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Kudos協同創設者・チャーリー・ラップル氏へのインタビュー(第1部)

2016年9月、今年も多くの参加者を集めて開催されたALPSP(Association of Learning and Professional Society Publishers, 学協会出版社協会)会議の開催期間中、研究者のためのツールとして急速に成長しているKudosの共同創設者であり営業・マーケティング部長であるCharlie Rapple(チャーリー・ラップル)に、エナゴの欧州地区戦略的提携担当のTony O’Rourke(トニー・オルーク)がインタビューを行いました。チャーリーは、SSP(Society for Scholarly Publishing, 学術出版協会)と提携して出版されている学協会出版社協会の雑誌であるLearned Publishingの共同編集者でもあります。

このインタビューで、チャーリーは、若手研究者および日本・韓国・中国といった国々で業績を積み重ねてきた研究者にはKudosのような研究者を支援するサービスが必要であることと、その意義について述べています。また、チャーリーは、Kudos が世界中の研究者に対していかに有益かを説明し、Kudosの機能のいくつかの特徴を紹介してくれました。チャーリーの話を聞き、Kudosが学術出版に対して与えてきた影響の大きさを理解する機会を持てたことはエナゴアカデミーにとって大変有意義なことでした。

インタビューの第1部では、Kudosを支える概念と、 Kudosが研究者に与えてきた影響について伺います。


■Kudosの概念につきご説明いただけますか?

Kudosを開設する際には、様々な課題について同時に考えていたように思います。Kudosの共同創設者たちは、私も含め全員が学術出版に関わる業界で働いており、多くの同じ課題に取り組んでいました。昔に比べてはるかに多くの論文が出版されるようになり、研究者たちは、自分の論文の読者をどう見出すか、増え続ける文献を掌握し、自分の専門分野の最新情報に通じているにはどうしたら良いかという課題に直面していました。

そのころは、論文に関する新しい測定基準が生まれてきた時期でもありました。デジタル出版の構造が論文ごとの測定を可能にし、また、ダウンロード数といった論文単位の測定基準だけでなく、ソーシャルメディア、政府政策、ウィキペディア等における論文の注目度を測る別の基準への関心も高まっていました。

これらの測定基準のもとで研究者たちがより良い業績を上げ、論文の読者を見出し、ひいては研究資金を継続的に確保するのに必要な影響力を得るために役立つ方法とは何か。学術出版業界における様々な変化が、これらの問題について考えるよう私たちに迫ったのです。特に重要だったのは、研究資金の継続的な確保という課題です。資金の獲得競争はこれまで以上に激しくなっており、より多くの人々が資金の獲得を目指しています。そこで、私たちは、研究者たちが自らをアピールし、より多くの資金を獲得できる方法を構築し、彼らの業績を上げていく支援をしたいと考えました。

■研究者はKudosを無料で使えますか?Kudosを使う主な利点は何でしょうか?

Kudosは無料で、手軽に使っていただける使い勝手の良いサービスです。

私たちは、マーケティングと製品開発の専門家として、研究者が抱く多くの懸念を払拭し、研究業績を伸ばすことに焦点を合わせた、わかりやすいサービスを創りたかったのです。うまくできたと思います。Kudos開設当初数年間、第三者が行ったデータ調査では、研究者がKudosを使って論文を説明・共有した場合、その論文のダウンロード数を約23%増やせることがわかりました。言うまでもなく、ダウンロード数はその他すべてに影響する基本です。論文を引用する前に、あるいは論文についてオンラインで議論する前に、その論文を読む必要がありますからね。読者数を増やすことは、私たちの支援の主な目標です。

■研究者がKudosを使いはじめる際に必要なことは何でしょうか?

現在、Kudosのシステムは、CrossRefDOI(Degital Object Identifier, デジタルオブジェクト識別子)に基づいて作られています。固有のDOIが5,000社ほどの出版社に割り振られており、研究者の論文投稿先となる学術誌はほぼこれらの出版社から発行されています。Kudosを利用するのに唯一必要なのがCrossRefのDOIですが、これはほとんどの人にとって問題になりません。CrossRef DOIが手に入ればすぐにKudosでご自分の論文を見つけられるので、その後は3段階の簡単なステップに従ってより多くの人に論文を読んでもらうことができます。

■Kudosの登場で大きく変わった点について、いくつか例を挙げていただけますか?

全体として見ると、Kudosを使うと論文のダウンロード数が23%増えています。このことが個人にとって実際に何を意味するかについて、私たちは素晴らしい話をいくつか聞きました。

ひとつの例として、それまであまり論文を発表していなかった地理学者についてお話しします。彼女は、博士論文をもとに2本目の論文を書いて、それを発表したところだったと思います。彼女は、この論文について、わかりやすく平易な言葉を使った素晴らしい説明をKudosに掲載しました。私のような門外漢でも、彼女の研究の特徴が理解できるような説明でした。それから彼女は、この説明について3~4回ツイートしました。現在、彼女の論文は、Kudos上で1,000回以上閲覧されています。このことは、彼女を本当に勇気づけました。彼女はその後のツイートで、研究生活を始めたばかりでも論文を読んでくれる人がいるという事実に気づけたことが大きかったと述べています。この経験によって研究へのやる気を取り戻したと。真空地帯にひとりでいるのではなく、幅広い読者がそこにいると言えるようになったからです。

もうひとつ例を挙げましょう。Kudosで関連文献へのリンクをつけられる機能を使っていた人の話です。通常、自分の論文の後に発表されたものを、その論文に関連づける方法はありません。この研究者は、この機能を使って自分の論文にリンクするものをインターネットで検索していました。すると、自分では気づかなかったとても興味深い方法で自分のデータを使い、自分の論文を踏まえた研究を進めている人を見つけました。そこで、彼の論文をKudos上で説明し共有したところ、新しい共同研究者と出会い、その人との研究によりさらに業績を上げ続けています。

このように色々なタイプの興味深い話を聞いています。Kudosのサービスを使って成功した経験を、皆さん喜んで教えてくれるのです。

■そうしたことは、研究者にとってかなりの利益になりますね。大学、学術誌、出版社、資金提供者といったその他の関係者についてはいかがでしょうか?

私たちの活動の素晴らしい成果についてお話ししましょう。私たちは、論文の説明を当社のシステムを通して共有するよう研究者たちに促し、研究機関、出版社、資金提供者、学協会、その他当該の論文の成功に関心を持つすべての人が検索・使用できる巨大なデータセットを構築しつつあります。さらに、これらの関係者の誰もが、Kudosを通して研究者と協力し、その研究者が執筆した論文の影響力を高めていけるのです。

私たちは70の出版社と協力関係にあり、これらの出版社はあらゆる種類の興味深い試みを行っています。Kudosに投稿された論文のわかりやすい説明を利用したり、論文が見出される可能性を高めるため、これらの説明を出版社のウェブサイト上に掲載したり、論文をめぐる研究者の情報発信を評価してやりとりを行ったり、これらの情報をより多くの人々に届けられるよう支援したりしているのです。

この共通目標を追求する人たちの努力をお互いに利用し合えるよう、これらの努力すべてを一元的なシステムで管理するというのは素晴らしい方法です。

出版社と研究機関は、以前は別々に記者発表などの宣伝を行っていたかもしれませんが、現在両者は協力関係にあり、どこに効果が上がっているのかを理解することができます。また、出版社と研究機関は、関係する著者や研究者全員に組織として目を向け、どのつながりが最も効果的なのか、そして最も影響力があるのは誰なのかを理解することもできます。研究に関してどのように情報を発信するのが最善なのか、多くのことを実証に基づいて理解しはじめています。

このことは、出版社や研究機関自身の行動指針を形成する際に役立ちますし、物事をより効率的な方法で行うことにより時間も節約できるようにもなります。また、出版社や研究機関が研究者に対して行う助言にも決定的な影響を与えます。出版社や研究機関は、このような分析を地域単位で行うこともできます。中国の研究者にうまく機能しているもの、あるいはロシアの研究者によりうまく機能しているもの、といったことに目を向け、地域別の実証に基づいて様々な助言を提供できるわけです。

以前よりも状況はずっと改善されています。以前も様々な情報発信が試みられていましたが、情報発信と出版物に関する測定基準との間をつなげる細かい見識や方法は存在していませんでした。ですので、実際に何がうまくいくのかを知ることはとても難しかったのです。Kudosは、すべての人が抱えているこの問題を解決します。

■Kudosはどういった人たちを対象として事業を確立してきましたか?チャーリーさんも私もマーケティングを専門としているので、Kudosがターゲット層をどう獲得しているのか興味があります。

私たちは世界中にサービスを提供しています。Kudosのサービスを使っている研究者は現在10万人を越えていますが、約23%はアジアの研究者で、そのうちインドの研究者が8%、中国の研究者が5%を占めていると思います。世界中の多くの人々が、自らの論文の影響力を最大化するという共通のニーズを認識しています。

私たちは、主に出版社との提携関係を通してユーザーを獲得してきました。私たちは70の出版社と協力関係にあるとお話ししましたが、これらの出版社は、論文を出版する際に、著者全員に対して論文の説明を執筆し共有するよう勧めています。以前に出版した原稿についても同様のことを勧めることすらあります。また、私たちから研究者に対して、直接働きかけはじめています。現在、私たちは、Kudosのシステムを使うべき理由について充分な根拠を持っていますし、ブランドの認知度も少しずつ高まっています。これらを活かして、研究者と直接関わっていくことができます。

