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show の誤用と、代わりに使える動詞

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先日、「日本人は『見せる』の訳として『show』を使いたがるが、そのほとんどは間違っている」という話を聞きました。

『show』の書き換えの候補となる主な動詞(provide, exhibit等)の、意味や用例を教えていただけないでしょうか?また、どのような場合では show を使うべきなのでしょうか?


(元のご質問件名:show の使い方について)
 

動詞「show」は、日本人学者が書いた論文において誤用頻度が最も高い単語の一つです。

確かに、原因が「見せる」の誤訳にある場合もありますが、私の経験からすれば、「見せる」よりは「示す」の誤訳となっていることの方が多いように思います。

「show」が誤用される場合、その代りに使用できるものとして「exhibit」、「display」、「indicate」、「represent」、「express」、「reveal」、「depict」、「prove」、「possess」のいずれかが最適な場合がほとんどです。以下にそれぞれの単語の典型的な使用を例示します。

(1) The behavior /exhibited/displayed/ by this system is atypical.
(2) The undulation frequency /exhibits/possesses/ a weak temperature dependence.
(3) The patient exhibited clinical improvement.
(4) These data are /displayed/plotted/ in Fig. 1.
(5) The resonance /displays/possesses/ a sharp resonance near 4 Hz.
(6) Such complexes display a tendency to localize in mitochondria.
(7) These results /indicate/suggest/demonstrate/ that our approach is insufficient in the present case.
(8) Here, the quantity α represents the state of the system.
(9) The energy density is /expressed/written/ in terms of the electron density.
(10) The ideas /expressed/presented/ in their paper are certainly novel.
(11) Their study clearly reveals the main flaw in the standard approach.
(12) This analysis /reveals/elucidates/ the main source of experimental error.
(13) The behavior described above is depicted in Fig. 3.
(14) We prove Theorem 2.1 in the next section.

以下は「show」の適切な使用を示します。

(15) Below, we /show/demonstrate/ that this method can be applied to both cases considered above.
(16) It is not difficult to /show/demonstrate/prove/ that this value diverges as x approaches 0.
(17) As /shown in/seen from/ Fig. 1, g(t) remains positive over the entire interval of interest.

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グレン・バケットGlenn Paquette

1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学博士課程修了。1992年に初来日し、1995年から、国際理論物理学誌Progress of Theoretical Physicsの校閲者を務める。京都大学基礎物理研究所に研究員、そして京都大学物理学GCOEに特定准教授として勤務し、京都大学の大学院生に学術英語指導を行う。著書に「科学論文の英語用法百科」。パケット先生のHPはこちらから。

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