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エナゴのような英文校正会社の多くは民間企業です。それに反して学会誌の多くは非営利団体です。そのため英文校正会社と学会誌は、まったく違った理想を掲げた、水と油のような関係にあると思われるかもしれませんが、実は「より最新でより明確な情報の伝達」という共通の目的のため、深い協力関係にあるのです。

学会誌の編集局としても、「言葉の壁」は大きな問題です。英語非ネイティブの研究者が書いた英語論文の言語的なクオリティーが高ければ高いほど、査読者も迅速により正確な価値判断が下せます。その反面、研究者の言語的なクオリティーが低ければ、研究の内容のよさに関わらず学会誌への掲載は不可能となり、編集局にとっても時間の浪費となりかねません。ここで必要になるのが、学会誌の最新の傾向をしっかり把握し、なおかつ研究の内容を踏まえた英文添削のできる第三者となるわけです。

そこで、学術雑誌の編集者の集う国際会議に出席すると、編集局と英文校正会社が、お互いの問題を分かち合い解決策を練る姿がよく見られます。英文校正会社は、国際的な学会誌を運営する編集者と直接話すことによって、国際ジャーナルの最新の動向、傾向、課題、目的などを把握することができ、それを皆さんの論文を英語校閲するときに役立てることができます。その一方で、学会誌の編集者達は、英文校正会社と直接意見を交換することによって、論文執筆や投稿に際して世界の研究者がどのような問題を抱えているのかを把握し、国際学会誌として飛躍するためには、どのように研究者の問題解決に貢献できるかという対応を練ることができます。(エナゴがこのような国際会議でどのような貢献をしているかに関する詳細は、「第54回サイエンスジャーナル編集者による国際会議(Council of Science Editors:CSE)に参加しました。」をご参照ください。)

また、世界最高峰ジャーナルとも言われるNatureやScienceの編集者も参加するCouncil of Science Editors(サイエンスジャーナル編集者による国際会議)では、英語の校正者としての能力試験も実施され、エナゴのように英文校正を生業としている人達の指針となっています。

エナゴの英文校正を推薦する出版社・学会誌リスト
エナゴで活躍するネイティブ英文校正者

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音楽や映画などの娯楽の世界と学問発表の場としての学術雑誌の世界。まるで接点がないように思われますが、実はその根底に、「デジタル化による仲介役の排除」という大きな共通点が見られます。

ごく少数のお金持ちの所有物であった「最新のデータ」や「より深い知識」が、興味を持つ不特定多数の人達へと行き渡るようになったのには、専門の学術専門雑誌の功績があげられます。このため学術雑誌の出版は、歴代、多くの研究者たちのボランティアで支えられてきました。そして、学会誌出版の多くが資本主義に飲み込まれ、一介の企業が行うようになった今でも、査読は、選ばれた同業の研究者による無料奉仕によってまかなわれるのが一般的です。

しかし、インターネットが家庭で当たり前のように使えるようになった今、よりすぐれた研究結果を、より早くより多くの人達に読んでもらう最適の方法は、大きな転換期を迎えています。

音楽業界や映画界が、その独占的利益本位主義に対し非難を浴び、不本意ながらビットトレントなどの無料ダウンロードサイトの普及に拍車をかけてしまったのと同様に、現在、学術雑誌出版業者へも、出版権を独占し利益本位と化しているとの批判が日々高まりつつあります。そしてその反発として、学術出版のオープンソース化が注目を集め始めました。

多くの研究が、何らかの形で税金から捻出された助成金や補助金を使って行われています。それにもかかわらず、その研究結果が、資金の豊富な大学や企業に所属した選ばれた人達にのみ閲覧できるのでは不公平ですし、学問の進化を妨げていると批判されてもしかたがないでしょう。しかもその費用が、有名大学ですら捻出できないほど高騰しているとあっては、学問の進化が止まってしまうのではないかという危惧も、一笑に付せなくなってきています。そのためアメリカでは、大きな大学の図書館が主体となって、学術研究論文のオープンアクセス化が急速に進んでいます。著名な学者による学術誌の査読ボイコットなども後押しして、この流れはこれからどんどん加速していくと思われます。

音楽業界や映画界が体験したように、学術研究発表の世界でのデジタル化も多くの反対や抵抗を体験し、その世界で活動するすべての人達に大きな変化を強要することになるでしょう。将来への道を模索する中、多くの失敗もあるでしょう。しかし現時点でいえることは、オープンアクセス化は回避できないということです。流れに乗り遅れぬよう、大学の図書館員と情報を共有しあいながら、いつも最新の動きに敏感でありたいものです。

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より多くの先行文献により簡単にアクセスできるということは、研究者としての知識を深め、学会に、そして社会に有意義な研究をするためには不可欠です。しかし、多くの研究者が大学や企業などの研究機関に所属している昨今では、学会誌の購読費は付属図書館や庶務課の問題だと高をくくっているところがあるのではないでしょうか。

現在、多くの英字科学誌の出版は、ElsevierやJSTARなどごく限られた機関によって独占されています。そのため、雑誌の定期購読の費用は過去6年で145%も高騰し、あの有名なハーバード大学ですら「今までどおりに学会誌を定期購読し続けることはできない」と音を上げたほどです。このままでは、「欲しい先行文献に手が入らない」というのは、発展途上国や小さな研究機関だけの問題ではなくなっていくでしょう。

情報の流通と研究の質はいつも密接に関係しています。最新のそして正確な情報を世界へ発信する学術誌として、その信憑性や正確性をチェックし既出版物を保管管理するために費用がかかることは、やむをえないことかもしれません。しかし新しい知識を発信する門番たる出版社が、利益中心の企業と化してしまった今、これはお金の問題だけではなく、学問そのものの存在をかけた戦いだといっても過言ではないでしょう。

では、現状を打破するには、一研究者としていったい何ができるのでしょうか。

ハーバード大学など大きな研究機関では、独自のオープンアクセス出版機能を設置し、その利用を斡旋しています。またarXivなど、オープンアクセスリポジトリを専業とした機関も評価を得てきています。このような動きの中、今までは二流に見られがちだったオープンアクセス誌も、数学者Tim Gowers (ケンブリッジ大学)や言語学者Tom Givón (カリフォルニア大学サンタバーバラ校)など、各分野の第一人者が賛同を示したことによって、関心が高まり、Impact Factorも上昇し始めています。今後は投稿先のジャーナルを選ぶ際には、オープンアクセス雑誌を選んでみることも考えていいでしょう。

将来的には、研究機関と図書館が共同し、出版社を介さず、正確な情報をより早くより安価に発信する方法も考慮されるべきでしょう。しかしそれまでの間、研究者の一人一人が、過去のImpact Factorに振り回されることなく、本当の意味で多くの研究者に貢献できる発表方法を常に考慮する必要があります。過激に変化するオープンアクセスリポジトリの動きに逐一注目をして、この動きに乗り遅れないよう、気をつけてください。

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論文は、何度書いても計画通りには行かないものです。今回は、特に初心者に気をつけてもらいたい落とし穴をいくつかご紹介します。

1. スタートからゴールまで?
研究結果の集計がまとまり出すと考えなければならないのが学術雑誌への投稿ですが、この過程を捉える時に、自分の研究をスタート地点に、出版をゴールに考えがちです。しかし実は、これが大きな落とし穴となりえます。
これから学術論文を書こうとするときは、必ず「どんな読者に読んでもらいたいか」という問いから始めましょう。そしてその読者に自分の論文を届ける最良の手段、つまりどの学術雑誌に投稿するべきかを考えます。それから、その学術雑誌に掲載されるための条件をよく踏まえ、自分の論文に何が必要かを考えましょう。

2. 毎日コツコツ・・・
投稿したい学術雑誌に締め切りがある場合はもちろんのこと、締め切りがない場合も、必ず予定を立てましょう。また予定を立てるときは、盆も正月もないような予定を立てるのではなく、現実に実行可能な予定を立てる必要があります。予定をどれだけ細かく立てるかは個人の好みですが、一番大切なのは、毎日30分でいいから論文に関わる作業をすること。これは毎日かならず論文を書けという意味ではありません。どうも気が乗らないときは、コンピュータ上のファイルの整理に30分間費やすのもよいでしょう。ただ、忙しい日常の中では、一日のはずの休暇が一週間、一ヶ月と伸びるものです。それを防止するためにも、「毎日コツコツ・・・」をモットーに頑張ってください。

3. 骨組みから始めよう
研究者は、自分の研究に関しては、最初から最後まで隅々まで熟知していると思いがちです。しかし実際に論文を書き始めようとすると、複雑な研究内容や結果分析の相互関係が入り組み、論文が枝分かれをしてしまい、全体像がぼやけてしまいがちです。
論文の命題が決まったら、まずはその論文の概要を詳細にわたって書きましょう。初めは、各章のテーマを、そして各章で書くべき内容を、その後、そこで使うべきデータや引用すべき先行文献を・・・。このようにまるで人物画を描く画家がデッサンをするように、論文を書くときもまずは大きな骨組みを書き、それから少しずつ肉づけをすることをお勧めします。その際、細部に注目するよりも、いつも全体像を確認しながら作業を進めることの大切さをお忘れなく。

4. 理想と現実
関連した先行研究を読むだけでも、時間を費やそうと思えば、何ヶ月でも何年でも費やせるものです。またごく小さな研究の結果でも、書き出したら何十ページにも及んでしまうものです。このように、論文執筆には、その時間と内容において、いつも理想と現実のバランスをとる必要があります。完璧な論文を目指すのではなく、命題を簡潔に伝えられる論文を目指して、最初に立てた予定に沿って作業を進めましょう。

5. メモ魔になろう!
ちょっとしたアイデアも、人から進められた先行研究も、必ず書き留めておきましょう。また、メモを取るときには、できるだけ正確に情報を書き留める癖をつけましょう。特に他の人との会話から産まれたアイデアに関しては、誰といつ話したのか、忘れずに書き留めておきたいものです。メモを取ってそれを整理するだけで時間の無駄なような気がしますが、論文執筆途中で行き詰った時に、日ごろ蓄積した情報が功をなします。
昨今では、携帯電話やインターネットを使って、いつどこでもメモを書いたり読んだりできる、Evernoteのような便利なソフトウェアがあります。研究専用のノートを持ち歩くのも手ですが、新しい技術を使って、情報の整理や論文への転用への時間削減を試みてください。

ただ初めての場合はとにかく書き上げてしまうことも大事です。初めから完璧な論文を書こうなど意気込まず、何度か書いて要領や自分なりの書き方をつかんでいくのもいいかと思います。

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初めてジャーナルに投稿される方にはエナゴではアドバンス英文校正サービスをおすすめしています。アドバンス英文校正では章、セクション単位での構成についてチェックします。またエナゴの英文校閲サービスでは査読者へのコメントの英文校正にも対応しています。

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投稿の際、そのジャーナルの規程どおりに書き変えますか?