いま、私たちはMobilize Research(研究を広めよう)というキャンペーンを行っているところです。このキャンペーンを通して、研究者自身に自らの読者を増やすという考えを持ってもらい、Kudosを通して論文を共有することを推奨しています。また、#mobilizeresearchというハッシュタグを使ってツイートすることも勧めています。私たちのサービスの認知度を高め、理解を広げるうえで、このキャンペーンはすでに大きな成功を収めています。研究者たちに直接働きかけるこうしたキャンペーンをさらに拡大していくとともに、出版社や研究機関との協力も続けていきたいと考えています。

(第2部につづく)


Kudosについて
Kudosは、研究者・研究機関・資金提供者がその出版論文や研究を最大限に周知し、影響力を最大化することを支援するウェブ上のサービスです。Kudosは、次の3つを行うためのプラットフォームを提供します。
(1)検索の手がかりとなる情報の収集・創出 (2)発見を促す情報の共有 (3)これらの活動の効果の測定・検証
詳しくは、Kudosのウェブサイトをご覧ください。

エナゴ_イベントCSE2015

韓国の慶尚大学校で論文投稿に関するワークショップを開催

2016年5月19日、韓国の慶尚大学校において、英文校正エナゴは論文投稿プロセスに関する ワークショップ を開催しました。高麗大学校 医学部のキム・ヒョンス氏が講師を務めました。ヒョンス氏は、論文のリジェクトをどう防止するか、リジェクトされた後にどう対応すべきかなどの話題に触れながら、論文投稿のプロセスについて解説しました。ワークショップ終了後には、参加した研究生や大学院生と活発な質疑応答が行われました。

より詳しい情報はこちら
Introducing Researchers at Gyeongsang National University to Academic Publishing and Peer Review Process


英文校正エナゴについて

■ISO 9001:2008(品質マネジメント) 認証取得
■ISO 27001:2013(情報セキュリティ) 認証取得
英文校正の専門業者。これまで国内外58万稿の英語論文を校正してまいりました。「論文と同じ分野の博士号を持つ専門家」と「アカデミックライティングの専門家」の2名同時の重点チェックが最大の特徴。国際品質認証ISOを取得した管理システムの下、常に品質の維持向上と顧客満足度を追求しております。

ウェブサイト:www.enago.jp

査読者が査読対象を盗用 − 「著者にとって最悪の悪夢」

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学術情報のニュースサイト『リトラクション・ウォッチ』は、毎日、学術界にとってはあまりうれしくない情報を発信していますが、その同誌が「著者にとって最悪の悪夢」と呼ぶ事態が起きたようです。

2015年6月、タフツ大学メディカルセンターのマイケル・ダンジンガーらは、5年かけて実施した研究の結果を原稿にまとめて、『内科学紀要(Annals of Internal Medicine)』に投稿しました。しかし、その原稿は査読者によって却下されました。ダンジンガーは自分の論文がほかの研究者たちの論文で引用されていないかどうかを探していたとき、『EXCLIジャーナル』に、自分たちの原稿とほとんど同じ内容の論文が掲載されていることを発見し、2016年8月、そのことを『内科学紀要』に連絡しました。『内科学紀要』のクリスティン・レーン編集長は、その論文の共著者の1人に、ダンジンガーらが投稿した原稿の査読者がいることに気づき、その人物に連絡しました。連絡を受けた人物は盗用を認めました。レーンは『EXCLIジャーナル』の編集者にそのことを知らせ、同誌は、2016年9月にその論文を撤回しました。

つまり、査読者が査読対象の原稿を却下しておきながら同時に盗用し、自分自身の研究結果として発表していたのです。

2016年12月、『内科学紀要』は、ダンジンガーが盗用者に宛てた手紙を掲載しました。これは彼が実際にその「査読者/著者」である人物に送ったメールを修正したものだといいます。同時に、レーンの名前で書かれた論説も掲載されました。

ダンジンガーの手紙は「親愛なる盗用者様 私たちの原稿を盗んで自分の論文として公表した査読者への手紙」と題され、「ドクター博士(Doctor Dr.)」宛てに書かれています。

あなたは私たちの原稿の外部査読者として働いてから数カ月後、同じ原稿を別の医学誌で公表しました。あなたは著者名や所属機関を削除し、あなたの共著者やあなたの所属機関の名前に置き換えました。

彼は、自分たちが5年もかけて研究を計画し、被験者を集め、データを収集・分析したにもかかわらず、そうした「少なくとも4000時間の労働の結果」が簡単に 盗用 されてしまった事実を書き記しています。「あなたが確実に知っているはずであるように、窃盗は間違ったことです。科学研究では特に問題です」。そして盗用をした者は、評判や職位、研究費を得る資格などを失うことを、優しく諭します。

