初めての相手へのお願いごとメール – 失敗例と成功例
オーストラリア国立大学のインガー・ミューバーン(Inger Mewburn)准教授が、大学院で勉学に勤しむ学生さんにお役立ち情報をお届けするコラム「研究室の荒波にもまれて(THE THESIS WHISPERER)」。人と連絡を取るのに便利な電子メールですが、手軽な一方で失礼な文面になってしまったりしませんか。会ったことのない相手にメールを送ることもあるでしょう。今回は、失敗例と成功例から面識のない相手にメールでお願いごとをする時に気をつけたいことや、忙しい相手に依頼を検討してもらいやすくするかを説明してくださいました。 もはや電子メールなしのコミュニケーションは考えられませんが、簡単に連絡を取ることができる反面、失敗するのも簡単です。 人間とは不思議な存在です。高い社会性を持ちながら、それぞれ特有の個性を持っています。愛情にあふれているかと思うと、地位や権力をめぐって争うことも少なくありません。そして、中産階級的なのに独特の言語や作法を持つ学術界は、社会的挑戦の場と言えます。学術界で効果的なメールを送るには次に記すようなスキルが求められるのです。すべて簡単なことのように見えますが、これらを侮ると相手を怒らせてしまうことになりかねません。 面識のない研究者に対してメール、いわゆる「コールドコール」を送る理由はいくつか考えられます。 現在のプロジェクトに関してのサポートや助言を求めたい 講演依頼やデータ、自分では入手できない論文の提供を依頼したい 仕事の依頼 相手への敬意を伝え、つながりを築きたい Twitterで尋ねたところ、同業者や一般人からの不適切で専門外の内容に関するメールに対して不満を抱いている研究者が驚くほど多くいました。迷惑メールの送信者の中で最もタチが悪いのは学生だ―とは言いませんが、一般的な学術関係者の受信トレイの中で、どのようなメールが嫌がられているかを知っておくのは良いことでしょう。例えば以下のようなものです。 あなたの最新論文に自分の研究が引用されていないことに対する文句のメール 理論や研究結果が間違っていると指摘するメール(その研究に反駁する論文を書くより、メールを送る方がはるかに容易です) 学術的専門知識を疑うメール(女性考古学者のCatherine…