Sarah Greaves
(サラ・グリーヴス)

Former Publisher, Nature(『Nature』元編集者)

Hindawi(ヒンダウィ)の最高出版責任者でOASPA(オープンアクセス出版社協会)の理事。今回の会議では、オープンアクセス出版に関する展望と、協会理事としての自らの目標を語る。
STM分野での編集と出版の経験は20年以上。研究者としてイギリスの国立研究所MRC分子生物学研究所でPhDを取得し、その後1999年に Nature Cell Biologyの編集部に入る。同誌で4年間の経験を積んだ後、Natureに異動となり、長年にわたりパブリッシャーを務めた。Nature Publishing Group(現Springer Nature)に勤める中で、Natureブランド初のオープンアクセスジャーナル『Nature Communications』を創刊させ、その後『Scientific Reports』創刊も手掛ける。

キャリアを通じて行ってきたのは、研究者の抱える難題を解決し、論文出版の目標を後押しをするための革新的な商品やサービスを作り上げることである。Hindawiの最高出版責任者としては、データリポジトリやプレプリント・サーバーを活用し、出版前・出版後に研究者たちの成果を学術コミュニティーに伝えているほか、同社のジャーナルの多くに新たな編集モデルを取り入るなどの改革も行っている。
多くのSTEMアウトリーチ・プログラムにも関わり、イギリスの教育支援プログラムInToUniversityやStem Ambassadorsでもボランティアで、科学教育の普及に努めている。

Sarah Greaves
(サラ・グリーヴス)によるセッションの概要

『Nature』 の元編集者、オープンアクセス学術出版社協会の理事としての経験をもとに、論文出版のプロセスから、研究プロモーション、オープンサイエンス、研究者の育成などを包括的に解説。SNSや論文のインパクト向上支援サービス「Kudos」の活用、そしてオルトメトリクスの分析による最新の研究プロモーションのほか、研究室における多様性の重要さなど、研究者が今知っておきたい科学と科学コミュニケーションを取り巻く最新状況を語る。

Sarah Greaves
(サラ・グリーヴス)によるセッション