あなたがなぜそんなリスクを取るのか、理解することは難しいです。 あなたが医師や科学者になるために、懸命に勉強したことは間違いありません。私はあなたが多くの研究論文を発表したことを知っています。そのことは意味を持ちません。論文を公表することへのプレッシャーがあまりに強いかどうか、あなたが働いている地域や分野の文化が寛容であるかどうか、そのような盗用が真剣に受け止められないのか、あるいは発覚する可能性が低いかどうかにかかわらず、あなたがそんな機会を利用する理由を想像するのは難しいです。あなたが将来、ほかの誰かの研究を盗まないことを希望します。

ダンジンガーは盗用者を名指ししてはいません。その理由を生物医学のニュースサイト『STAT』の取材にこう答えています。

私の目的は、査読者が原稿をまるごと盗み、それを疑うことを知らないジャーナル(学術雑誌)で独自のものとして公表することが可能なのだ、という認識を、科学/学術コミュニティと一般社会において高めることです。私は加害者について「いいふらす」ことを目指してはいません。そんなことは、より重要な目標を達成せず、復讐のように見えてしまい、目標から注意をそらしてさえしまいます。

一方、レーンは論説において、このケースの悪質さをこう説明しています。

第1に、査読者は自分が査読する論文の機密性を維持しなければならない。彼らは、その研究が公表され、その情報源として引用されるようになるまで、査読の間に知ったことを自分自身の目的のために使うのを控えるべきである。
第2に、その査読者は、ダンジンガーらの研究を大胆に盗んで、テキスト、表、図をほぼそのまま再現した。
第3に、その査読者は、存在しないヨーロッパ人の患者コホート(被験者集団)を捏造した。それは、医師が(知らずに)不正なデータにもとづいて患者のケアに関する決定を下すということにつながりうる、きわめてひどい行為である。
第4に、その盗用論文には多くの共著者がいた。これらの共著者もまた有罪である。 彼らは、価値のあることで貢献せず、研究の存在を確認することさえもなく、その名前を使用することを許したのだ。

そして「ダンジンガーのコメンタリーを読むことで、1人でも他人の研究を盗むことを防ぐことができるならば、何かよいものがそこから得られるだろう」と、その論説を結んでいます。

なお『リトラクション・ウォッチ』によれば、査読者が査読対象を盗用するような事例は、少ないながらも報告されたことがあるといいます。

まさに「著者にとって最悪の悪夢」です。このケースのように表に出たのは氷山の一角で、泣き寝入りになっているものもあるとしたら、学術界にとって、いや、社会にとって最悪の悪夢でしょう。
 


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ライター紹介:粥川準二(かゆかわじゅんじ)
1969年生まれ、愛知県出身。ライター・編集者・翻訳者。明治学院大学、日本大学、国士舘大学非常勤講師。著書『バイオ化する社会』(青土社)など、共訳書『逆襲するテクノロジー』(エドワード・テナー著、早川書房)など、監修書『曝された生』(アドリアナ・ペトリーナ著、森川麻衣子ほか訳、人文書院)。博士(社会学)。

間違いやすい用語や表現 – against

前置詞「against」は日本人学者によって過度に使用され、最もよく誤用される語の一つです。誤用の原因として、「against」が「に対して」の誤訳になっていることが多いと思われます。実は、「に対して」が「against」に対応する場合もありますが、「against」が訳語として全く不適切とされる場合が多いです。

以下は「against」の典型的な誤用を示します。

[誤] (1) These are “slowly” varying effects, against the previously described “rapidly”
[誤] (1) varying effects.
[正] (1) These are “slowly” varying effects, as opposed to the previously described
[正] (1) “rapidly” varying effects.
[正] (1’) These are “slowly” varying effects, which should be compared to the
[正] (1’) previously described “rapidly” varying effects.
[正] (1’’) These are “slowly” varying effects, which differ significantly from the
[正] (1’’) previously described “rapidly” varying effects.
[正] (1’’’) These effects are slowly varying in comparison with the previously
[正] (1’’’) described effects.

[誤] (2) This behavior is stable against thermal fluctuations.
[正] (2) This behavior is stable with respect to thermal fluctuations.

[誤] (3) When considered against the full treatment, the present treatment may
[誤] (3) seem quite inadequate.
[正] (3) When considered in comparison with the full treatment, the present
[正] (3) treatment may seem quite inadequate.

[誤] (4) Jones et al. expressed strong criticism against this approach.
[正] (4) Jones et al. expressed strong criticism of this approach.

