学会参加・学会発表は、研究成果を相互に提供し新しい情報を得るとともに、同じ分野の研究者と知り合いネットワークを構築するなど、メリットがたくさんあります。近年はコロナの影響により学会のオンライン化が進みましたが、開催方法が変わっても、学会参加や学会発表の好機を研究活動に活かすことは可能です。今回は、最近主流となっているオンライン学会の実情と、実開催・オンライン開催共に学会発表を研究活動に活用するためのポイントを紹介します。 オンライン学会の実情 既にオンライン学会に参加された経験のある方も多くなっていることでしょう。オンライン学会は、ZoomやMicrosoft TeamsなどWeb会議ツールを利用して開催されますが、その開催形式は、抄録・発表スライドなどを公開するものや、発表動画のライブ配信・オンデマンド配信を行うものなど学会によって異なります。 開催にあたっては、本会議に加えて、複数のテーマ毎の発表を同時進行させたり、特定の発表者が自分の研究内容や成果を発表するポスターセッションを行ったりしています。また、チャット機能や質問、投票機能などを利用すれば、発表者と質疑応答を行う双方向コミュニケーションも可能です。 昨年から渡航禁止処置などが続く中、数多くの学会がオンライン形式で開催され、さらに、学会によっては学会発表のみならず懇親会もオンラインで開催するなど、オンラインの機能を最大限に活用して研究者間のコミュニケーションの維持が図られています。 実際に研究者同士が会えないというデメリットがある反面、渡航費用や時間が削減できるというメリットもあり、コロナ後にも実開催とオンラインのハイブリッドが主流になるのではとの声も出ているようです。 学会がオンラインで開催される場合、発表者と視聴者双方に言語面のメリットもあります。 英語で行われる会議は大抵の日本人には敷居が高いものです。発表後の質疑応答で質問をしたり、交流イベントで積極的に話しかけて人脈を作ったりするのは、とりわけ難しいのが実情でしょう。多くの聴衆の前で、壇上の発表者に英語で質問することは、英語が相当堪能な人にとっても難しいことです。英語に今一つ自信がなければなおさらでしょう。 しかし、オンラインでの学会発表には事前録音というパターンがあります。発表スライドを事前に録音してウェブサイトにアップロードする場合、実開催の場合と違って、発表者は何度でもやり直すことができ、視聴者は繰り返し聞き直すことができます。アップロードされた動画は期間中(学会によって期間外にも)何度でも視聴できるので、内容をしっかり理解できるまで繰り返し聞くことができるのです。 しかも、現地開催だと同じ時間帯に気になるセッションが重複していたり、自分の講演とかぶっていたりすることも起こりますが、オンライン学会であれば気になるセッションを後から都合の良い時間に視聴することも可能なので効率的です。そして、質疑応答や参加者との交流については、英語で質問するのが苦手でも、チャット機能を利用して質問を書き込むことが可能です。 この様なオンライン学会の昨今の実情を踏まえ、学会参加で得られることと、学会発表を研究活動に役立てるためのポイントを改めて洗い出してみます。 学会参加で得られること 研究者としての知見が広がる…

博士課程の面接に備えて想定問答してみよう

学術研究におけるキャリアの中で重要な部分となる博士課程。そこに至る最初の関門「面接」は、自身の研究に対する意欲や考えをアピールできる絶好の機会です。面接に備えて、よく聞かれる質問と回答を準備する際に留意しておくポイントを解説します。 面接で質問される内容 大学院や学部、分野によって異なりますが、質問は大きく分けて下の2つに分類されます。 博士課程に進学したい理由 ・なぜ博士課程に進学したいのか? ・この大学院/学部を選んだ理由は? ・修了後の進路は? 研究に関する質問 ・今まで行ってきた研究は? ・なぜその分野の研究をしてきたのか、これから何をしたいのか? ・博士課程で行いたい研究の課題と解決するための研究の進め方についての考えは? 自分が行ってきた研究などについてプレゼンテーションを求められることもありますので、面接で何を求められるのかを事前に確認するとともに、自分が聞きたい事(博士課程に進む上で確認しておきたいことなど)を準備しておくことをお勧めします。 面接で対面する人 博士課程面接で面接官を担うのは次のような方です。 1.…

How to Ace Your Next Virtual Academic Conference

Identifying the right conference Strategies for designing video presentations Handling Q&A professionally Tips for virtual…

プレゼンのQ&Aセッションを効果的に行う6ポイント

学会は、プレゼンを通して自身の研究を他の研究者に知ってもらい、意見をもらうのに理想的な場です。口頭発表かポスター発表か、発表する論文はショートペーパー(ページ数の少ない論文)とするかフルペーパー(ある程度のページ数のある論文)とするかなど、発表のやり方にもいろいろあります。学会以外でも、ラウンドテーブルやパネルディスカッション、ワークショップでプレゼンをする機会もあるでしょう。 いずれの形式にせよ、発表に伴うQ&Aセッション(質疑応答)の準備をしておくことは非常に重要です。プレゼンの後に寄せられる質問に対して説得力のある回答ができれば、聞き手に響きますし、自身の専門性を示せるいい機会にもなります。同時に、発表内容を確実に印象に残すことができるでしょう。とはいえ、ベテランの研究者でも不安を感じることの多いQ&Aセッション。成功させるためのポイントを見ていきましょう。 Q&Aセッションとは Q&Aセッションとは、聞き手が直接発表者に質問できる時間で、プレゼンの後に設けられるのが一般的です。質問内容は、発表の中で触れた特定の内容についてかもしれませんし、関連する研究、最近のニュース、もしくは研究テーマの背景についてかもしれない……そうです、質問内容がわからないという点がQ&Aセッションのもっとも難しいところです。 プレゼンの準備はできても、どんな質問が寄せられるか分からないQ&Aセッションの回答を準備しておくことはできません。発表に慣れている研究者でもQ&Aセッションを恐れる理由はここにあるのかもしれません。ただ、逆にQ&Aセッションを聞き手とコミュニケーションを取り、発表では触れられなかった、もしくは深く言及できなかった点を説明できるチャンスととらえればどうでしょうか。質問されることで、研究内容について気づかなかった見方や補強すべき点を発見できる可能性もある有益な機会ととらえることもできます。 効果的なQ&Aセッションを行うポイント 学会発表など、各種のプレゼンのQ&Aセッションを効果的に行うためのポイントはいくつかあります。 ・想定問答を作成する プレゼンの準備をする際に、一緒にQ&Aセッションの準備もしておきましょう。過去の研究発表における経験などを踏まえ、聞かれそうな質問を想定し、回答を用意しておくのです。 ・質問の方向性を定めるために明確な線引きをする 実際のQ&Aセッションの際は、プレゼンテーションの内容に対する質問のために設けた時間であること、その時間は限られていることを明言しておきましょう。質問者が自由に自分の意見を述べたり、発表をしたりする時間ではないということを理解してもらい、質問内容が発表内容と呼応するように線引きをしておきます。 ・質問のとっかかりを作る もし質問が出てこなければ、自分から例を挙げて質問しやすい雰囲気を作ってみましょう。例えば、「私がよく聞かれる質問は…」といった具合です。こうすることで、質問してほしい方向を示すこともできます。 ・わからないことは正直に 答えられない質問をされると神経をすり減らすものです。でも心配いりません。もし答えがわからなければ、その質問は研究の範囲を超えているとの見解や、もしくは、その解を得るためにデータを収集しているところだというような状況を率直に伝えればいいのです。取り繕ってあいまいな回答をするよりも断然いいでしょう。…