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学術雑誌の新設や、既存の学術雑誌の拡張を計画するとき、インターネット上でも読めるようにするかどうか、多方面から考える必要があります。電子化といえば、読者層を広げられ、査読・編集過程もスピードアップし、ビデオ・データやハイパー・リンクなど、従来の印刷形式ではできなかったサービスが提供でき、費用も削減でき・・・、と何もかもバラ色のように思われがちですが、本当でしょうか。ここでは、考えられる問題点をいくつか見ていきましょう。

1. 読者や査読者が、電子化についていけるか
動画や音声のデータを論文に添付するなど機能が多様化すればするほど、読者や査読者側のコンピュータにも、それらの特殊データを読み取るソフトウェアが必要となります。そのため、論文の形式を含め、どのようなフォーマットの資料を受け付けるかは、編集局の便宜だけではなく、一般読者の便宜も考慮しなくてはなりません。特に、既存の学術雑誌を電子化する際には、今まで定期購読してくれていた読者にアンケートで意見を聞くなどの気配りが必要となるでしょう。

2. ウェブサイトの作成と管理
論文を表示するだけのウェブサイトならまだしも、より効率のよい検索機能を内蔵させたり、読者間での意見の交換を目的としたブログやフォーラム機能を加えたりなど、ウェブサイトの機能を充実させればさせるほど、その作成と管理に時間がかかります。またこれらの作業は、今までの編集局の人員では手に負えないことが多く、専門のプログラマーを追加雇用する必要がでるてくる可能性もでてきます。このように、電子化による人員の削減だけでなく、人員の追加もありえますので、気をつけてください。

3. ホストを選ぶ
自分の論文を自分のホームページ上で出版する場合と違い、学術雑誌のホームページを作成する場合、多くの人が一度にアクセスしても対応できるホストを選ぶ必要があります。ホストには色々な種類があり、Ingentaのような一般企業やHighWireなど大学に付属しているホストがあります。また、技術的にどのようなサポートをしてくれるのか、どの程度の頻度(トラフィック)に対応できるのかなど、値段と共に、技術面も考慮して選ぶ必要があります。インターネットのホストに詳しくない方は、学術雑誌の出版量や予想される読者の人数などビジネスモデルを考えた上で、専門家にアドバイスを求めることをお勧めします。

4. データの管理
特に印刷物を発行しない場合、過去に掲載された論文を、いつでも、そしていつまでも検索ができるように、出版社側で保管・管理する必要がでてきます。万が一のためのバックアップやソフトウェアのアップデートなど、思わぬところで人件費がかかりますので、長期的な予算を組む必要がでるでしょう。専属の技師を雇用できない場合は、JStorのようにデータ管理およびアーカイブを専門とした会社もありますし、大学の図書館が援助してくれるケースもあります。編集局だけで対応しようとせず、周囲にどのようなサービスがあるか探してみるのもよいでしょう。

5. マーケティング
ウェブサイトを作ったら自動的に、グーグルなどの検索エンジンで名前が検索できるようになるというわけではありません。そのため、新しい読者の開拓とホームページの利用度を上げるためのマーケティングが必要となります。

6. 査読の過程&編集局の改革
従来の学術雑誌は、論文の数が揃わなければ出版できませんでしたが、電子化をすることによってその待ち時間を解消することができます。その代わり、どの論文のどの部分をどのようなタイミングでどこに発行するか、また、査読は誰がいつするかなど、タイミングの管理が多様化していきます。編集過程がスピードアップする中、論文の査読過程や掲載のタイミングを管理する新しいプログラムを導入するなど、編集局内での情報交換の方法を、何らかの形で変える必要がでてくると思われます。

7. 何をいつオープンにするか
前述の編集局の改革にも関係しますが、どのような情報をいつ公開するか(または公開しないのか)、マーケティングの仕方や読者の満足度も考慮した上で、多方面から検討する必要があります。また、投稿者や読者にも、編集局の姿勢を理解してもらわなくてはいけません。オープンの度合いに関しては、以前お話した”オープン・アクセス雑誌の種類とは”をご参照ください。

8. 引用方法
案外問題になるのが、「電子化された学術雑誌に掲載された論文を引用するとき、索引にはどう記述するか」ということです。特に、印刷物も電子化も並立して行う場合、その区別をつけるのか、つけるのならばどうつけるのか、編集局側の立場をはっきりさせる必要があります。

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