 


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グレン・パケットGlenn Paquette

1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から、国際理論物理学誌Progress of Theoretical Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術英語指導を行う。著書に「科学論文の英語用法百科」。パケット先生のHPはこちらから。
 
 

名詞付加語の形

名詞付加語(noun adjunct)とは限定形容詞の働きをする名詞のことです。日本人学者が書いた論文では名詞付加語が誤用されていることをしばしば目にします。ここでその誤用の原因となる誤解を晴らします。

まず、以下を見てみましょう。

[正] I used to work in a shoe store.

この用例中の「shoe」は名詞付加語となっています。ここで注目すべき点は、「shoe」が複数の靴を表しているにも関わらず単数形になっているということです。この文は名詞付加語の通常の用法を例示します。一般に、 名詞付加語 は、たとえそれが複数のものを表しているとしても、必ず単数形になるのです。

典型的な誤用を見てみましょう。

[誤] Here we study electrons configurations in several exotic states of matter.

ここで検討対象となっている電子配置は、明らかに複数の電子を含むものですが、それにも関わらず「電子」を意味する「electrons」を単数形に直すべきです。

同様に、「horses race」、「red blood cells count」、「fluctuations theory」、「children welfare law」は全部誤っており、「horse race」、「red blood cell count」、「fluctuation theory」、「child welfare law」が正しいです。

上述の単純なルールさえ覚えておけば、名詞付加語を誤用する恐れはないでしょう。

 


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グレン・パケットGlenn Paquette

1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から、国際理論物理学誌Progress of Theoretical Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術英語指導を行う。著書に「科学論文の英語用法百科」。パケット先生のHPはこちらから。
 
 

限定修飾語句と非限定修飾語句

一般に、修飾語句には「限定」と「非限定」という二種類があり、両者間の違いを理解することは英語の基礎知識として不可欠です。

その違いとは、限定修飾語句が修飾される語句の意味に影響を与えるのに対し、非限定修飾語句はその意味に影響を与えないということです。
例えば修飾される語句が名詞であれば、非限定修飾語句はその名詞が指す対象について情報を加えることはありますが、修飾によってその対象自体を変えることはありません。
文法的には、限定修飾語句と非限定修飾語句はコンマの使用によって区別されます。つまり、非限定修飾語句の場合には、修飾語句と修飾される語句との間にコンマが入りますが、限定修飾語句の場合はコンマが入りません。

例文を見てみましょう。

(1) My dog, Cleo, is sleeping.
(1′) My dog Cleo is sleeping.

これらの文における「Cleo」というのは書き手が飼っている犬の名前であり、文法的には名詞「dog」を修飾する同格語となっています。そこで、コンマの使い方によって(1)と(1′)では「Cleo」はそれぞれ非限定修飾語そして限定修飾語として用いられています。
この文法上の違いによって、書き手が飼っている犬についてそれぞれ一匹しかいないことと二匹以上いることが表されます。

この点を理解するために「Cleo」の修飾語としての機能を見てみましょう。
(1)では、「Cleo」はコンマに挟まれていることによって「my dog」の意味を限定せず、それが指す対象について情報を追加する役割のみを果たしています。この状況は「my dog」に可能な解釈が一つしかない場合にのみ合理的なのです。
一方、(1′)では、「Cleo」が「my dog」の意味を限定することができるという含意によって、「my dog」の言及対象としては少なくとも二匹の犬が存在するということが示されます。

以下の例文も(1)、(1′)と同様の状況にあります。

(2) The method described above, employing dual probes, yields measurements with
(2) significantly greater precision than the conventional method.
(2′) The method described above employing dual probes yields measurements with
(2′) significantly greater precision than the conventional method.

(2)は、上述される「method」が一つしかない場合に適切です。その場合は、「employing dual probes」という修飾句は「method described above」の意味を限定せずに、それが指す唯一の測定法について追加の情報を与えます。
一方、(2′)では、以前に記述された測定法が二つ以上あり、「employing dual probes」が「method described above」の意味を限定することによって唯一の測定法を特定する、という状況になっています。

 
詳しくはグレン・パケット:『科学論文の英語用法百科〈第2編〉冠詞用法』(京都大学学術出版会,2016)の第14章をご参照下さい。

 


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グレン・パケットGlenn Paquette

1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から、国際理論物理学誌Progress of Theoretical Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術英語指導を行う。著書に「科学論文の英語用法百科」。パケット先生のHPはこちらから。
 
 

査読 システムに限界、基準劣化のおそれ

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生物医学のニュースサイト『STAT』は読者にこう問いかけます。「ゴジラと査読に共通するものは何か? どちらも必然的に自分の体重で崩壊してしまうはずだということだ。しかしどういうわけか、どちらも立っている」。『ネイチャー』によれば、すでに2010年の研究で、「査読システムは崩壊しており、まもなく危機に陥るだろう」と指摘されていたといいます。

しかし今年11月10日に『プロスワン』で公表された新しい研究によれば、今のところ査読者の数は、生物医学分野で毎年公表される膨大な数の新しい論文に間に合っている、といいます。論文は毎年100万件以上公表されており、しかも増加しています。

フランス国立衛生医学研究所の計算物理学者ミカエル・コバニスらは、生物医学の論文データベース「メドライン(MEDLINE)」に収録された論文を調査して、査読に費やされる時間を推計したところ、2015年だけで、6340万時間だとわかりました。もしジャーナル(学術雑誌)が時給75ドルという正当な対価を査読者たちに支払うならば、45億ドルの労働になるといいます。

「活動的な」査読者は毎年平均5件の論文を査読していることもわかりました。もちろん、年間何十件もの論文を査読する者もいれば、たったの1件という者もいます。また彼らの計算では、査読の需要に応じるために、2015年には180万人の査読者が必要とされたといいます。

前述の通り、査読をできる研究者の数は常に査読の需要を上回っているといいます。しかし問題は、労働の配分がきわめて不平等であることです。全体のうち5%の査読者が、全査読時間の30%近くを担っている、ということが今回の研究でわかったのです。

膨大な数の査読を引き受けている研究者のことを「査読のヒーロー」と呼ぶことがあります。コバニスたちは「こうした“査読のヒーローたち”はおそらく過労で、査読基準の劣化を招くリスクがある」と指摘します。

そのうえで、『ネイチャー』が興味深い見解を紹介しています。ニューヨークの出版コンサルタント、フィル・デイビスによれば「いわゆる“危機”は一流のジャーナルには影響していないかもしれない。その一方で、ひどい原稿をたくさん受け取る無名のジャーナルは、査読者を見つけることに苦労しているだろう。『プロスワン』のこの論文はそれらを分析していない可能性がある」。

コバニスらの研究ではそのほかにも興味深いことがわかりました。たとえばアメリカの研究者たちは、シェアで見ると、発表している論文よりも多くの論文を査読しています。中国はその逆で、査読の「輸入国」になっている、と『STAT』は指摘します。

同誌はこう主張します。「査読はきわめて欠陥のあるシステムである。しかし破壊するのではなく、修繕する価値のあるものだ。この最新の研究には、そうした見解を変更するものは何もない」

彼らはいくつかの提案をしています。たとえば査読者たちに支払いをすることです。そうすれば、査読を行う研究者たちは余分な仕事をするために余分な時間を費やしているという感覚を持たずに済むだろう、と。

また、論文の掲載や査読の基準をリセットして、論文の数自体を減らすべき、というある生物学者の意見を同誌は紹介します。

しかし、『STAT』は「もう一つの解決法」として、「もっと多くの、形態が異なる査読に道を開くこと」を提案します。たとえば、「パブピア(PubPeer)」「パブメドコモンズ(PubMed Commons)」といった情報交換サイトによって、 査読 は時間のかからない方法で可能になる、と。しかも同誌は、そうした情報交換サイトにおける議論は「おおむねにおいて」、今日行われている査読プロセスよりも「はるかに価値がある」とまで高く評価します。

実際のところ、2014年に話題になった「STAP細胞事件」では、「パブピア」における匿名ユーザーの指摘が問題発覚のきっかけとなりました。なお、そうした情報交換サイトにおける議論のことを「出版後査読(post-publication peer review)」と呼ぶこともあります。

『STAT』の提案は、一般的にいえば突拍子もないことかもしれません。しかしながら、コバニスらによる調査結果と合わせて、念頭に置く価値はあるでしょう。
 


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ライター紹介:粥川準二(かゆかわじゅんじ)
1969年生まれ、愛知県出身。ライター・編集者・翻訳者。明治学院大学、日本大学、国士舘大学非常勤講師。著書『バイオ化する社会』(青土社)など、共訳書『逆襲するテクノロジー』(エドワード・テナー著、早川書房)など、監修書『曝された生』(アドリアナ・ペトリーナ著、森川麻衣子ほか訳、人文書院)。博士(社会学)。

査読レポート の公開に肯定的な声は多数

査読レポート
研究者は論文を公表したいとき、自分の研究結果を原稿にまとめ、ジャーナル(学術雑誌)に投稿します。ジャーナルの編集部はその原稿を、近い分野の専門家に送って、掲載する価値があるかどうか、「査読」を依頼します。査読を引き受けた専門家=査読者は、その原稿を読み、データの不足など問題点をチェックし、文書にまとめて編集部に送り返します。編集者はその文書を著者に送り、修正などを求めます(査読者は通常、匿名です)。その文書のことを「査読レポート」または「査読者レポート」といいます。著者は、査読レポートに書かれた査読者の指摘をクリアし、原稿をまとめ直すことができたら、その新しい原稿は論文としてそのジャーナルに掲載されることになります。

