2010年9月 のアーカイブ

「ジャーナルに掲載されるには、どうしたらよいですか?」と聞けば、その答えは十中八九、以下の3つとなるでしょう。
- よい研究をする
- 英語が上達するように努力する
- 論文の書き方をマスターする
しかし、これらは誰もがしていること。ほかの人より抜き出るためには何をしたらよいのでしょうか。これから2回に分けて裏技をご紹介します。

1. 上等な鉄砲でも打たなければ当たらない
取りあえず、「いつも査読中の論文がある」状態を保ちましょう。
現職を維持するために特定数以上の出版物が必要な方は、とくに気をつけてください。ここは無我夢中で頑張るのではなく、数字を出してジックリと計画を立てるべきでしょう。まず自分の論文の却下率を計算してください。投稿数が少ない場合は、学会内の平均却下率をインターネットで調べるか、各ジャーナルの掲載率から割り出せばよいでしょう。あとは年間幾つ出版しなくてはいけないかを考え、投稿数を逆算します。例えば、年間2つ以上の出版が求められる職に就いていて、自分の却下率か50パーセントの場合、毎年、4つ以上の論文を投稿しなければいけないということになります。このように、論文の却下を「運が悪かった」と考えず、現実問題として対応しようとすると、いかに投稿数が重要かが分かっていただけると思います。

2. 共同研究をする
投稿数を増やすために欠かせないのが共同研究です。とくに、自分より出版経験の長い研究者との共同研究は、ジャーナルに掲載される可能性が高くなるだけでなく、今後のためにもよい勉強になるはずです。
ただし研究を始める前に、仕事の分担を明確にすることをお忘れなく。また、論文を書く段階になって、誰の名前を最初にするかという問題が上がると思いますが、共同研究者とは今後も長いお付き合いになることを念頭において、相手の気持ちを考えた大人の対応を心がけてください。

3. 却下された論文の処遇を決める
論文が却下されたら、指摘されたことを考慮し書き直すことも大切ですが、それに時間を費やしすぎて、出版が遅れるのは避けたいものです。指摘の内容によっては、却下された論文をそのままほかのジャーナルに投稿することも考えましょう。

4. いろいろなレベルのジャーナルを狙う
すべての論文をトップ・ジャーナルから出版するのは、一般的に考えて無理だと思ってください! 研究の内容や対象の読者を考慮して、中級から上級のジャーナルにまんべんなく投稿しましょう。

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よくあるミスを中心に、投稿前チェックリストを作ってみました。大きな問題から小さな問題へとグループに分けてありますので、この順番で論文の最終チェックをすると、時間を無駄にすることなく、迅速で確実な最終確認ができるでしょう。

【内容:正確に分かりやすく書けたか】
• 素案(アウトライン)に沿って書けたか。何か書き落としていることや、引用し忘れた文献はないか。
• 全体の流れがスムーズか。段落のつながりやセクションのつながりに無理がないか。
• 論旨に説得力があるか。論拠を理論的に説明できているか。
• 客観性に注意しながらも、読者の興味をあおるような書き方ができたか。ただのデータの発表と通り一遍の分析で終わっていないか。
• 論文の最後が、本文の繰り返しではなく、読者に「読み終わった」と思わせるような魅力のある表現で書かれているか。

【英語】
• Iを使っていないか。
• It’sなどの短縮形を使っていないか。
• 略語を使う場合は、最初に使うときに説明がされているか。
• 不必要な繰り返しや、言い途切れた文はないか。
• 一文で終わっている段落はないか。
• 各段落が、その段落の主旨を書いた提示文で始まっているか。
誤字脱字はないか

【引用/参照文献:盗作になっていないか】
• アイデアや表現を盗作していないか。参照元が抜けていないか。
• 引用が正しくされているか。間接引用の場合はその論旨が、直接引用の場合は一字一句が正しく使われているか。
• 文中に40文字以上の直接引用がないか。40文字以上の長い直接引用は、文中ではなく独立した段落として書かれているか。またその際、筆者と発行年だけでなく、引用元のページ番号も書かれているか。
• 出版から5年以上経っている古い文献を参照する場合は、文献を参照する理由を明記しているか。
• 文中に参照されている文献が、すべて論文末の参照文献一覧表に記されているか。

【フォーマット:ジャーナル指定のフォーマットに合わせる】
• ジャーナルの指定するフォーマットに沿っているか。
• とくに、参照文献一覧表にある文献は、すべて同じフォーマットを使って索引されているか。
• 参照文献一覧表や要綱など、ジャーナルの要求しているすべての書類がそろっているか。

【事務的なミス】
カバーレターや論文などの複数箇所に同じことを記載しなければならない場合、それらすべてが統一されているか。とくに論文のタイトルや連絡先には注意をすること。
• 変更履歴機能、下線、太字など、校正に使った機能がすべて取り払われているか。
• ページ番号に間違いはないか。
グラフの番号が1から順番になっているか。
• ウェブサイトを参照した場合、アドレスの青下線が消えているか。
• 自分用の控えを作ったか。

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