英語での論文執筆をマスターする

セミナー内容

研究結果を海外の査読付きジャーナルに掲載したいのに英語での論文執筆に苦労する。そんな経験はないでしょうか。英語が母語でない論文著者や大学院生にとっての一番のハードルは、研究の内容を効果的かつ的確に伝えることです。実際、英語の非ネイティブによって書かれた論文の多くがジャーナル編集者によってリジェクトされ、査読者の目に留まることさえない、という現状があるのです。今回のオンラインセミナーでは、英語と英文法のミスを直すコツをお伝えしながら、以下のポイントについて掘り下げます。

  • 英語でのライティングスキルの重要性

    - 「出版されない研究は存在しないのと同じ」しかも学術出版は英語が基本(03:28)

  • いかにして研究論文を構成し、それぞれのセクションを効果的に書くか

    - 自分の研究と過去の研究を紐付ける文献調査は丁寧に(13:02)

    - 学術論文の構成(例えば原著論文ならIMRAD形式)に従って、読者の目線に立って自分の考えを効果的に伝えることが大切(15:45)

  • 学術論文の英文法についての知識を深める

    - 論文はなるべく能動態、章によって適正な時制で書き、論文全体の流れ・構成を最初から頭に入れておく(27:24)(29:20)(38:20)

    - 単数/複数、正しい単語の選択など、英文法の理解を深めることは不可欠(32:05)

  • 明晰で、よどみなく、読みやすい原稿の重要性

    - 読者に分かりやすいように、どの情報がどの章に書かれているかうまくガイドしよう(38:20)

  • 英語がネイティブでない研究者が起こしがちな英語ライティングのミス

    - 前置詞、冠詞、時制など、おかしがちな文法ミスを認識しておく(42:28)

その他の要点やお役立ちリンクをまとめたウェビナノートはこちら

主な対象者

  • 若手研究者
  • 大学院生
  • 博士課程の大学院生

講師プロフィール

田口善弘 教授(中央大学理工学部物理学科)

1961年東京生まれ。1988年東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。理学博士。2006年より現職。専門はバイオインフォマティクスおよび非線形物理学。30年以上の研究を通じて100を超える論文を発表。また過去5年間だけでも『BMC Medical Genomics』『Medicine (Lippincott Williams & Wilkins journal)』『PLoS ONE』『IPSJ Transactions on Bioinformatics』など50以上の国際ジャーナルにおいて査読を担当。バイオインフォマティクスの国際学会「InCob」では、2014年と2017年に最優秀論文賞、 2018年には最優秀口頭発表賞を受賞するなど数多くの受賞歴を持つ。著作も多数あり、『砂時計の七不思議』では第12回講談社出版文化賞科学出版賞を受賞。

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講師プロフィール

田口善弘 教授

東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。理学博士。2006年より現職。専門はバイオインフォマティクスおよび非線形物理。30年以上の研究生活を通して100を超える論文を発表