広大な海が蝕まれている?世界中の海で進む海洋汚染―世界で今起きていること<気候変動編>後編
人間の生活が直接的な原因でもある海洋汚染、特に海洋プラスチック汚染について取り上げる世界で今起きていること<気候変動編>第3弾。前編では、海洋汚染の原因や海洋プラスチックが地球環境そして人間を含む生態系に与える影響をまとめました。後編では、汚染から海を守る世界の取り組みと、持続可能な開発目標「海の豊かさを守ろう(目標14)」をふまえ個人単位できること、そして海洋汚染に関する研究や海洋汚染について学べる動画をご紹介します。 海を守る世界の取り組み 海洋環境を守るためにさまざまな国際条約によって海洋汚染を防止する対策がとられています。国連海洋法条約は、海洋に関する包括的な規定ですが、その他にも、先述した「マンポール条約」、廃棄物その他の投棄による海洋汚染の防止に関する「ロンドン条約」、油汚染緊急計画の準備と対応への協力に関する国際条約である「OPRC条約」、プラスチックゴミを含む有害廃棄物の国境を超えた移動と処分を規制する「バーゼル条約」などに加入しています。日本としても、「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律」によって海洋への廃棄物の投機を原則的に禁止し、「油汚染事件への準備及び対応のための国家的な緊急時計画」を制定するなどして海洋汚染を防ぐ処置を講じています。 こうした国際的な条約や法整備以外にも、世界でさまざまな対策が行われています。 日本の環境省は2019年に「海洋プラスチックごみ対策アクションプラン」を策定し、具体的な海洋プラスチックごみ対策を取りまとめました。 EU(欧州連合)では、2019年5月に使い捨てプラスチック製品の流通を禁止する「DIRECTIVE (EU) 2019/904 OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE…