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おめでとうございます。あともう少しですね。掲載された自分の論文を見て唖然とすることがないように、ここでもう一度気を引き締めて頑張ってください。

編集局からは、ジャーナル掲載の決定報告とともに、査読者の論評やフォーマット変更の依頼など、いろいろな要求が入るはずです。これらの要求をよく読んで、少しでも分からないことがあったら、必ず編集局へ確認を取ってください。また、同意できないことがあった場合も、納得できるまで編集局の意見をよく確かめましょう。最終的に、出版された論文の責任は、すべて自分にあることを忘れないでください。ただし、この際、あくまで、”大人の交渉”になるよう、言葉遣いには十分気をつけましょう。

編集者や査読者があなたの論旨を誤読し、変更を指導してきたら、「誤解です。訂正する必要はありません。」と押し通すのもひとつの方法でしょう。しかし、これは、ほかの読者にも誤解される恐れが高いという印ですので、誤解を受けた箇所の言い回しを再度検討する価値があるかもしれません。この際、編集者へ指摘のお礼を述べたあと、実はそれが誤読であったこと、しかし自分の書き方にも難点があったことを示唆し、訂正したのでもう一度確認してもらいたいとお願いするのがよいでしょう。また、査読者があなたの論旨を理解した上で反論し、変更を促してきた場合も、納得できない時は安易に変更する必要はありません。脚注に、査読者からの指摘内容とともに、自分が変更しない理由を端的に説明すればよいのではないでしょうか。

ここで気をつけなければならないのは、ジャーナルの掲載が決まったあとは、大掛かりな変更が許されないということです。査読中に新しいデータが手に入っても、それを使うことはできませんし、また新しい参照論文が見つかっても、そこからの引用文を書き加えることはできません。作業はあくまでも、フォーマット設定、誤字脱字の訂正、編集者からのアドバイスに対する対応の3つに押さえてください。

最後に大切なことは、論文全体をもう一度、最初から最後まで読み直すということです。滅多にはないことですが、編集局のミスで一行消えていたりする可能性も否めません。また、グラフなどの数字が少しズレてしまっていることも考えられます。掲載されてから気がついたのでは遅いので、最後にもう一度だけ、丁寧に読み返してから、編集局へ送り返しましょう。

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誰でも経験することとはいえ、手間暇かけて投稿した論文が却下されるのは気持ちがいいものではありません。とくに、査読者のいるジャーナルに投稿した場合、「ようやく終わったぞ。次の研究だ!」と新たな研究に本腰を入れた頃に却下の手紙が舞い込んでくるため、「終わった研究のことなどきれいさっぱり忘れてしまいたい・・・」と悲観的になったりもします。事実、「却下された論文はお蔵入りにすべし」と説く編集者もいます。しかし現実には、現職を維持するにも昇進するにも、論文の数がものを言う世界。そうそう簡単には諦められないものです。

論文が却下された時は、まず、以前このブログでご紹介した「研究論文が却下される10の理由」を参照に、却下された理由を分析してみてください。案外、研究内容とはまったく無関係なことが原因で却下されたのかもしれません。査読者のコメントに沿って大幅に構成を変更するのもいいでしょう。

では、「とても良い研究ですが、当ジャーナルのスコープから少しズレているため」とコメントされた場合はどうでしょうか。このような場合、そのジャーナルのスコープを再度調べて論文を書き直すのも手ですが、論文にもっと適したジャーナルを探したほうがよいでしょう。ただここで重要なのは、たとえ最初のジャーナルから「ほかのジャーナルだったら掲載されていただろう」といわれても、「ちょっと違うな」という印象を与える程度の変化を加えてから投稿するということです。これは、ただ単に次に送るジャーナルの指針に合わせたり、既定のフォーマットに合わせたりする以外に、隠された目的があることをお忘れなく。

あまりよく知られていないことかもしれませんが、実は、違うジャーナルに送っても、論文が同じ査読者に渡される可能性があるのです。とくに特殊な分野の研究や新しい研究方法を使っている場合は、査読できる研究者の数が限られてしまうため、この可能性が高くなります。ここで問題になるのは、同じ研究を再利用して出版数を増やそうとする研究者がいるという事実です。査読者は論文を読んだ後、推薦の有無を含めコメントを編集者へ提出しますが、その最終結果は査読者には知らされない場合があります。そのため、全く同じ論文が届くと、「この研究者は同じ研究を何度も出版しようとしているな」と誤解される可能性があるのです。

論文が却下された時はせっかくの機会ですから、もう一度自分の論文を読み直し、周りの研究者にも読んでもらうなどして推敲を重ね、必ず手を加えてから再度挑戦してください。

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