「あがり症」を克服して発表するためのコツ

学術に身を置く以上、研究発表からは逃れられません。とはいっても、壇上に上がって発表するよりも、数名の仲間と研究室で静かに過ごすほうが好ましいと感じている人も多いのではないでしょうか。聴衆の前に出て研究発表をするときに緊張してしまうのは、誰もが経験することです。ここでは、どうすればいわゆる「あがり症」を克服して自信をもって発表ができるようになれるかを考えてみます。 やっかいなあがり症 研究発表をしようと壇上に上がったものの、緊張のあまり固まってしまった。このような経験をした人は多いと思います。心臓がバクバクし、膝が震え、冷や汗をかいたり胃がきりきりと痛みだしたり・・・・・・人前で話をしようとするときによく見られる反応ですが、出方は人それぞれです。あがり症、つまり人前で話をしたりする時に感じる緊張や不安は、反応の出るタイミングが特定されます。非日常的なシチュエーションで生じるという意味で、日常的な(普通の生活)で生じる不安感とは異なるものです。しかし、「あがる」ことが予測できたとしても厄介な反応であることは変わりません。あがり症怖さに、大きな会議で自分の研究成果を発表する機会や、与えられた講演のチャンスを逃すのは避けたいところです。 あがり症を克服するためのコツ 人前で緊張し、不安になる―あがり症は、多くの人が抱える悩みだけに、さまざまな対処法や克服法があります。ここでは、そのうちのいくつかをご紹介したいと思います。 ■ ひたすら練習あるのみ! 実際に声を出して発表の練習をすることで備えることができます。緊張しやすいのに、練習を怠れば、発表当日に不安が募るのも当然です。徹底的に練習をしておけば、自信を持って本番に臨むことができます。鏡の前で、ペットに向かって、そして家族の前で、何度も練習しておきましょう。練習をすることで話の矛盾点やおかしな部分に気付き、修正しておくこともできます。準備を入念にすればするほど、本番が楽になるはずです。 ■ 呼吸を整える 緊張や強い不安を感じると、呼吸が浅く、早くなるものです。呼吸が早くなり、鼓動も早くなってしまうと緊張を増幅させます。まずは落ち着いて、お腹の底からゆっくりと深呼吸してみましょう。10回ほど繰り返すとおのずと気持ちが落ち着いてくるはずです。そして、発表するときには、深く息を吸い、お腹から声を出すようにしてみてください。発表の時に意識して、大きく、ゆっくり呼吸することで冷静さを保ちつつ、発表を進めることができるようになるでしょう。 ■ 成功をイメージする-ポジティブシンキング イメージトレーニングは、運動選手やビジネスリーダー、人前で何かをする機会の多い人がよく取り入れる方法です。勝てる自分、成功する交渉、うまくいく情景など、ポジティブなイメージを頭に描きます。発表が非常にうまくいき、聞き手が何事も聞き漏らすまいと前のめりになっているという情景をイメージするのです。発表する目的や内容を事前にしっかり確認して、何のために何をするかを意識し、そのことがうまくいく具体的なイメージを持って壇上に上がれば、緊張は軽減されるでしょう。むしろ緊張感を楽しむというくらいの気分になれるかもしれません。 ■ マイナスの事態も想定しておく 人は先行きの見えない状況に不安を覚えるものです。そこで、事前に想定問答(もし、こんなことが起きたらどうしよう)をしておくのも一案です。うまくいかなくなりそうな、あらゆる事態を予想し、その場合どうしたらいいか、を考えておくとよいでしょう。マイナスの事態、あるいは最悪の状況を覚悟しておけば、何が起きても対処できるでしょうし、おのずと不安からも解放されるというわけです。 ■ 持ち時間の配分 与えられた時間内に発表をまとめることは大切です。また、配分も重要です。30分間と考えると気が重くなってしまいますが、内容ごとに時間を配分し、短時間、例えば5分間の発表の積み重ねと考えれば気が楽になりませんか。壇上に上がったら、5分間ずつを段階的にこなすことに集中しましょう。そうすれば、あっという間に発表が終わっていた、となることでしょう。…

