翻訳会社

翻訳会社を選ぶときに確認しておくべきこと

翻訳を依頼したいとき、どの翻訳会社を選べばよいのか分らなくなることはありませんか。ここでは、翻訳作業を外注しなければならなくなった時、どのようなことに注意して依頼先を選べばよいかをみてみます。 まず、翻訳会社を探す前に確認しておきたいことが3つあります。それによって依頼先を選ぶときに注意すべきことも見えてきます。 翻訳する目的は 何語に翻訳するか 何を重視するか 翻訳の目的 翻訳する目的はさまざまです。例えば、「資料」を翻訳するにしても、内部向けか外部向けか、教育用か販売促進用か、プレゼン用か配布用か、など目的に合わせた翻訳が求められます。目的が曖昧なまま依頼してしまうと、訳文も曖昧になりかねません。また、翻訳は基本的に料金と質が比例するものです。何を目的に翻訳するのかを明確にしておきます。 例えば、 ・「ここに書かれていることの大枠が理解できればいい」というレベルの翻訳であれば価格を下げて質を妥協することも可能です。 ・ウェブサイトに掲載して購買者の興味を引くための翻訳であれば妥協はできません。商品紹介文の正確性はもちろん、商品の魅力を引き出すキャッチコピーはターゲットの国民性・地域性に合わせた大胆な提案も求められます。 ・学術ジャーナルに論文を掲載することが目的なら、該当分野の博士号・修士号保有翻訳者が翻訳すれば、分野に合わせた専門用語や言い回しに翻訳してもらうことができます。 ・複数ヶ国でアンケートを実施する場合など、正確な比較対象まで求められる場面なら、一度翻訳したテキストを逆翻訳(バックトランスレーション)することで言葉のニュアンスまできちんと意図する通りに翻訳されているか、各言語に同じ意図が反映されているか確認することもできます。 翻訳言語 たくさんの翻訳会社が翻訳サービスを提供しています。とはいえ、英語や中国語のように利用者数の多い言語であれば対応している翻訳会社は多いものの、利用者数の少ない希少言語になると扱っている会社の数は少なくなります。しかも言語ペアによっては、他の言語を間に挟む必要がある場合もあり、そうなると時間も費用も余計にかかることになってしまいます。翻訳会社の扱っている言語、提供しているサービス内容を把握しておくことが大切です。 重視すること…

メンタープログラム – 先達の知恵を活用

メンタープログラムもしくはメンター制度という言葉を耳にされたことはありますか?一般的には、先輩と後輩がペアになってスキル向上や人材育成を図る手段として知られています。 知識や経験豊かな先輩社員(上司とは別)をメンター、後輩社員(新入社員)をメンティーとして、業務上の課題の相談・アドバイスや精神面のケアを行う制度として、近年、企業にも広く浸透しつつあります。 メンターにとっては後輩の指導育成を行うことで管理業務を学ぶチャンスとなり、メンティーにとっては不安や悩みを相談しながら業務に必要なスキルやマインドを学ぶことができるため、組織におけるキャリア育成には効果的と言われています。そしてこのプログラム、個人事業者であることが多い翻訳者・通訳者の間にも広がりつつあるのです。 ■ メンターの起源は古代ギリシャ メンタープログラムの起源は、古代ギリシャにまでさかのぼります。「メンター」という言葉は、ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の登場人物「Mentor(メントール)」に由来します。メントールは、主人公オデュッセウスが息子テレマコスの養育を任せ、トロイ遠征ではギリシャ連合軍を勝利に導く助言を行ったとされる老賢人で、ここから「助言者」「教育者」などの意味で使われるようになったそうです。 現代のメンタープログラムは、従来の組織的な管理体制では行き届かなかった精神的なサポートや、自発的な判断力を養うことに重きを置いて行われていますが、では翻訳者・通訳者が自身の仕事を進めるにおいて、これを取り入れるメリットは何でしょうか? ■ 言語業界のメンタープログラム  言語の分野でよく知られるメンタープログラムには、アメリカ翻訳者協会(American Translators Association; ATA)によるプログラムと、翻訳者ネットワークの ProZ.com によるプログラムがあります。 1. アメリカ翻訳者協会…

翻訳サービスが抱えるセキュリティリスクとは

あらゆる情報がインターネット上でやり取りされる現代、不正アクセスやウイルスによる個人情報・顧客情報の漏洩や、コンテンツの不正改ざんなどを含めたサイバー攻撃は後を絶ちません。大手通信教育会社、政府関連機関、金融機関などからの個人情報流出事件が報道されたほか、最近では、安全と言われていた Wi-Fi でも暗号鍵が読み取られる脆弱性が見つかり、問題となりました。 インターネットを利用する以上、セキュリティの問題は切り離せませんが、企業も個人も関係なく危険にさらされているのが現実です。翻訳サービスと翻訳者もインターネットを介してお客様の依頼を受け、作業を進行させる以上、セキュリティリスクとは無縁でいられません。 ■ 翻訳会社には重要情報がたくさん 翻訳をはじめとする言語関連サービスを提供する企業にとって、お客様の情報、つまり顧客情報はもちろん大切なものですが、翻訳業界ならではの重要情報の取り扱いについても、十分注意する必要があります。それは、翻訳対象のファイルに書かれているあらゆる情報です。最新の研究、開発中の医薬品、新製品の説明書、会社のプレスリリース、法律文書など、秘匿性の高い情報が外部に漏れることは許されません。お客様の新製品の情報が外部に漏れて競合他社の手に渡ってしまうようなことが起きたら、事業展開に影響が出ます。開発中の新薬の情報が漏れて特許申請されてしまえば、長年の研究が水泡に帰してしまいます。 顧客の業種は多種多様で依頼内容も多岐にわたりますが、どんな情報であれ重要な情報であることに変わりはありません。顧客からの信頼のもとで重要な情報を預かり、作業していることを常に意識しておく必要があります。 ■ そこら中に転がるリスク インターネットの普及は世界中の言語を世界中で翻訳することを可能にしましたが、反面、セキュリティリスクが増大したのは事実です。多くの 翻訳会社 は社内でプロジェクトの管理や編集などを行いますが、一方で相当な人数の外部事業者(フリーランスなどの登録翻訳者)を抱えています。登録翻訳者は国内外問わず点在しており、依頼言語や内容に応じて選ばれますが、その際、顧客ファイルにアクセスする必要が生じます。が、そのアクセス方法や利用ソフトは多種多様です。複数名の翻訳者がいろいろな国からさまざまなネットワークを経由してサーバーまたはファイルにアクセスすることだけでも、インターネットセキュリティのリスクを負っていることになります。 さらに、ファイルを共有するためにログインIDやパスワードを共有したり、セキュリティレベルを確認することなく大容量ファイル預かりサービスを使ってファイルを転送したり、ファイルサイズが小さいからとメール添付でファイルの送受信を行ったり、テキスト文を検索エンジンにテキストコピーして検索にかけたりと、どれも普通にやってしまいそうなことですが、これらも大きなリスクです。実際、ネット上の翻訳サービスに入力した文章がそのまま公開されてしまうという問題が、数年前に発生しました。これは、翻訳結果がサーバーに保存されていたことで、意図しない情報漏洩につながってしまったというケースでした。サービスを提供する側からの情報提供が不足していたため、顧客がサービスを発注する際に「サーバーへの文書保存に同意しない」という選択肢があったことを知らなかったのです。 ■ 翻訳サービスがなすべきセキュリティ対策とは? このような問題を防ぐためにも、翻訳サービスを提供する 翻訳会社…