いま学術界では、論文を公表するときにその査読レポートも同時に公開する、という実験的な試みが始まっています。たとえば最近、ノッティンガム大学のケヴィン・シンクレアたちが、有名なクローンヒツジ「ドリー」と同じ方法で誕生したクローンヒツジたちの健康状態を観察し続けた結果を『ネイチャー・コミュニケーションズ』で発表したのですが、同時に同誌編集部はその査読レポートを公開しました。

同誌は、2016年に同誌で論文を公表した著者の約60%がその 査読レポート を公開することに同意したこと、それゆえ科学者たちに査読レポートの公開をオプションとして提供し続けること、しかし義務にはしないこと、などを明らかにしています。著者の意識は専門分野によって違いがあり、生態学や進化論では70%以上の著者が同意した一方、原子核物理学や理論物理学では50%を切りました。

また、『ネイチャー』によれば、欧州委員会(EC)が実施した調査では、回答者3062人のうち半数以上が、査読レポートの公開は査読をよりよくする、と答えています。その一方で、査読者の身元を明らかにすることについては査読を悪化させる、と答えています。

学術出版大手のエルゼビア社は過去2年、『農業・森林気象学(Agricultural and Forest Meteorology)』など5誌で、査読レポートの公開を試みてきました。同社は、査読レポートを公開することについて査読者たちはどのように考えているのか、次のような数字をまとめています。

・95%は、査読レポートの公開は(著者たちに対する)助言に影響を与えていないと答え
 た。
・76%は、自分たちの査読レポートが一般に公開されるという事実によって言葉遣いが変わ
 ることはなかったと答えた。
・45%は、自分たちの名前を明らかにすることに同意した。
・匿名のままにしたいと思った者の36%は、次回にこのジャーナルで査読をするときには名
 前を明らかにすると答えた。
・98%は、このジャーナルの査読の依頼をまた引き受けると答えた。

また同社によれば、編集者の70%は、こうした試みが「深くて建設的な」レポートにつながった、と述べています。著者については、25〜50%が、今後も査読レポートが公開されるジャーナルに論文を投稿する意向があると述べており、そのようなジャーナルには投稿したくないとする著者はごくわずかだったといいます。

なお査読レポートの公開は、『ピアーJ』、『英国医師会雑誌(BMJ)』、『F1000リサーチ』などでも実施されています。また、「Publons.com」というウェブサイトでは、研究者から投稿された査読レポートが公開されています。

もちろん査読レポートの公開について問題点を指摘する研究者もいます。『ネイチャー』は、査読レポートが公開されることを前提とするならば、専門用語を減らすなどの負担が増え、「私の査読は必然的に減るだろう」と言う研究者の声を紹介しています。

本誌では以前、査読者を匿名化せずに行う「オープン査読」が、従来から行われてきた匿名査読よりも劣るわけではない、という調査結果を紹介したことがあります。しかし前述のECの調査では、査読者の名前を公表することについては、否定的な意見が多いようです。

いずれにせよ、査読プロセスの透明化は今後もっと進むでしょう。研究者はその変化に応じて意識を変革していく必要がありそうです。
 


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ライター紹介:粥川準二(かゆかわじゅんじ)
1969年生まれ、愛知県出身。ライター・編集者・翻訳者。明治学院大学、日本大学、国士舘大学非常勤講師。著書『バイオ化する社会』(青土社)など、共訳書『逆襲するテクノロジー』(エドワード・テナー著、早川書房)など、監修書『曝された生』(アドリアナ・ペトリーナ著、森川麻衣子ほか訳、人文書院)。博士(社会学)。

否定的な結果 をもっと公表しよう

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科学や医療の世界では「否定的な結果」が公表されない傾向にあることが問題になっています。「否定的な結果(negative results)」とは、研究者たちの仮説をサポートすることに失敗した研究結果のことです。「否定的な知見(negative findings)」ともいいます。

本連載では以前、実施された臨床試験の結果が半分以下しか公表されていないという調査結果を紹介したことがあります。その理由の1つとしては、公表されない結果のなかには「否定的な結果」もあり、研究者やスポンサーがそれらを公表することに積極的になれないことも考えられます。

生物医学のニュースサイト『STAT』は、この問題を次のように評します。

この(「 否定的な結果 」がジャーナルで公表されない傾向にある)ことは 、科学者たちがそのような研究の有効性を見つけることに失敗したということを意味しない。まったく反対である。たとえば、ある医薬品がある感染症に対して効果がないということを発見した研究は、重要であるとともに、すぐに使える情報である。