研究発表で聞き手の心を掴むための4つのコツ

研究成果を発表する準備としては、わかりやすいプレゼン資料(パワーポイントなど)を作成したり、質問への対応を考えたり、とやることがたくさんあります。そして、プレゼン資料を作る際の注意事項は多岐にわたりますが、中でも非常に重要なのは、「常に聞き手の存在を意識する」ということです。これは、研究発表を成功させるための必須要件といっても過言ではありません。 主役は聞き手 いかに聞き手の関心を惹き、内容に興味を持ってもらうか。ここで気をつけなければならないのは、発表者自身は自分の研究やプレゼン内容について熟知していても、聞き手は必ずしもそうではない、ということです。このことを意識しないまま「独りよがり」の発表を行えば、それは聞き手を無視した単なる自己満足にすぎません。そうならないために、常に聞き手のことを念頭において準備しましょう。どんな人が聞きにくるのかを予め想定することはもちろんですが、聞き手は研究発表を見聞きして何かを学びたいと期待している、ということも覚えておきましょう。発表を聞いている間、聞き手は「これは自分にとってどう役立つのか」「自分はここから何を学べるのか」を自問し続けています。このことを念頭において準備をすれば、「単なる自己満足」といった結果にはならないはずです。 その点を踏まえ、聞き手の心をつかむ4つのコツを見てみましょう。 聞き手の心をつかむ4つのコツ ① わかりやすい話の構成と流れを意識する 発表は、序論、本論そして結論としっかり構成されていることが大切ですが、伝え方としては、自身の研究を案内するように説明を進めると聞き手にとってわかりやすい発表となります。聞き手に一方的に講義するのではなく、聞き手の反応に気を配りながら話の方向性を示しましょう。特に話が変わる場面では、聞き手が話の転換についてこられるように、適切なつなぎ言葉を使うなどの工夫をしつつ、わかりやすい流れを作ることが大切です。 ② 情報過多にならないように気をつける プレゼン資料を作成する際によくやってしまうのが、情報の詰め込みすぎです。あれもこれも付け加えたくなる気持ちはわかりますが、それはかえって逆効果。大量の情報の羅列は、発表で本当に伝えたい部分をわかりづらくするばかりか、話の流れや明確性といった点で全体に悪影響を及ぼしかねません。情報の適量を知り、要点を絞ったプレゼン資料を準備しましょう。そうすれば、発表終了後、本当に大事なポイントが聞き手の記憶に残るはずです。 ③ 聞き手の立場に立つ 聞き手に向かって一方的に講義するようなことは好ましくありません。プレゼン資料に書いてあることをただ読み上げるだけ、というのも避けるべきです。もっと聞き手の側に立って、発表に入り込むような気分を味わってもらえるように心がけましょう。さらに、聞きやすい長さ(時間)にも気を配りたいところです。10分ルールと言われるように、大概の人は10分程度話を聞いていると集中力が落ちてしまいます。このことを踏まえると約10分を目安として、話を巧みに展開していかれるよう、事前に発表の構成や配分を考えておくことが必要です。また、話の転換点では、前述したように流れが変わることをわかりやすく伝える、ということも忘れてはいけません。 ④ 聞き手に質問を投げかけてみる…

聞き手を引き込むプレゼンのコツ

研究成果を発表するプレゼンテーションにおいて、説得力のあるスライドとともにメッセージを伝えることはとても重要です。スライドがあれば、聞き手に聴覚だけでなく、視覚でも研究の重要なポイントを印象付けることができるからです。プレゼンのスライドは、研究成果について興味を引き、ひと目で理解してもらうことが目的ですから、研究内容のポイントを端的に伝え、聞き手をぐっと引き込むためのツールとして機能するように作成するべきです。 とはいえ、あくまでスライドは発表内容を効果的に伝えるためのプレゼンツールです。スライドに書かれた内容を見ながらそれを読み上げるだけでは、よいプレゼンとは言えません。先ほども述べた通り、目的は発表内容について興味を持ってもらうことなので、聞き手と向き合い、語りかけ、コミュニケーションをとることを心がけながら魅力的なプレゼンに仕上げたいものです。 ここでは、プレゼンを成功させるための効果的なスライドを作成する際のポイントを紹介します。 プレゼンを成功させるための3つのポイント 1.スライドはあくまでもシンプルに 研究内容は細かくすみずみまで説明したくなるものですが、スライドに文字が詰め込まれすぎていたら、果たして聞き手は読みきれるでしょうか。文字ばかりでは興味が失せてしまいますので、一目で言いたいことが伝わるよう、簡潔にまとめる必要があります。 [スライド作成時のポイント] ・スライドの向きは横向き ・スライドの枚数は極力少なめに、色使い、テーマ(デザイン)は統一 ・フォントは読みやすい大きさで ・書き込みすぎに注意 ・データはテキストで示すより、見やすい図表に加工 ・図表は強調したい箇所を反対色で示すなどして注目度を上げる ・(反射して見えづらくなる可能性があるため)明るすぎる色は使わない ・紛らわしい図表、不要なアニメーションを使わない…

研究発表から論文を作成して投稿しよう!

