ジャーナル編集者が教える 「論文アクセプト」の実践ヒント

セミナー内容

出版予定の論文がジャーナルの要件を満たしているのか自信が持てないという方は少なくないでしょう。学術誌の編集者が、実際、どのように掲載原稿を決めているのかが分かれば、そうした不安はかなり解消するはずです。そこで、エナゴではトップジャーナルの編集長や編集委員を招いたパネルディスカッションを開催します。ぜひ、この機会に様々な疑問への答えを見つけてください。

今回のセミナーでは、論文出版に関する「なぜ(Why)」や「どのように(How)」のひとつひとつに、ジャーナルで活躍する専門家たちがお答えしていきます。ジャーナルを選択する際のヒントや、研究キャリアの構築など研究者として知っておきたい知識もお伝えします。

さらに、ジャーナル編集委員への就任を目指す研究者の皆様には、何がご自身にとっての正解か、優れた編集者になるための適切なスキルは何かなどを知るきっかけとしていただけるでしょう

■主な対象者■

  • 論文投稿を控える研究者の皆さま:基本からの展開とその応用
  • 出版事情を知りたいかた:論文がアクセプトされる現場とは
  • 研究キャリアを積むかた:研究者が押さえておくべき知識とは
  • 査読、編集に携わるかた:トップジャーナルの視点から
  • ジャーナル編集に就くかた:優れた編集者になるためのスキルとは

■議論するトピック(予定)■

  • 論文投稿に関する新たな課題とその克服法
  • 編集者はどのように掲載論文を決定するのか
  • 論文採択(アクセプト)の可能性を最大限に高めるための3つのヒント
  • 適切な査読者を著者の側から選ぶ方法
  • 査読コメントへの返答レター(Rebuttal letter)や異議申し立て(Appeal letter)の書き方
  • 研究不正を避け、倫理的問題(著作権、オーサーシップなど)に対処する方法
  • 著者が行いうる研究プロモーション、および、出版社/ジャーナルによるその支援
  • ジャーナルメトリクス(評価基準)の理解

主な対象者

  • 修士課程の大学院生
  • 博士課程の大学院生
  • ポスドク研究員
  • 正規研究職

講師プロフィール

Richard de Grijs(リチャード・デ・グリジス)

IOPscience『The Astrophysical Journal』元副編集長。Professor, School of Mathematical and Physical Sciences, Macquarie University(マッコーリー大学 数物科学研究科 教授)

物理科学の研究者、ジャーナル編集者として25年以上の経験を持ち国際的に高い評価を受けている。2018年3月にはオーストラリア・シドニーのマッコーリー大学グローバル・エンゲージメント部門の副学部長に着任。編集者としては『The Astrophysical Journal』のサイエンティフィック・エディター(2006~2012年)、『The Astrophysical Journal Letters』の副編集長(2012~2018年)を歴任。オーストラリア科学アカデミーの2012年度セルビー賞、カンタベリー大学(ニュージーランド)の2017年度アースキン賞など数々の賞を受賞している。また、国際天文学連合が後援する“The East Asian Office of Astronomy for Development(東アジア天文学推進室)”の創設ディレクターを務めている(2012年~2017年)。現在は、“Australia Awards in Indonesia(インドネシアにおけるオーストラリア賞)”のオーストラリア政府上級顧問、“Australian-China Consortium for Astrophysical Research(豪中天体物理学研究コンソーシアム)”の諮問委員、国際天文学連合のDivision C(Education, Outreach and Heritage)の会長などの役職にも就いている。

増田 直紀 博士

Scientific Reports, PLoS ONE, Journal of Complex Networks, Complexityなどのジャーナル編集委員を務める。米国ニューヨーク州立大学バッファロー校 数学科 教授

応用数学、神経科学、疫学、計算生物学の分野において15年以上にわたり数理生物学の第一人者として活躍。東京大学にて博士(工学)を取得後、日本学術振興会特別研究員(PD)、大連理工大学(中国)、早稲田大学、東京大学、理化学研究所・脳科学総合研究センター、ブリストル大学(英国)などを経て、現職。Complexity誌、Frontiers in Physics誌、Journal of Computational Social Science誌、Journal of Physics Communications誌、PLOS ONE誌、Scientific Reports誌など一流ジャーナルの編集委員を務める。受賞歴:日本数理生物学会・研究奨励賞(2012年)、科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞(2013年)、IOP Publishing Outstanding Reviewer Award(New Journal of Physics誌における査読、2017年)、日本数理生物学会・大久保賞(2019年)、日本学術振興会賞(2020年)、IOP(英国物理学会)Trusted Reviewer Status(2020年)。Physical Review E誌、Scientific Reports誌(Nature)、EPJ Data Science誌(SpringerOpen)、Royal Society Open Science誌、European Journal of Neuroscienceなどの一流国際誌に250以上もの論文を発表。被引用件数は6248件、獲得した研究費は27件にのぼる。エナゴアカデミーでは、優れた論文を発表し研究者としてのキャリアを高めるための基礎・上級コースを担当している。

Dr. Anupama Kapadia(アヌパマ・カパディア博士)

Science Communication Expert and Editor-in-Chief at Enago Academy

サイエンスコミュニケーター/エナゴアカデミー編集長

物理療法とリハビリテーション(整形外科)の専門家で、学術出版のエキスパートとして活動する。15年以上にわたり編集に携わり、執筆や編集・校正に関する研究者の指導・育成を行っている。これまで、エナゴにおいては、お客様と出版社の新たなニーズやご要望に対応するため、校正・査読システムと著者サービスを向上させるプロジェクトを主導してきている。また、学術出版界における専門的なネットワークを構築し、出版社やジャーナルの垣根を超えた出版レベルの向上に寄与するCOPEやISMTE、EASEなどといった著名学術団体のメンバーにも名を連ねる。ISMTEとEASEでは、複数の委員会で活動を行っている。

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