しかしながら一般的にいえば、「肯定的な知見」のほうが目立つのは事実でしょう。つまり自分たち(またはスポンサー)の仮説をサポートする研究結果のほうが読者にも響くし、メディアにもウケやすいのです。

「しかし、こうした態度は変化しているようだ」と『STAT』は書きます。

たとえば、専門誌『アメリカ消化器病学ジャーナル (AJG: The American Journal of Gastroenterology)』は、11月号全体を使って「否定的な結果」のみを集めた特集を組むといいます。同誌の共同編集長ブライアン・レーシーは「こうした否定的な研究のかなり多くは、肯定的な結果よりも重要なのです」と『STAT』にコメントしています。

同誌は2016年の初め、この特集への論文の投稿を呼びかけ、100本近くの原稿を受け取りました。そのなかには、発表できる場所を見つけられないでいた「とても有名な研究者による重要な研究」もあるといいます。『STAT』によれば、そうした論文のなかには医師たちに診療の方法を変えさせるものもあるだろう、とのことです。

AJGは、このような試みを始めたジャーナルのなかでは最も有名なものではありますが、唯一のものではありません。

たとえば『生物医療における否定的な結果ジャーナル(Journal of Negative Results in BioMedicine)』は、2002年以来、「非確認(non-confirmatory)、否定的、予想外(unexpected)、物議をかもす(controversial)、挑発的(provocative)」なデータに特化して掲載してきました。同誌は次のように説明しています。

ていねいに記述された失敗を掲載することは、一般的に使われている方法や医薬品、抗体のような試薬、あるいは細胞株などの根本的な欠陥や障壁を明らかにし、最終的には、実験デザインや臨床決定の向上につながる。

同様の方針を掲げるジャーナルはほかにもあります。生物学や生態学を対象とする『否定的な結果ジャーナル(Journal of Negative Results)』は2004年に、『薬理学の否定的な結果ジャーナル(Journal of Pharmaceutical Negative Results)』は2010年に創刊されています。

「しかし、こうした重要なジャーナルはあまり引用されない。このことは、科学の強い肯定性バイアス(positivity bias)を物語るものである」と『STAT』は指摘します。「こうしたバイアスの存在には多くの理由がある。大きくて派手な物語がほしいという人間的な欲望から、成功した臨床試験の結果はより多くの別刷り(reprints)を売ることができるという事実まで」。肯定的な結果のほうがいわゆるトップジャーナルに掲載されやすく、その結果、助成金や終身在職権(テニュア)の取得などで有利になるのでしょう。

AJGについていえば、同誌は今後も、毎月最低1本は否定的な結果を掲載する予定であるといいます。

製薬企業の利益や研究者の自己実現ではなく、科学や医学の発展を望むならば、ときには仮説は否定される必要があります。そのためには、否定的な結果が論文として公表され、さらにそれが参照・引用される機会やシステム、動機がいま以上に必要でしょう。
 


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ライター紹介:粥川準二(かゆかわじゅんじ)
1969年生まれ、愛知県出身。ライター・編集者・翻訳者。明治学院大学、日本大学、国士舘大学非常勤講師。著書『バイオ化する社会』(青土社)など、共訳書『逆襲するテクノロジー』(エドワード・テナー著、早川書房)など、監修書『曝された生』(アドリアナ・ペトリーナ著、森川麻衣子ほか訳、人文書院)。博士(社会学)。

間違いやすい用語や表現 – from

「from」は日本人学者によってしばしば誤用される前置詞の一つです。ここでは、特によく見られる誤用の典型例を列挙し、その修正文を挙げます。

(1) [誤] The behavior described in the previous section is constrained from the
(1) [誤] above-stated conditions.
(1) [正] The behavior described in the previous section is constrained by the
(1) [誤] above-stated conditions.
(1) [正] The behavior described in the previous section is subject to the
(1) [誤] above-stated conditions.

(2) [誤] This function is independent from t.
(2) [正] This function is independent of t.

(3) [誤] We investigated samples consisting from approximately 100 layers of
(3) [誤] graphene.
(3) [正] We investigated samples consisting of approximately 100 layers of
(3) [正] graphene.

(4) [誤] From the next section, we investigate the more general case.
(4) [正] In the next section, we begin investigating the more general case.
(4) [正] We begin investigating the more general case in the next section.
(4) [正] Our investigation of the more general case begins in the next section.

(5) [誤] In the present case, the effect from the local defects on the global behavior
(5) [誤] cannot be ignored.
(5) [正] In the present case, the effect of the local defects on the global behavior
(5) [正] cannot be ignored.


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グレン・パケットGlenn Paquette

1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から、国際理論物理学誌Progress of Theoretical Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術英語指導を行う。著書に「科学論文の英語用法百科」。パケット先生のHPはこちらから。