論文執筆時に英語の壁を乗り越えるには?(主催:山梨大学)

セミナー内容

英語を母語としない研究者が英語で論文を書く際には、どうしても言語の壁が立ちはだかります。残念ながら多くの論文が、フォーマットやスタイル、英語の質において国際的な基準を満たしていないがために、研究内容を精査されることもなくジャーナルの編集者にはじかれ、査読にさえ回してもらえないというのが実情です。今回のセッションでは、英語論文執筆に欠かせない重要な文法事項をおさらいし、正確な表現や適切な用法を使いこなすためのコツをお伝えします。

セッションで解説するポイント:

  • 英語ライティングスキルの重要性
  • いかにして研究論文を構成し、それぞれのセクションを効果的に書くか
  • アカデミックライティングにおける文法事項のおさらい
  • 論文の自然な文体、明確さ、読みやすさの重要性
  • 論文特有の効果的な言い換えの方法
  • 学術論文にふさわしい語彙力を高めるには?
  • 英語が母語でない研究者が英文を書く際に犯しがちなミス
  • 原稿を推敲・校正するためのコツ

主な対象者

  • 若手研究者
  • 大学院生
  • 博士課程の大学院生

講師プロフィール

増田直紀 博士(米国ニューヨーク州立大学バッファロー校 数学科 准教授)

応用数学、神経科学、疫学、計算生物学の分野において15年以上にわたり数理生物学の第一人者として活躍。東京大学にて博士(工学)を取得後、日本学術振興会特別研究員(PD)、大連理工大学(中国)、早稲田大学、東京大学、理化学研究所・脳科学総合研究センター、ブリストル大学(英国)などを経て、現職。Complexity誌、Frontiers in Physics誌、Journal of Computational Social Science誌、Journal of Physics Communications誌、PLOS ONE誌、Scientific Reports誌など一流ジャーナルの編集委員を務める。受賞歴:日本数理生物学会・研究奨励賞(2012年)、科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞(2013年)、IOP Publishing Outstanding Reviewer Award(New Journal of Physics誌における査読、2017年)、日本数理生物学会・大久保賞(2019年)、日本学術振興会賞(2020年)、IOP(英国物理学会)Trusted Reviewer Status(2020年)。Physical Review E誌、Scientific Reports誌(Nature)、EPJ Data Science誌(SpringerOpen)、Royal Society Open Science誌、European Journal of Neuroscienceなどの一流国際誌に250以上もの論文を発表。被引用件数は6248件、獲得した研究費は27件にのぼる。エナゴアカデミーでは、優れた論文を発表し研究者としてのキャリアを高めるための基礎・上級コースを担当している。

受講登録はこちら

講師プロフィール

増田直紀 博士

米国ニューヨーク州立大学バッファロー校 数学科 准教授