広大な海が蝕まれている?世界中の海で進む海洋汚染―世界で今起きていること<気候変動編>前編
気候変動は地球のさまざまな場所でその兆候が観測されていますが、地球表面の約7割を占める海も例外ではありません。海水温の上昇は、海洋の生物に多大な影響をおよぼすだけでなく、大気と相互に影響し合い、世界各地の気候や降雨・降雪のパターンを変える原因となっています。海の温暖化は深刻ですが、同時に海の汚染も大きな問題となっています。言語面から学術研究をサポートしているエナゴアカデミーが、世界が直面している気候変動や環境問題をとりあげる本シリーズの3本目は、人間の生活が直接的な原因でもある海洋汚染、特に海洋プラスチック汚染について取り上げます。 前編では、すさまじい速度で進む海洋汚染について、汚染の原因や、汚染の一因である海洋プラスチックのゆくえ、そして海洋プラスチックが地球環境や生態系に与える影響についてまとめます。 はじめに 海洋の温暖化については、気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change : IPCC)が2019年に『Special Report on the Ocean and…