学会やシンポジウムなどで自身の研究内容を口頭発表することは、研究者としての経験上、とても大切なことです。しかし、ただ発表するだけでは発表者として講演要旨集に記録されるだけで、せっかくの研究内容は参加者や聴衆の思い出となって消えてしまいます。口頭発表をもとに論文を作成して出版すれば、恒久的に記録として残すことができます。しかも、シンポジウムの参加者だけでなく、より広い範囲の人々に届けることもできるのです。発表をもとにした論文作成のノウハウをお伝えします。 ■ 研究発表と論文出版には大きな差がある 最初に注意しておきたいのは、シンポジウムなどで自身の研究を発表することと、論文として学術ジャーナルで発表・出版することには大きな違いがあるということです。シンポジウムで口頭発表しただけでは、学術ジャーナルに掲載される論文ほどの信頼性を得ることはできません。掲載に至るためには査読を経る必要があるため、他の研究者のお墨付きを得た内容として学術的価値が高まるのです。論文には研究の背景、手法、結果、考察、引用した文献までも詳細に記録することを前提としているため、出版された研究内容は後世まで残ることになります。これが、研究者としての実績を積み上げることにつながります。口頭発表と比べ、必要な労力は数十倍ですが、その苦労は、論文が掲載された際に報われることでしょう。 ■ シンポジウムでの発表を出版する方法 では、研究発表の内容を論文に作成し直し、学術ジャーナルに投稿するには、どうすればよいのでしょうか。出版方法としては、以下の2つに分かれるようです。 主催者による出版-会議録(プロシーディング) 学会またはシンポジウムの主催者が、会における発表内容をまとめるものを会議録(プロシーディング)と呼びます。会議録を作成する場合、主催者は、自らの責任ですべての発表者から原稿を集め、出版社に提供します。これが、学術ジャーナル1冊分に相当するボリュームになる場合もあります。 出版については、シンポジウムが開催される前に決定しているのが一般的で、発表者は、シンポジウム後に原稿を作成して提出するよう事前に求められます。そのため発表者は、最初から論文作成を念頭に置いて発表を組み立てておくと、後で文章にまとめやすくなります。 発表者による出版-自主投稿 主催者がシンポジウムのプロシーディングを出版する予定がない場合、発表者は自身の発表内容を論文としてまとめて出版することができます。この場合、発表者が自らの責任で適切な学術ジャーナルを選び、原稿を提出しなければなりません。ほぼすべての学術ジャーナルが、発表論文の投稿を受け付けています。 プロシーディングの出版が予定されていない場合、研究者は、どの学術ジャーナルに、どのような形で発表論文を掲載できるか、あらかじめ調査・計画しておくべきでしょう。研究発表を学術ジャーナルに掲載することは、出版実績となるだけでなく、より多くの人々に自分の研究を読んでもらう有効な手段です。ただし、シンポジウムでの発表前に出版社に論文を提出することは倫理違反ですので、十分ご注意ください。 ■ 発表論文の書式 提出する論文が従うべき具体的な書式は、学術ジャーナルごとに決まっています。文字数も学術ジャーナルによって異なるものの、3000語から6000語といったところです。適当な図や表があれば、挿入するとよいでしょう。発表論文の書式は、次のような構成とするのが一般的です。 1. 要約…

第18回 学術界におけるカラーユニバーサルデザインの動向と展望

より多くの人に伝わりやすく・わかりやすい、色覚バリアフリーなスライドを作るために覚えておきたい「CUD: カラーユニバーサルデザイン」について迫る連載シリーズ。最終回の今回は、東京慈恵会医科大学解剖学講座教授、CUDO: Color Universal Design Organization 副理事長岡部正隆(おかべ まさたか)氏へのインタビューです。 色のバリアフリープレゼンテーション法について早くから国内外の学術界に対して情報発信してきた岡部氏に、最近の動向と今後の展望を伺いました。 学術界の外に動きの主体が広がった ■岡部先生と伊藤啓(いとう けい)先生(東京大学分子生物学研究所准教授、CUDO副理事長)がともに色弱者として学術界に対して声を上げてから、この15年間に状況は変わりましたか? 2001年から活動を始めて今に至りますが、最初の時期から比べると学術界に対するアピールから、学術界の外に動きの主体が広がってきました。 学術界での配慮は基本的に個人レベルになります。しかし、次から次に出てくるデバイスを考えると、研究者の態度というより、企業による商品開発レベルですでにいろいろな工夫がなされていないと研究者1人1人が戦っても及ばない部分があります。そこで、最近は企業に対応を求めることが増えました。 男女共同参画などは政府も後押しして、学会レベルで半ばルールのように推進されていますが、カラーユニバーサルデザインに関してはそのレベルに至っていません。毎年のように学会から教育講演の依頼はあって、今年は日本産科婦人科学会と日本微生物生態学会でCUDに関するセミナーをする予定があります。そのほか、ポスター発表のガイドラインに記載してもらったり(日本分子生物学会、日本発生生物学会)、論文の投稿規定に入れるように依頼したりしていますが、継続的に行うにはパワー不足です。 ■学会の聴衆の立場では変化を感じますか? だいぶ改善はしてきていると思います。自分の専門分野では蛍光染色の図版を見る機会が多いので、見分けにくい「赤と緑」の二重染色を「マゼンダと緑」に変えるように以前から要望してきて、そのように対応されている図版も増えましたが、なぜ「マゼンダと緑」なのか自覚せずに使われている可能性もありますので、もっとしっかり理解を得ていかなければならないと思っています。…

第17回 9つの "色覚バリアフリーツール"

より多くの人に伝わりやすく・わかりやすい、色覚バリアフリーなスライドを作るために覚えておきたい「CUD: カラーユニバーサルデザイン」について迫る連載シリーズ。第17回目の今回は、カラーユニバーサルデザインの実践に役立つ9つのツールをご紹介します。 CUDの実践に役立つ9つのツールをまとめてご紹介します。このようなツールに触れてみるだけでも多様な色覚の世界を知る手がかりとなりますので、機会があればぜひ利用してみましょう。 シミュレータ(ソフトウェア) ①「Illustrator 」、「Photoshop」 世界的にシェアの高いアドビシステムズ株式会社のグラフィックソフトウェアならびに画像編集ソフトウェア。Illustrator 、Photoshopとも、CS4以降、CUDOが協力して開発したCUDチェックシステム機能を標準搭載しています。[校正メニュー]の中にP型、D型それぞれのCUD校正ビューが組み込まれており、オリジナルの作業スペースと別に開くことができるのでチェック画面を見ながら作業できます。 ②「Vischeck」 米国スタンフォード大学のBob Dougherty氏と Alex Wade氏が開発した、P型、D型、T型色覚のシミュレーションソフトウェア。画像処理ソフトウェアImageJのプラグインとして利用するのが一般的で、ImageJ、Vischeckともに無償でダウンロードできます。既存の画像ファイルを開いてチェックするとともに、色に改変を加えて保存することもできます。PowerPointなどのファイルをいったん画像として保存すれば、スライドの色の見分けやすさをチェックすることもできます。 ImageJ http://imagej.nih.gov/ij/…

第16回 “魅”せるプレゼンテーション – チェックリスト!

より多くの人に伝わりやすく・わかりやすい、色覚バリアフリーなスライドを作るために覚えておきたい「CUD: カラーユニバーサルデザイン」について迫る連載シリーズ。第16回目の今回は、これまでにご紹介した色覚バリアフリーの資料作りのポイントを一挙ご紹介します。 ここでは、CUDOによる「CUDチェックリスト」から、学術発表に関係する項目をピックアップします。本連載で取り上げていない内容もありますので、 色覚バリアフリー の発表資料を作成するための参考資料として役立ててください。 色の選び方 ・赤は濃い赤を使わず、朱色やオレンジを使う ・黄色と黄緑は色弱者には同じ色に見えるので、なるべく黄色を使い、黄緑は使わない ・濃い緑は赤や茶色と間違えられるので、青みの強い緑を使う ・青に近い紫は青と区別できないので、赤紫を使う ・細い線や小さい字には、黄色や水色を使わない ・明るい黄色は白内障では白と混同するので使わない ・白黒でコピーしても内容を識別できるか確認する 色の組み合わせ方 ・暖色系と寒色系、明るい色と暗い色、を対比させる…

第15回 色覚バリアフリーを示すCUD認証マークとは?

より多くの人に伝わりやすく・わかりやすい、色覚バリアフリーなスライドを作るために覚えておきたい「CUD: カラーユニバーサルデザイン」について迫る連載シリーズ。第15回目の今回は、色覚バリアフリーの検証に合格した製品に添付される、CUD認証マークについてご紹介します。 日本国内にCUD (カラーユニバーサルデザイン)検証に合格した製品が増えています。「CUD認証マーク」の認知度はまだまだ高くありませんが、見つけたときには色やデザインに注目してみましょう。 エコマークのような認証マーク 環境保全に役立つ商品につけられるエコマークのように、CUDO (Color Universal Design Organization: カラーユニバーサルデザイン機構) によりCUDの要件を満たしていると認められた製品には「CUD認証マーク」(図15)をつけることができます。対象は、各種印刷物、機器類、公共物、ウェブサイト、その他文具・教材・調理器具など多岐にわたります。 企業や自治体からCUDOに申し込みがあると、訓練を受けた各色覚型の検証員が検証を行います。パソコンのシミュレータは簡易なチェックには役立ちますが、色弱者が実際に感じている色を再現するものではないため、認定には当事者による検証が必須となっています。 検証のポイントとなるのは、1: 多くの人に見分けやすい配色をしているか、2:…